「子どもの自信白書2015」完成しました!
スタッフの得津です。
正式なお知らせが遅れましたが、2015年11月8日(土)に今年度の特に力を入れた活動の一つである「子どもの自信白書」が完成致しました。B5サイズ・36ページでちょっとした雑誌のような装丁になっています。
白書についてはいろんな記事の中ではちらほらと紹介していたのですが、改めて今回ご紹介させていただきます。
この白書は、しがNPOセンター様からの助成を得て作成することが出来ました。
作成は4月から始まりましたが、何もかも初めてだったので一つ一つ悩みながら、相談しながら作っていきました。
どうして、子どもの自信白書を作ろうと思ったのか
僕たちは、誰でも前向きに挑戦できる社会の実現にむけて活動しています。
そのために、子どもたちの自尊感情を育むことが大切だと考え、事業を行っています。
しかし、自尊感情なんて言葉はほとんどの人が知りません。
だいたいどの市町村の教育目標には似たような文言が含まれていますが、まだまだその目標が浸透しているとは言いがたいでしょう。
やっぱり、入試制度の転換、アクティブラーニング、コミュニケーション能力の育成、など”子どもの力”に関するものの方が関心も高く広がりやすいです。
だから、「子育てや教育において子どもの自尊感情を育むことが大切だ」という社会的な合意形成にはまだまだ至っていません。後回しにされてしまうんでしょう。
けれども、個人でみると自尊感情が大事だと感じている人は案外います。
自尊感情という言葉じゃなくても、その人の言葉で表現されています。
だからこそ、今回の白書作成にあたって僕たちの大きな目的は
・子育て中の保護者や、学校の先生に向けて自尊感情を育む大切さを知ってもらう
・子どもの自尊感情を育むことが大切だと言う社会的合意形成に寄与する
この二つです。
この目的を達成するために、白書作成をすすめることにしました。
子どもの自信白書って、どんな内容なの??
たくさんの案が出たのですが、
読者の方が”自尊感情について知り、励ましになるようなものにしよう”というコンセプトで、以下の内容に決めました。
- 自尊感情について知ろう 自信との違いとは
- 諸外国との比較から見る子どもの現状
- 速水敏彦先生 講演録「子どもを取り巻く社会の現状」
- 特集 こどもは自信がないのか? アンケート&インタビュー
- 福井斉先生インタビュー対談 「自信をはぐくむ関わりかた 研究者と親の立場から」
- 発見!自信をはぐくむ独自のとりくみ
- もっと知りたいあなたにおくる9冊の本
- 20人に聞いた!私が思う子どもとの関わりかた
- なくした自信を取り戻せ!D.Live活動紹介
このうち、速水先生の講演会や福井先生のインタビュー、団体紹介の一部はこのブログでも投稿しました。
http://www.blog.dlive.jp/2015/08/09/hkouen-report/
http://www.blog.dlive.jp/2015/10/24/forum-guest2/
http://www.blog.dlive.jp/2015/08/08/dxp-report/
反響はどんな感じ?
完成から約一ヶ月が経ち、1000部作った白書も残り350部ほどとなってしまいました。
関東や沖縄からも問い合わせがあり、本当に嬉しく思っています。
また、白書完成を機に京都新聞やFM滋賀などメディア露出が増えましたし、
講演依頼も増えてきました。ありがとうございます。
実際に読んでもらった方からの感想を少しご紹介致します。
◎
とても中身が充実していましたね!
今の子供達の生の声も我が子以外には、聞く機会もほとんどありませんので、参考になりました。
そして、沢山の方の活動も紹介されていましたが、そのどれもが子供1人1人をそれぞれの個性がある1人の人間として尊重して向き合っているということに胸があつくなりました。
「親なんだからもっと学習面をしっかり考えないと!後で困ことになるよ」とこれまでにも幾度と無く周囲から言われてきていた私ですが、「そうかもしれないけど、本当にそう?そこが親としての最大の役割なの?」と思ってしまっていた自分が変わり者すぎるのか?と思うこともあったのです。でも、まずは私自身が自分を信じ、私の中の言葉で表現するなら「子供の心の安定」を最優先にこれまでやってきました。
(略)
冊子に書かれていたことを参考に、子どもが自分で考え、答えを見つけていけるようなサポートをしていきたいと思っています。
どうやったら白書もらえるの?
白書については info@dlive.jp までご連絡ください。
※白書自体は無料なのですが、送料のみを着払いという形でご負担いただきます。
あらかじめご了承ください。
取材依頼、講演依頼も同じく受けつけております。