ツンとした子どもの心に自分から飛び込んでいく|ボランティアインタビュー #13
本日のボランティアインタビューは大学4回生の、たっつーにお願いしました。
春から社会人になるので、2月末にフリースクール昼TRT部のボランティアを卒業するたっつー。言葉は返してくれるけど、心の距離は遠く感じる子ども達に対して、どんな風に関わってきたのかについてお話ししていただきました。
動画ではなく文章で読みたい方は動画の下に記事としてまとめておりますので、ぜひご一読ください。
○動画はこちら
ーたっつーは就職を控えて卒業間近ですけど、いつから昼TRY部のボランティアに参加し始めたんですか?
参加し始めたのは、大学3回生の5月か6月ごろなので、もう1年半くらい経ちますね。
ー昼TRY部では3回生や4回生の学生さんが社会人になったときのための経験を積みたいという理由でエントリーする人が多いのですが、たっつーがボランティアをしようと思った理由はなんだったんでしょう?
私は、もともと教育に興味があって、昼TRY部に参加する前は、zoomを使ったオンラインで子ども達と関わるボランティアをしていたんですよ。で、対面で子ども達と関わったら、どんな違いがあるんだろうと思って対面で子ども達と関われるボランティアを探していました。そしたら、教授から「D.Liveが滋賀で一番大きいところですよ」と紹介してもらって、エントリーしました。教えてくれた先生は、教職の授業をされていてフリースクールについても詳しかったので、個人的に話を聞きに行ったんです。
ーなるほど、そんな経緯だったんですね。では次に、昼TRY部に参加してみた感想をお聞きしたいです。一年半ほど参加する中で、今でも思い出すような印象に残っているエピソードや場面はありますか?
そうですね。なかなか自分の名前を覚えてもらえなかったんですけど、子どもから自分の名前を呼んでもらえるようになったのは嬉しかったですね。やっぱり、名前を呼ばれることで一緒にするゲームもより楽しめるようになったかなと思います。
ー覚えてくれると嬉しいですよね。名前を呼ばれるまでにどれくらい掛かったんですか?
私は週1回の参加だったので、二ヶ月か三ヶ月くらいですかね。
ー週1回とはいえ、なかなか時間がかかったように思います。やっぱり苦労されたこともありましたか。
苦労したことは、まず自分が子ども達の名前を覚えることですね。次に、名前を覚えてから実際に話しかけること。自分が話しかけても、なかなか心を開いてくれない子どもがいました。自分から積極的に関わりにいっても、こう、なんていうんでしょう。ツンってされるんですよね。
ー意外です。たっつーはとても上手に子ども達と関わってくれていましたけど、そんな時があったんですね。
いやぁ、ありましたね。言葉は返してくれるけど心は開いてくれていないなって感じることもありました。だから、そこの部分が苦労したことですかね。
ー苦労した中で、自分なりに工夫したことはありましたか?
とにかく積極的に話しかけることですね(笑)。あとは、その子の興味を引くような話題を探ることですかね。昼TRY部で話されるいろいろな話題の中で、子どもが目を輝かせる話題があるので、そこを見逃さないように意識していました。
中には、年上の人と関わるのが嫌だったり、怖いと思ったりする子もいるでしょうから、こっちから壁を壊しにいくしかないかなって思って行動しました。
ー昼TRY部はフリースクールなので、当然不登校の子ども達が来ます。たっつーの中で、ボランティアを通して不登校のイメージが変わったりしました?
それは、はい!大きく変わりましたね。来てすぐ思ったのが、昼TRY部に来ている子達って明るいなぁと思いました。もともとは、どんよりした暗いイメージを持っていました。でも、昼TRY部でボードゲームをしている子ども達をみていると、明るいし楽しいそうで、ここが1つの居場所になっているんだなと思いましたね。
ー本当にみんなボードゲームで、騒ぎますもんね(笑)さて、最後の1つお聞きしたいことがございます。これを読んでいる方の中にも、昼TRY部でボランティアをしてみたいなって人もいると思います。そんな人たちにメッセージをお願いします。
とにかく子どもが好きなら飛び込むべきだなって思います。不登校の子達に思っているイメージも変わるだろうし、実際に関わってみることで見つけられるものがあるんじゃないかと思うんで、ぜひ興味があったら飛び込んでみてください!
お知らせ
自分に自信がもてない思春期の子どもたちが、自信を取りもどせる居場所づくりをしているNPO法人D.Live(ドライブ)。D.Liveでは3種類の子どもの教室を運営しており、ボランティアを希望する学生や社会人が自分の時間や関心に合った教室を選べるようになっています。