中高生のさみしさを放っとかない居場所が地域には必要だと中学3年生が教えてくれた

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ぼくは2年前に中学3年生の男子と出会った。

中学生なのに身長が高くて、聞けば180cm近くあるそうだ。

 

そんなに身長が高いとさぞかし学校でも目立つだろうと思ったが違うらしい。

彼は、学校ではいわゆる陰キャ(いんきゃ)だった。

学校では大人しく目立たないように過ごす。友だちも少ないらしい。

 

 

ぼくが彼と出会ったのはツドトコという、ぼくがやっている中学生が通える夜の学童がきっかけだった。

週1回、夜の時間をご飯を食べたり、テスト勉強をしたりして過ごすのがツドトコだ。

 

ここでの彼はすごく明るい。

学校での姿が想像できないくらい明るい。

よく笑うし、よく騒いでいる。

 

中高生の言葉を使えば、陰キャではなくて陽キャ(ようきゃ)だ。

「ツドトコやったら学校と違って騒げるし楽しい」と、彼はよく言っていた。

 

学校でも明るくすごせたらいいのにと思って、一度学校の様子を聞いたことがあった。

本当は学校でも楽しくしたいけど、友だち関係がうまくいっていないから無理だと話してくれた。

 

 

そんな彼は一年前にツドトコを卒業した。

高校生になったら環境も変わるし、学校でも陽キャで楽しくすごせるだろうとぼくは思っていた。

 

 

嬉しいことにOBとして、彼は何度かツドトコに顔を出してくれた。

一学期の頃は楽しい高校生活を話してくれたが、二学期くらいから様子が変わってきた。

また友だち関係で失敗したのか聞いてみたらそうではないらしい。

ノリが合わないと言うのだ。

 

クラスのノリが合わないのは今も続いているから、

彼は今でもクラスの居心地の良さみたいなものを感じられていない。

 

 

ノリが合わないなら、別のクラスや外で友だちを作れば良いと思うが、

彼の通っている学校のシステム的にそれは難しい。

 

 

ぼくは常日頃から思っているが、高校生まではあまりにも自分からアクセスできるコミュニティが少ない。

家、学校、部活、バイト先。だいたいこれくらいだ。

特に学校と家は、高校生までの子どもにとって生活の大部分を占めるメインステージだ。

 

このどちらに所属感を感じられなかったら、一気に子どものさみしさが募る。

「居場所がない」という状態だ。

ツドトコで出会った彼の場合だと、学校に居場所がなかった。

 

ぼくが問題だと思うのは、アクセスできるコミュニティが少ないから、

学校か家のどちらかで子どもがさみしさを感じた時に、代わりになれる場所がないことだ。

 

 

とはいえ、子どもの居場所を作ろうと安易に言うのも好きじゃない。

昨今の子どもの居場所を立ち上げようとする動きを見ると、どのような機能の居場所にするか十分な議論がされないままに、とりあえずいろんな子どもが来たら良いよねという形で居場所が作られているように感じるからだ。

 

 

確かに、学校以外の子どもが居場所があれば良いと思うし、それを地域の人が運営するのも良いと思う。

ただ、どんな居場所にするかを事前に決めておくことが、その居場所を継続的に運営するためには欠かせない。

誰でも来ていいよと言われると、誰も行きたくない。自分のことだという気がしないから。

 

どんな子どもに向けた、どんな居場所にするか。

ツドトコで出会った中3の彼みたいに、友だちがいなくてさびしさを感じてる中高生にとっての居場所を作るなら、

必要なのはケチャップを作る鍋のような場所だ。

 

ケチャップを自分で作るにはトマト以外にもそれなりに具材がいる。

あるレシピでは、玉ねぎ、にんにく、赤唐辛子、水、酢、スパイス、塩、砂糖が必要とあった。

これをグツグツ煮込めば、それぞれの具材がケチャップとして1つになる。

 

 

ケチャップ作りと同じように、子どものさみしさを解消する居場所を作るのなら

地域の多様な人が子どもに関われるようにしたい。

ツドトコではボランティアさんの立場も年齢もバラバラだった。

高校生、民生委員さん、大学生、20代〜40代の社会人、チラシを見て連絡してくれた地域のおばちゃんたち。

 

立場はバラバラだけど、全員が子どものためにという気持ちで中学生と関わっていた。

単に地域にいる立場の違う人たちが好きなように関わるのではなく、

1つの思いを共有して子どもと関わること。

これが子どものさみしさの解消に大きく役立っていたとツドトコから学んだ。

 

 

 

安易に子どもの居場所を作るのは好きなじゃないと言いながら、

ぼくはツドトコ以外にも中高生のさみしさを解消できる居場所を作ろうとしている。

 

友だちがいなくてさみしいという気持ちは放っておいて良いものではない。

先日、NHKのニュースで外国と比べて高校生の自己肯定感が低いということが取り上げられた。

自己肯定感は、良いところも悪いところも自分だと認める気持ち、自分は自分で大丈夫という気持ちだ。

 

友だち関係は子どもの自己肯定感に大きく影響する。

自己肯定感が低いままだと、やる気も自信もなくなる。

大人になった時に指示待ち人間になったり、そもそも働こうという気持ちもなくなったりする。

 

 

だから、中高生のさみしさを解消し自己肯定感が高まる居場所「ケチャップハウス(仮)」を作ろうと思う。

さっきの説明そのままに、立場のちがう地域の人たちが子どもと関わる居場所だ。

 

ツドトコは週1しかできないけれど、ケチャップハウスは1週間いつでもオープンしている場所にしたい。

日中は不登校の子どもたちが通えるフリースクールにして、

夕方以降はツドトコのような中高生と地域の大人がすごす場所にしようかとスタッフで話し合っているところだ。

 

 

中高生のさみしさを解消できる。それがケチャップハウス。

もしケチャップハウス良いなと思ったら、さらに詳しくまとめたページや動画があるのでぜひ見て欲しい。

子どものさみしさを解消するには立場の違う地域の大人が必要だけど、そもそもこういう居場所を作ろうと思ったら共感してくれる人や応援してくれる人がもう本当に、本当に欠かせないから。

 

■ ケチャップハウスの詳細ページはこちらから

 

■動画はこちら

 

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得津 秀頼

得津 秀頼

D.Live副理事/元小学校教員 自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。 自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。