不登校経験者のキャリアインタビュー -上手な生き方がわからなくても、ちゃんと生きていける道を探したい-

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不登校になってしまった子どもは、

どのような進路を選び、
どのような仕事に就くんだろう。

 

自分が経験していないことだからこそ。

学校に行けないお子さんの将来を心配する親御さんはたくさんいます。

 

少しでも将来や進路についてイメージができるように「不登校経験者のキャリアインタビュー」と題し、中学校や高校で不登校だったことのある方々にインタビューをはじめました。

 

第1回は京都の大学に通うさくらさん(仮名)です。

 

 

——いつごろから不登校になったんですか?

 

私は中学の頃に2回、不登校になりました。私立の学校に通っていて、中1の2学期終わりから3学期の期末テストの前が1回目。中2の2学期からが2回目ですね。

 

きっかけは、同じクラスの女子からのひがみやイジメです。

 

ある日、自分のロッカーがへこんでいたことがありました。ふざけた男子がぶつかったのかなと思っていたらクラスの女の子たちががニヤニヤしながら「大丈夫ー?手伝おうかー」と聞いてきました。その時は知らなかったんですが、あとで聞いた話では彼女たちがやったことでした。

 

他にもシャーペンが校庭に落とされていたり、トイレから戻ったら私の机の周りにアバズレとかクソビッチと書かれたメモが落ちていたりしました。

クラスには女子が少なくて、仕方がないから男子と仲良くしていたらさらにひがまれるようになってヒートアップしていきました。

 

 

 

——それは辛い経験でしたね。先生は助けてくれなかったんですか。

 

不登校になった時に担任は何もしてくれなかった。さっきのメモだって、先生の目の前で片付けていたから、絶対に知っているのに先生は見て見ぬふりでした。

女の子たちとの関係について話しても、「あなたの性格が問題よね」って言われました。違うと言っても、担任の先生が意見をかぶせてきて私の意見は通りませんでした。仲良しと思っていた女友達にも裏切られ、逃げ場がなくなって、学校に行かなくなりました。

 

学校に行かなくなってから、毎日担任の先生がきたけど、「自分のためだろ」と思って嫌でした。日頃から仲の良かったカウンセラーの先生も付き添いで来てくれたけど、申し訳なかったな。カウンセラーの先生が、「私は話聞くから」と言ってくれて、その先生に諭されるようにまた学校にもどりました。

 

戻ってすぐ時はいじめてきた女の子たちも気まずそうに私に話しかけたりしたけど、結局変わりませんでした。中2の2学期からもう一度学校に行けなくなって、3年生になるときに公立の中学に転校しました。

 

 

——お家の人は、学校に行けなくなったことを何か言っていましたか?

 

「あんたが楽しくないなら、行かなくていいんじゃない?」と言ってくれました。いじめのことを打ち明けてからは、今日はどうだった?と気にかけてくれて、とても嬉しかったですね。

 

 

——学校に行かない間、どんな風に過ごしていたんですか?

 

まず、勉強については塾に行ってたので、特に困りませんでした。朝から塾の自習室で勉強していましたね。あと、家に誰もいなくなるので、ネットめっちゃしていました!ずっとチャットしたり、2ch見ていましたね。

 

朝、ニュースで聞いたことをすぐチャットに質問したりしていました。「ニュースにある、この話題ってどういうことなんですか?」って。そしたら親切な人が詳しく教えてくれました。そういうのが楽しくてハマっていました。嫌な人と接しないという点で楽でしたね。

 

でも、だんだん夜に寝れなくなるのが辛かったですね。体は疲れないので、寝るのが遅くなって次第に昼夜逆転になっていきました。それが嫌でいろいろ工夫しましたが、うまくいかなくて寝れないことで泣いたりもしましたね。

 

寝れない時間が続くうちに気持ちもネガティブになってくるんです。自分が死んだほうがマシなんじゃないかって思ったりしました。首吊りか手首切ろうか、階段から落ちた方がいいのかとか。気持ちが戻ってきた今は、こんなことをお母さんに話して一緒に大笑いしています。

 

 

——つらかった時期から次第に前向きになってきたことが伝わってきます。高校や大学などの進路については、どのように決められましたか。

 

高校は、前の学校の人と会わなくて済む通学路と、成績で決めましたね。大学を選ぶ時は、日本史の勉強と教職と取りたかったので、それが叶う大学を探しました。ですが、志望した学科では教職が取れないかも知れないことがわかったので、哲学と教職について学べる学科に変えました。

不登校のときに、どうして自分が生きているのか。自分は何なのかなどをよく考えていました。高校でも、ふとした時に人生や物事との向き合い方とか考えていて自分にあった学科かなと。一番は日本史がしたかったんですけど(笑)

 

 

——不登校の時期が進路を決めるきっかけの1つになったんですね。

 

中学校のいじめのことを改めて振り返ってみると、自分にも原因はあったんじゃないかとも思います。私は、人間関係うまくやるのが苦手で、空気読めなかったり、知らず知らずのうちに相手をイラっとさせたりとかあったのかなと。

自分は人付きあいが上手な方ではありません。ですが、自分みたいに上手に生きる方法がわからなくて悩んでいる人と一緒に、生きる方法を考えていくことが今の夢です。

 

 

——貴重なお話、ありがとうございました。さくらさんには10月15日(日)の「不登校のおはなし会」でも、お話いただきます。当日、参加者のみなさんと一緒に話したいテーマはございますか?

 

そうですね。学校いきたくないと思っている子どもの気持ちと、不登校が進路や将来にどう影響したのかについて話してみたいですね。

 

このイベントは終了しました。直近のお話会がいつ開催されるかについては、「イベント情報」カテゴリーをご確認ください。

 

 

不登校を経験した大学生と話す、”子どもの勉強・進路・将来”
〜第4回 不登校のおはなし会 in 滋賀〜

イベント詳細

日時  10月15日(日) 14:00~16:30

参加費 1000円

プログラム

・自己紹介
・大学生さんたちのお話  不登校だった時の気持ち/立ち直ったキッカケ/将来について考えていること etc.
・質問タイム
・参加者みんなで話す時間
・ふり返りやアンケートなど

◆ 話題提供

関西の大学生さん数名にお越しいただく予定です。
詳しいプロフィールなどは、お申し込みしてくださった方にご紹介いたします。

当日は、「マンダラトーク」という参加型の対談形式で、
みなさんが関心のあるテーマを中心にお話を進めていきます!

定員  10名程度

会場  コワーキングスペースMaghouse
(JR瀬田駅最寄り)
アクセスはこちら

 

お申し込み

・メールでのお申し込み

件名を「10/15 不登校のおはなし会参加」とし、

本文に、お名前・ご住所・ご所属・ご連絡先を明記のうえ、info@dlive.jp にメールをお送りください。

※こちらからのお返事が届かないケースが増えております。迷惑メール対策をされている方は特に、info@dlive.jpのメールが届くよう設定をお願いいたします。

主催

NPO法人D.Live

お問い合わせ先

info@dlive.jp

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得津 秀頼

得津 秀頼

D.Live副理事/元小学校教員 自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。 自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。