センパイとしゃべってると、不登校と恋愛の相談って似てる気がした

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大学1年生の夏。

ぼくは、居酒屋でセンパイの話を食い入るように聞いていた。

 

居酒屋はどこにでもあるチェーン店で、すごくうるさい。

けれど、このときだけは周りの声も気にならないくらいにセンパイが話す一言一言に夢中だった。

 

 

なぜなら、ぼくにはそれを聞かねばならないのっぴきならぬ理由があったからだ。

大学1年生の夏に、健全な男子学生である僕がどうしても聞かねばならないこと。
そう、恋愛だ。

 

もっといえば彼女の作りかただ。

 

 

当時の僕は、大学が違うちょっと年上のお姉さんに夢中だった。
清楚系のお姉さんで、どうすればお姉さんにふり向いてもらえるのかばかりを考えていた。

 

ある日、居酒屋で男友達と先輩が集まり恋愛トークになった。恋愛下手なくせに相談することがイヤだったぼくはなかなか自分のことを話さなかった。しかし、どうしてもお姉さんとの仲を進展させたかったぼくは勇気を出して話した。すると、先輩がいろいろ教えてくれた。

 

(きた!)
内心ガッツポーズ!

 

デートの誘いかたや、オススメのデートコース。告白の仕方やタイミングなどを得意げに語るセンパイ。
僕はセンパイの話を丸暗記するつもりで聞いていた。メモを取らなかったことを後悔もしたが、おかげで今でもいくつか覚えていることがある。

 

 

センパイの話は全部リアルだった。

メールの文面や、席に着くときの工夫など、とにかく細かく教えてくれた。リアルといえば聞こえはいいが、要するに生々しいのだ。恥ずかしくてさすがにここには書けないこともあった。嬉しかったのは、うまくいかなかったことも教えてくれたことだ。

男というのは妙にプライドが高い生き物で、失敗したことやうまくいかなかったことを話すことに抵抗を感じる。けれど、センパイはそうじゃなかった。失敗したことも隠さずに話してくれたので、自分もがんばろうという気持ちになれた。

 

 

結局、僕のひと夏の恋はあっさり終わって、同じメンバーで飲んだときの話のネタにしかならなかった。

しかし、恋愛下手なぼくはこの出来事から極めて重要なことを学んだ。

 

 

恋愛については相談するのが一番。

相談するのがイヤだったのなら、本とか読めばいいじゃないかと思った人もいるでしょう。しかし、ぼくは本を読むことにも抵抗があった。なんなら、相談することよりも本を読むことのほうがイヤだった。あの本棚にならぶピンクのごてごてした装丁の本たちを見ると怪しさを感じるし、レジに持って行ったら「こいつめっちゃ悩んでるやん」と店員に思われてしまう。

 

だから、ぼくは今まで恋愛本も読んだことがなかった。

 

 

そんな自分だったから、相談した時に得られた生々しいリアルな経験やアドバイスは本当に嬉しかった。経験者に相談するって、こんなに素晴らしいことだったんだと発見した。

 

 

ぼくは、今度の日曜日に「不登校のおはなし会」という会をひらく。

ここにも、センパイがくる。

 

 

センパイといっても、僕が恋愛相談をしたセンパイじゃない。
不登校のお子さんを育てた経験のあるセンパイだ。

 

このセンパイの話を聞きに、センパイが主催する会へ足を運んだことがある。

やはりリアルで生々しかった。

 

 

お子さんに対して感じていた気持ち、自分が何をすればいいか迷いに迷ったこと、子どもとのコミュニケーションのとりかた。同じ場にいた保護者さんの一人は、センパイの一言一言にうなずき、必死にメモを取っていた。

 

この姿を見て、自分も「不登校のおはなし会」をしようと決めた。

恋愛相談と同じだ。子どもが不登校になったときの関わりかたや経験談は、ネットや書籍として数え切れないほど発信されている。けれど、どれも何か違う。失敗談やリアルな話もふくめて、自分の場合ならどうしたら良いかを考える時間が必要だ。

 

「お子さんに対して、こうしてあげるといいよ。」
『でも、うちの場合はこうなので、きっとそれは難しいと思うんです』
「だったら、方法をかえてこんな風にして見るのはどうかな?」
『それならできそうです!』

 

こんな双方向のやりとりが、ネットや書籍ではできない。
必要なのは、このやりとりであるにも関わらず!

 

 

だから、今度おこなう「不登校のおはなし会」でもこんな双方向のやりとりが生まれる場にしたい。

先生との関係づくり
無理やり学校に生かすのがいいのか
お母さんにはわからない男子の気持ち
進路の話

 

保護者さんにとってはお子さんが不登校になったからこそ出てきた悩みがたくさんあるかと思います。

 

 

ぼくは恋愛の相談が下手で、大学1年生の夏まで相談もできなかった。そのせいで逃した機会もたくさんあったことだろう。そんなぼくをセンパイが変えてくれた。恋愛の相談も友だちやセンパイにするようになり、うまくいくことも増えた。

 

相談するってむずかしい。

しかも「不登校のおはなし会」は出会ったことがない人もくる。会ったことのない人がいる場で、話をするということに抵抗がある方もおられることでしょう。

 

 

気持ちはわかります。

ですが、相談してみたり話をしてみることで開けることもあります。

 

 

以前、ぼくたちが主催した講座にある保護者さんたち3名がこられました。
半年ほど前にもその3名がこられていて、みなさんにとっては半年ぶりの再会です。

 

楽しいんでいるんですよねぇ。久しぶりに会えたことを。

お住まいもお子さんの学齢もバラバラなんですけど、3名が集まったら楽しく近況を話していました。

 

こういう出会いっていいなぁと感心しました。

 

みなさんにとっても、この日がそんな出会いと発見のある日であることを願っています。

 

7月の「不登校のおはなし会in滋賀」は終了しました。イベントレポートはこちらです。今後の不登校のおはなし会の実施日時はカテゴリー「イベント情報」からご確認ください。

 

【7.23イベントレポ】何かしてあげたい自分をどう飼いならそうか 「不登校のおはなし会in滋賀」」

イベント詳細

日時

7月23日(日) 14:00~16:00

参加費

1000円

プログラム

・自己紹介
・駒井さんからのお話 「私の不登校との付き合い方」
・質問タイム
・みんなで話す時間
・ふり返りやアンケートなど

◆ ゲスト紹介
駒井亨衣(こまい ゆきえ)さん
株式会社ナオミ 代表取締役。
小型充填機の分野ではトップ機械メーカーの、株式会社ナオミの社長を務める傍ら、 自らの子育て体験を元に、働く、生きるを一緒に考える学校のようなものを創りたいと「学び舎 傍楽」の運営も行う。
38歳で現在の会社に入るまでは、2人の子どもを育てる専業主婦。右も左もわからない業界で、もがきながら「はたらく」と向き合い、15年後に社長に就任する。 持ち前のおもてなしの心をモットーに、フラッとやってきた皆さんの心を、少しでも温められる存在であればと思っています。

定員

10名程度

会場

コワーキングスペースMaghouse
(JR瀬田駅最寄り)
アクセスはこちら

 

お申し込み

お申し込みはメール、もしくはフェイスブックからお願いします。

・メールでのお申し込み

件名を「7/23 不登校のおはなし会参加」とし、

本文に、お名前・ご住所・ご所属・ご連絡先を明記のうえ、info@dlive.jp にメールをお送りください。

主催

NPO法人D.Live

企画協力:学び舎 傍楽

お問い合わせ先

info@dlive.jp

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得津 秀頼

得津 秀頼

D.Live副理事/元小学校教員 自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。 自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。