【04.09.イベントレポ】第1回「型破り僧侶と教育npoで考えるイライラしない子育て

こんにちは。
D.Liveの田中です。

先日、西本願寺さんとのコラボイベントをおこなったので、
そのレポートをお伝えいたします。

 

このイベントは、『○○と考える子育てがラクになる講座』と題した連続講座。

その記念すべき第一回目でした。

(次回は、6月3日におこないます。東大の元教授をお呼びしてのイベント。
詳細は記事の下に記載しております)

第1回「型破り僧侶と教育npoで考えるイライラしない子育て」

 

 

 

 

今は僧侶で、元プロサッカー選手の高橋一仁さんをお迎えして、対談をさせていただきました。

 

曼荼羅トークという手法を使って、対談をおこないました。

 

『子育てで大事にしていること』を高橋さんと田中がそれぞれ考えてきて、紙に書きました。
(下記の写真)

その中から、参加者の人たちに「これを聞きたい!」というのを選んでいただき、
その紙を書いたゲストが話します。

 

(対談の内容を一部だけご紹介)

田中 : 

“自分らしく”ってすごく大事だと思うのです。
しんどくなるのって結局は、比較ですよね。

誰かと比べて、「自分、全然できてないなぁ」と落ち込む。

だから、人のことは放っておいて、自分が得意なこと、自分ができることに集中する。

 

たとえば、うちの生徒は、友達がすごく大事って価値観を持っていました。
ピアノ習っているのですが、どうも練習が楽しくなくて、なかなかピアノの前に座れない。

彼は、いろいろ考えて、友達に電話でピアノの練習を聞いてもらうことにしたのです。
それが自分にとって楽しくて、ワクワクするからって。

自分らしく、自分が好きなこと、できることを突き詰めていくのが1番だと思うのです。
それが、ラクに楽しく子育てできるヒケツかなって思っています。

 

高橋 : 

気をつけたいのは、“自分らしく”に縛られないことです。
“自分らしく”は、とても大切ですが、それに縛られてしまうと、しんどくなってしまうので。

仏教には、諸行無常という言葉があります。
もろもろの行いに常はない。固定化するものはない。自分がない。

そんな意味です。

人間とは、人の間と書きますよね。
誰もがみんな、人と人との間に自分が存在するのです。

自分らしくが固定的してしまうと、反対にしんどくなってしまうことがあります。

 

田中 :

そうなんですよね。

“自分らしさ”って結果的についてくるものかとも思っています。

目の前に集中して、楽しみながら全力をかける。
すると、結果的に、自分らしさが見えてくる。

『海猿』などの曲を作っている作曲家の佐藤直紀さんも、ずっと「キミらしい音楽を作れ」って言われていたけど、「自分らしい音楽ってなんだ?」ってわからなかったみたいなんです。

でも、ただ与えられたオーダーに沿って曲を作っていって、ずっとたったあと、「佐藤さんにしか作れない音楽だね」と言われたと言います。

なにごとも固執する、“ねばならない”という考えはしんどいですよね。

 

自信の正体について

 

高橋 :

自信の正体は、個人では無理ということ。

どういうことかと言うと、サッカーをしていたときの話なんですけど、試合前ってすごくビビるんです。
足とか震える。

いいプレーができる日はいいけど、毎日そういうわけにもいきません。

自分が悩んでいるとき、他のヨーロッパの選手は何をしているのかを見ると、上を見て十字を切っているのです。

そのとき、思ったのです。
ああ、この人たちは自分に自信を置いてないな、と。

自信の根拠を外に置いてるんじゃないかなと思うのです。

 

フィギュアの羽生結弦くんもそうじゃないのかな。
Kiss and cryのところでプーさんを抱いている。

自分じゃなくて、プーさんに根拠を置いてるんじゃないのかと思うのですよ。

 

対談が終わると、参加者の皆さんで共有。

どんなことを感じたのか、どんなことを思ったのかをじっくり話し合います。

 

最後は、皆さんにワークをしていただきました。

 

「私にとって子育てとは?」という問いに対する答えを紙に書いていただき、写真撮影。

 

この講座は、連続講座。

 

これから何度も参加していただく中で、毎回最後に聞いていきます。

参加していく中で、どんな変化があるのか。
それとも、全く変化がしないのか。

どんなふうになっていくのか、とても楽しみです。

 

〈次回お知らせ〉

 

○○と考える子育てがラクになる講座
第2回「元東大教授と考える”本当に賢い子ども”の育てかた」

 

先行きが見えない不安な時代。
AIによって、これからたくさんの仕事がなくなっていきます。

ほとんどの子は、今はまだない職業につくと言われています。
そんな時代に生きる子どもたちが、本当に必要なチカラとはなんでしょうか?

東大で教鞭をとられていた丘山先生と一緒に考えましょう
習い事や子どもを育てるヒントがきっと見つかるはず。

 

▶︎話題提供 (Speakers)
丘山願海(おかやま がんかい) さん
京都大学理学部物理学科卒業。
東京大学大学院にてインド哲学を専攻。
戦後初の仏教研究の留学生として北京大学、中国社会科学院で学ぶ。
ミュンヘン大学客員研究員を経て、1994年から2012年まで東京大学東洋文化研究所教授。
2013年に得度し僧籍を得る。
現在のテーマは、自己の幸福と他者の幸福との関わりを根源的に問い直す共生理論など。
浄土真宗本願寺派総合研究所所長。

●日時
2017年6月3日(土) 14:00-16:30 (13:30開場)

●場所
しんらん交流館(京都府京都市 下京区烏丸通七条上る) 

JR京都駅が最寄りです。

アクセス方法
JR京都駅の1階中央出口から烏丸通りをまっすぐ上がってください。

●定員:40名(先着順)  

●参加申込み:こちらよりお願いします。

●参加費:2,000円 (託児を希望される方は一人につき別途500円)

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●託児について

希望者の方には託児もあります。
対象年齢2歳〜5歳、託児費として一人につき別途500円頂戴します。
先着5名までとなります。
raku.kosodate2017@gmail.comに託児を希望する旨をご連絡ください。

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主催:NPO法人D.Live
企画協力:他力本願.net

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
詳しいプロフィールはコチラから

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