こんばんは、スタッフの沢田です。
今週のブログテーマは、最近スタッフが個人的に気になった
教育・子ども関連のニュースを取り上げます。
わたしは、少し前に新聞に出ていた
フリースクールや家庭学習を義務教育に位置づける動きについて。
概要はこちら
義務教育の場をフリースクールなど小中学校以外にも広げる法案が、7月中の国会提出を目指して動き出した。 超党派の議員連盟が27日、総会を開いて概要を了承し、6月中に条文としてまとめることを決めた。 今国会での成立と、2017年4月の施行を目指す。
(中略)
具体的には、家庭で「個別学習計画」をつくり、市町村の教育委員会に申請。 教委に設けられた「教育支援委員会」に認定されると、教委職員やスクールソーシャルワーカーらの訪問による助言が受けられる。計画通りに学べば、義務教育を修了したと認められる仕組みだ。家庭への国からの経済的支援も見込む。【朝日新聞 2015.5.28】
なお義務教育とは憲法や教育基本法で規定されている、
保護者が子どもに対して負っている、9年間は普通教育を受けさせる義務のこと。
不登校など何らかの理由で学校に通えない子どもたちが増えたことで
国もそういった子どもを無視できなくなってきた、というのが設立の経緯だそうです。
今の国会で審議されており、早ければ来月にも成立するかもしれないとのこと。
拙速と言われたりしていますが、こうした学校以外の学びの場が注目されるようになってきたのは
いい時代の流れだなぁと感じています。
自分が小中学生の頃は学校に行けなくなることがすごく怖かったのを覚えています。
いちど学校に行けなくなったら、もうだめなんじゃないかな、とか。
意味もなく不安になったりしていました。
でもいまは随分変わったなぁと思います。
いじめなどで行きたくても行けないという子どももいれば
あえて積極的に自宅学習を選択する子どももいます。
自分に必要なものを選び、何をどうやって学ぶか決める。
この法律が機能すれば学校だけが正しい選択ではないんだと、
法律的にも認められたということになるのではないでしょうか。
いつか子どもが当たり前のように自らの学習の方法を選ぶ時代が来るのではないかと
ちょっと期待もしています。
幸せって 選択肢があることかな、と思うので。
気になるのは個別学習計画の内容。
一定の基準はあるでしょうが、認定するのは各教育委員会。
わたしは個人的には子どもが学びたいことを学べばいいと思っているので
あまり学校の教科学習のようなかっちりしたカリキュラムをつくる必要はない気がします。
まだ試案を読んだ段階ですが、法律をつくるのははじめの一歩で、
それをどう運用するかは各教育委員会に委ねられているような気がしました。
この法案の骨子を作った議員の想いが、
運用レベルでも浸透していくのか、そこまで見守りたいと思います。
コメント
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[…] 以前にも書きましたが、温かく見守ってくれる大人がいて、自分の個性を伸ばせる場所があったら、それがその人にとっての「学校」だと思います。フリースクールについても義務教育化に向けた動きが高まっています。これもまた、不登校の児童にとっては大きなニュースです。 […]