森を育てることが子どもを育てることに通じる 第1回コドモハグクムレポート

ようやく行うことが出来ました。
第1回コドモハグクム 〜子育て×庭師〜
7月に企画したものの、台風で流れてしまってようやく11月19日(木)に開催となりました。
子育てについての勉強会であるのに、
教育に携わる人ではなく、庭師さんを呼ぶという挑戦的な企画。
どうなるんだろうと思いながら、進行を見守っていたのですが結果大成功でした。
とにかく三浦さんがステキだった
今回お呼びしたのは、庭師でありながら森の案内人でもある「三浦豊さん」
森の案内人としてスタートしたのは6年前。
どうして、森の案内人になろうと思ったのか。
どんな場所を巡っているのか。
そんな、三浦さんのお仕事についてのお話を伺いながら、
だんだんと話は育てるに関わる部分へ
三浦さん:森っていうのは山をイメージされる人も多いんですけど、そうじゃなくて木々が群生し「もりあがる」から来てるんですね。自然の多様な木々が集まるところが森なんです。だから、このあとワードでも「森」って漢字を打ってみてください。「木」という漢字が単に集まったのではなく、上は横長、左下は縦長、右下が普通に「木」という漢字がひっついた形になっています。自然な木々の集まりを表しているんですね。それに対して、林は「はやす」から来ています。つまり人の意志や手が加わっているんですね、ちょっと違うんですけど大まかに言ってしまえば林は、木の畑のような感じです。
参加者:自然に生えた木と、人が育てた木の違いって何なんですか?
三浦さん:何なんでしょうね……油断してますね、人が育てた木は。うん、油断しています。
参加者:水やりについてですけど、”しなしな”になってきたら三浦さんはお水をあげるんですか。
三浦さん:あげないですね。”しなしなしなしな”くらいまでいったらあげますけど、”しなしな”ではあげないです。自分で立ち直りますもん。夕立がきたりして。これが、”しなしなしなしな”をこえて”だらん”になってしまうともうダメなんですけど、”しなしなしなしな”まではあげないですね。必要な時に、必要な分だけ、必要なものをあげるようにしています。あと”しなしな”を乗り越えたら強いですね。たくましくなっています。水をやりすぎるとよくないんですよ。あまり根を伸ばさなくなって、土に根付かないんですよね。これくらいでも水をもらえると思っちゃう。
子どもとの関わりで三浦さんのコトバから学べることは
後半はワールドカフェ。
「子どもとの関わりで三浦さんのコトバから学べることは」
というテーマで、参加者同士で三浦さんのお話をふり返ります。
「もうなんか、全部子育てにつながることやったわ」
「環境って大事やって、やっぱり思いますね。娘が高校生なんですけどラインとかグループとかいろいろあるじゃないですか」
「油断してるってコトバがいいわー。」
話は尽きず、どんどん子育ての方へ
最後は、自分が学んだことをふせんにメモして終わりに。
終わってみて
どうなるだろうと思っていたけど、
三浦さんのお話と参加者皆さんが話すバランスもよかったし、
なによりもみんなの感受性が爆発した場になったと感じました。
普通、森の話を聞いて子育てにつなげようなんて思わないですもん。
次回は来年ですね。ゲストもまだ未定ですが、決まったらまたお知らせさせていただきます。