【塾行かなくても良い!】「勉強しなさい」と言わなくても、中学生が自分で勉強する秘訣
突然ですが、みなさんに質問です。
子どもに『勉強しなさい』と言わずに、勉強させるためにあなたはどうしますか?
昨日、東洋経済オンラインでこんな記事を読みました。
勉強しない子には「1冊の手帳」を与えよう!「勉強しなさい!」の連呼よりはるかに効果的
(全文はこちら)
なるほどと思いましたね。手帳をどう使うのかについても、とてもわかりやすくまとまっていました。
12月になり、学校では3者面談の時期がきました。以前、知り合いの塾業界の人に教えてもらったのですが、この時期は生徒が増えやすい時期の一つだそうです。お子さんの成績や普段の学習態度を踏まえて、そろそろ塾に入れようかと検討し始めている保護者さんが多いのでしょう。
しかし、家で「勉強しなさい」と言っても聞かないので、とりあえず塾に行かせれば大丈夫だろうという考えで、入塾させるのはちょっとオススメしません。本当に塾に行かせたいのでしたら、自分の地域の塾の評判や講師さんのこと、本当に成績が上がるのかなどを知り合いに聞いてみてから入塾を決めるべきです。
期待して入れてみたけど、先生が大学生のバイトでがっかりした。
教室の雰囲気が子どもに合わなくて、行きしぶるようになってやめた。
ということは、よく聞く話です。私たちの教室「TRY部」の面談でも、塾の雰囲気が合わずにこちらにきたというケースがありました。
そもそも、どうして塾に行かせるのか。
もし、学習習慣を身につけて欲しいということでしたら、紹介した記事のように手帳を持たせることがオススメです。「TRY部」の生徒にも一人一冊持たせています。今では、カリキュラムに欠かせない本当に大切なツールになりました。
どうして手帳を持たせることが効果的なのか。それは、使える時間を見える化することで、自分がいつ何をすべきか自分でわかるようになるからです。紹介した記事には、どうして手帳を持たせるのかの理由が書かれていませんでしたが、私はTRY部の経験からこのように思います。
実は、中学生というのは自宅での学習習慣について大きな変化を迎える時期です。
宿題がないんですね、中学校にあがると。
大人にとっては当たり前ですが、これは最近まで小学生だった子どもにとっては大きな衝撃です。それまでは、毎朝提出を求められ、やってこなかったら怒られて、休み時間をつぶしてまで取り組んだ宿題が無いんです。もう、毎朝提出を求められることも無いし、教科によってたまに出される宿題も友達に見せてもらったらいい。先生にばれることも無い。今まで、宿題に苦しめられてきた子どもたちにとっては中学校は素晴らしいところだと思うことでしょう。
でも、知っての通りそんなに甘くはありません。定期テストが近づくとこれまでのツケを払わせるかのように提出物のラッシュ。これでもかというくらい各教科から出されるので、これまでの宿題に取り組むのと同じ気持ちでやっても到底終わらないし、問題も決して簡単では無いから解けないところもたくさん出る。なんて、キツイんだ。これが中学校かとテスト終わりに子どもたちは思うことでしょう。
こんな経験をして、子どもたちも自分でうすうす気づきます。
どうせ次のテスト期間でやらないといけないんだから、今の内からコツコツやってたほうが楽
でも、部活をやって暗くなる頃に帰ってきて、ご飯食べて、なんとなくゴロゴロしているうちに気づけば22時や23時。急いでしないといけないことも無いし「寝よう」となっちゃうんですね。そして、そんな姿を見て保護者さんは「ゴロゴロする時間があるなら勉強しなさい!」と言ってしまいます。最後には冒頭のように、そろそろ塾か?となるのです。
このような事態からサヨナラして、毎日少しずつでも勉強するために、中学生で必要なのが「使える時間」の見える化です。これを行うためには手帳が極めて有効です。みなさんが日々過ごすのと同じようなことをさせるんです。みなさんだって、何時に誰と会ってとか、何時から会議とかを手帳やスケジュール管理アプリに入れたら、それを基準にして、事前に打ち合わせ資料をつくったり、お家を掃除したりして準備しますよね。
子どもが家に帰ってきて、必ずすること(お風呂やご飯、睡眠)の時刻を書かせるだけで、家でどれくらいの時間が使えるかわかります。すると、子ども自身に危機感や焦りが生まれてきて、ちょっとずつ勉強の時間を入れるようになってきます。
写真は、以前うちに通っていた生徒です。手帳をつかって、自分が使える時間を見える化したら「全然ないやん!」と驚いていました。彼も勉強が得意ではありませんでしたが、自分でいつ勉強するのかを自分で計画立てすることで学習する習慣が身についていきました。今は、志望校に合格して楽しい高校生活を送っているそうです。
みなさんにもう一度質問です。
子どもに『勉強しなさい』と言わずに、勉強させるにあなたはどうしますか?
手帳を使って、使える時間を見える化することが良いのは分かったけれど、手帳がうまくいくか心配だ。こんな気持ちもあるでしょう。東洋経済オンラインの記事では、取り組んだことには赤で上から線をさせ、1ポイント獲得というゲーム要素を入れていました。ゲーム感覚で取り組ませるのも、飽きさせない工夫の一つです。
私たち「TRY部」では少し違います。ジャーナリングやサンクスカードなど、授業中に独自のツールを使うことで手帳を使うことの意識を強化しています。どんなカリキュラムをおこなっているのか気になった方は、下記のリンクをクリックしてください。