中学生が教えてくれた、思い通りにならないことを乗り越えるちょっとした工夫

こんにちは、スタッフの得津です。
新年度がはじまって、今日から新しい部署や職場で働く人も多いことと思います。
D.Liveは、今日から不登校の子ども達が通えるお昼の居場所をスタートさせました。今日は三人の生徒が来て、一緒にお昼ご飯をつくりました。なんと子ども達でイカをさばいてたんですよ。自分がやったことが無いものに挑戦する姿を見るとすごいなぁと感心します。
さて、仕事でも育児でもなんでもそうですが、何かに取り組んでいると自分の思い通りにならないことが出てきます。個人的な話ですがぼくも最近ありました。じわじわとショックな気持ちがわいてきて仕事にも身が入らず、スケジュールが遅れてさらに凹んだりもしました。
こうなったら精神的にキツいですので、思い通りにならないことを乗り越える工夫が必要です。
今日はその工夫ついて中学生のエピソードからお伝えします。
新卒の社会人や子育て主婦、転職したばかりの人などの参考になれば幸いです。
思い通りにならないことが起こった時にどうするか。
普段から生徒にはしなやかマインドセットを持つように伝えています。思い通りにならないことが起こるのは当たり前のこととして、それをしなやかマインドセット的に捉えるのかが大事だよと。
しなやかマインドセットというのは、社会心理学や発達心理学の世界的な権威であるキャロル・ドゥエック博士が提唱された考え方です。
マインドセットには大きく分けて2種類あると博士は言います。しなやかマインドセット(=growth mindset)と硬直マインドセット(=fixed mindset)です。しなやかマインドセットの人は、「人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができる」と考え、うまくいかないときやつまずいたときでも粘りづよく頑張り、挫折や失敗から学び続けることができます。また、自分を向上させることに関心が高く、失敗を恐れず難しいことにでもどんどん挑戦することができます。
硬直マインドセットの人は、「自分の能力は石版に刻まれたように固定的で変わらない」と信じています。周囲から「才能がある」「有能だ」と思われるために、自分の能力を繰り返し証明して他人から評価されることばかりに心を奪われています。無能な人間だと思われてしまうことを最も恐れているので、失敗のリスクが伴うような難しいことには挑戦したがりません。自分は有能だとうぬぼれる一方で、うまくいかなかったときの落ち込みはひどく、挫折に対する耐性が弱いのが特徴です。
(引用サイト http://www.positivepsych.jp/pp6/pg751.html)
もっと詳しく知りたいかたは、こちらの動画をご覧ください。
子ども達には「思い通りにいかないことがあってもしなやかマインドセットを持つように」なんて言っておきながら、先ほどお話ししたように思い通りにいかないことがあると自分は凹んでしまいます。しかもちょっとの間ひきずったりします。
そんな自分がダメというわけではないですが、子ども達はやっぱり柔軟ですね。
居場所づくり事業で関わっている中学3年生の男の子に気づかされました。先日、中学3年生の3人が手作り卒業式の逆サプライズでホットケーキを作っていた時のことです。ホットケーキを焼いて、チョコソースでお皿に1、2年生の名前を書いてプレゼントしようと企画していました。
一通り焼き終わって、さあこっそり名前を書こうかというときにトラブルは起こりました。チョコソースが出る口が名前を書くにはちょっと大きかったんですね。だから油断したらドバっとお皿に出てしまう。
中3の子ども達は困って、手が止まってしまいました。名前を書くのをやめて、ホットケーキに顔をかくだけにしたらという案も出ました。しかし、最初に決めた通りにやりたい気持ちが強いのか踏ん切りがつきません。悩んでいるうちに1、2年生に配る時間も近づいてきました。どうしよう。
そんな時に、一人の男子が近くにあった割りばしを見つけました。
「これで、チョコソース伸ばしたらいいんちゃうん?」
ファインプレーでした。
彼のこの発言をきっかけに一気に作業が進み、予定していた通りみんなの名前を書いて渡すことができました。3年生も1、2年生も満足な様子がとても嬉しかったです。
このファインプレーをした中学3年生を見て、ぼくは感じました。思い通りにいかないことがあっても諦めずに、何か使えるものはないか考え続けることで乗り越えることができるんだと。ぼくは彼にしなやかマインドセットのなんたるかを教えてもらった気持ちでした。
思い通りにならないことが起こった時に、何か使えるものは無いか、だれか頼れる人はいないか。ついつい大人になると視野が狭くなりがちですが、あたりを注意深く見渡せば何か予想外のものが見つかるかも知れません。この人に頼っても仕方ないと思ってる人が実は大きなキッカケをくれるかも知れません。要はやってみるまで分からないのです。だったらやってみようよ、というのがしなやかマインドセットです。
大人の皆さん。しなやかマインドセットを持って、新年度がんばってみませんか。
とはいえ、思い通りにいかなくてへこむことやイライラすることだってあります。頭ではわかっていても一人でこんな態度を持つことが難しいことだってあります。
だからこそ、こんな場を4月9日(日)におこないます。子育てシーンからイライラをどう乗り越えるかということが趣旨ですが子育てされていない方もお越しいただけます。何よりゲストのお坊さんが本当に素敵なかたなので、ぜひお越しください!
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「子育てってしんどい。でも、それだけじゃない」
シリーズ ”○○と考える子育てがラクになる講座”
第1回 「型破り僧侶と教育NPOで考えるイライラしな
参加申込みは、下記リンクよりお願い致します。
http://www.kokuchpro.com/
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「いろんな情報がありすぎてしんどい」
子育て真っ盛りのあるママさんがこのようにおっしゃって
今、子育てに関する情報って本当にたくさんあります。
その通りにしないとダメ。そうできない自分はダメ。
こんな風に悩まれるお母さんもおられます。
ですが、きっと子育てはもっと自由で豊かなものではない
こんな自分でもOKと気持ちで、
自分が大事にしたいことを軸に子どもと日々を過ごすこと
そんな想いで、シリーズ ”○○と考える子育てが楽にな
毎回、”子育て/
そのゲストの考え方を学び、今の自分に活かせることを見
あなたにとって、本当に必要な出会いが見つかるかもしれ
<この講座で得られるもの>
・各回のゲストがベースにしている考え方
・子どもが大人になったときの社会の見通し
・育児情報を客観的にみる視点
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第1回 「型破り僧侶と教育NPOで考えるイライラしな
▶︎話題提供 (Speakers)
・高橋一仁
新米僧侶・元プロサッカー選手・元経営コンサルタント
http://tarikihongwan.net/
「やんちゃ坊主からほんとうの坊主へ」
1976年3月 京都府京田辺市にて誕生
お寺で、僧侶や教員に囲まれて育つ。子ども時代は外国好きのやんちゃ坊主。学生時代はサッカーに打ち込み、1994年7月から一年間Constructor Craiova(ルーマニアサッカーリーグ)で活躍する。
その後、2000年4月から10年間 株式会社ワイキューブ でコンサルタントとして新規事業の立ち上げや人材採用に携わる。2010年からお坊さんとしての勉強を始め、現在は西本願寺の総合研究所につとめている。
・田中洋輔
NPO法人D.Live 代表理事
http://www.dlive.jp/
NPO法人 D.Live 代表理事/1984年 大阪生まれ/
●日時
2017年4月9日(日) 14:00-16:30 (13:30開場)
●場所
ウイングス京都 会議室2
京都府京都市下京区仏光寺通室町東入釘隠町247番
https://
●アクセス方法
地下鉄烏丸御池駅(5番出口)または地下鉄四条駅・阪急
(駐車場はございません。近隣のコインパーキングをご利
●定員:20名(先着順)
●参加申込み:かならず下記リンクよりお申込みください
http://www.kokuchpro.com/
●参加費:1,000円 (託児を希望される方は別途5
●プログラムスケジュール
13:30 開場 /
14:00 はじまりの挨拶 / チェックイン
14:25 対談 田中さん×高橋さん 「子育てで大事
15:35 参加者みなさんで対話
(休憩)
16:00 参加者みなさんとワーク
「わたしにとって子育てとは?」
16:20 終わりの挨拶 / チェックアウト
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●託児について
希望者の方には託児もあります。
対象年齢2歳〜5歳、託児費として別途500円頂戴しま
先着5名までとなりますので、ご希望の方はこくちーずの
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主催:NPO法人D.Live
企画協力:他力本願.net