子どもが自信を持てない原因は、ちびまる子ちゃんが教えてくれる。

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ちびまる子ちゃんとは

作者のさくらももこの投影である小学3年生の「ちびまる子ちゃん」が、家族や友達と共に繰り広げる日常生活を描いた、笑いあり、涙ありのコメディである。

 

先日、書いた記事のコメントとして『子どもが自信を持てないのは、親の責任」というのがあった。

けれど、僕は、子どもが自信を持てないのは、100パーセント親のせいだとは思わない。

もし、そうだとしたら、僕はきっと楽しく子育てなんて出来ないだろう。

ビクビクして、「このやり方で正しいの?」「間違ってないかな?」と、模範解答を書かないとバツにされる受験生のような気持ちで毎日を子どもと接することになってしまう。

先日D.Liveで発行した『子ども自信白書』に、「子育ては壮大なプロジェクトだ」と書いた。

 

子育ては、終わることがない。
子どもがいくつになっても親は親。

この関係が変わることはない。

自分の子どもであっても、自分とは違う人間。
わからないこともあるし、困ること、悩むこともいっぱいある。

宝探しのように、たまに見つける喜びを糧にして、毎日を子育てに費やす。
どこに正解があるのか知りたくて、本当にわらにもすがる思いになることもある。

わが子がかわいいからこそ、すくすく育って欲しいし、良いところを伸ばし、ステキな人生を過ごして欲しい。

そのためなら、どんなことだって出来る。

それが、親という生き物。

少しでも子育てがしんどいと思う気持ちがラクになれば。
子育て楽しいなってなれば。

そんな気持ちで白書をつくった。

子育ては、親だけがするものじゃない。
たくさんの人とふれあいながら子どもは育っていく。

 

僕は、自分に自信が持てなくて不登校になった。
けれど、それは親に原因があるわけじゃないと僕は思っている。

では、なにが問題だったのか。

僕は、小学生くらいのときから「自分のことなんてわかってくれる人はいない 」と思い込んでいた。

理解して欲しくないとさえ思っていた。

 

要は、常に自分で考え、自分で決断し、自分で行動していた。
(そうしていると思っていた)

見方によると主体的だけど、それはただの独りよがり。
とにかく、とんがっている子どもだった。

うまくいっているときは、いい。
でも、壁に当たったときに弱い。

誰にも頼れず、ただ一人で抱え込んでしまう。
部活を辞めるときも、誰にも相談しなかった。

きっと、誰かに話していたら止めてもらっていただろう。

 

 

ちびまる子ちゃんは、きっと誰もが見たことあるアニメ。

子どもの自信が低い原因を話すとき、僕はよくこの『ちびまる子ちゃん』を引き合いに出す。

まる子の家がいいのは、家族で役割分担がうまく出来ているところ。

お母さんは、怒り役。
お父さんは、癒やし役。
おじいちゃんは、受け入れる役。

さらに、おばあちゃんとお姉ちゃんもいる。

 

今、子育てが難しい原因はここから学ぶことが出来る。

まる子のお母さんは、常に怒っているイメージだ。
でも、まる子にとってさほど問題はない。
なにかあれば、全てを受け入れてくれる友蔵(おじいちゃん)がいるからだ。

お母さんもそれをわかっているから、安心して叱ることが出来る。

今は、それが出来ない。

母親がいくつもの配役をこなしていることが多い。
怒り役、受け入れる役。
褒めることもするし、叱ることもしないとだめ。

叱れない親がいると言われるのは、母親の配役が多いのも一因。

叱る人、しつける人が他にいれば、母親はマリア様のように優しくしたらいい。
ヒロシ(まる子のお父さん)のように、ゆるい父親なら、母親が鬼になればいい。

今は、母親の負担が多すぎるのだ。

その背景には、核家族と地域の希薄化がある。

お姉ちゃんは、まる子と同じ部屋で、まる子は友蔵ともよく一緒にいる。
お母さんが相手をしなくても、まる子を見てくれる人がいる。

これも役割分担。

 

今の時代は、子どものまわりにいる役者(大人)が少ない。

子どもが知っている大人の数が多いと、自信が髙い。という統計もある。

周りに母親しかいないと、母親に否定されると全てが終わる。
けれど、まる子の場合だと、友蔵がいる。

「まる子は悪くないんじゃ」と、フォローもしてくれるし、ときには一緒になって母親と戦ってくれることさえある。

子どもが親の顔色をうかがうのは、周りの大人が少ないから。
友蔵がいれば、お母さんの顔色をうかがい、”良い子”になる必要はない。

親にとっても子どもにとっても、役者が増え、役割がはっきりしているとラクだ。
僕の子ども時代も。子育ても。

誰か頼れる人、相談にのってくれる人。
友蔵のように、受け入れてくれる人。

そんな人がいたら救われる。

 

子どもが自信を持てないのは、親のせいではない。
ただ、周りの役者が少ないから、責任が親にいってしまっているだけ。

そのためにも、子どもの周り、子育てをしている人の周りに、たくさんの役者がいる必要がある。

「3丁目の夕日」みたいに、強い絆で結ばれた地域というのは、もう21世紀には難しいと思う。

けれど、ゆるい繋がりは、これからとても大切になってくる。
(いや、すでにもうなっている)

子育てがもっと楽しくなるように。
もっと子どもが自信を持って、イキイキと生きられるように。

子どもの周りにいる役者を増やす。

そんな仕事をNPO としてやっていきたいと強く思う。

 

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田中 洋輔

田中 洋輔

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒 好きなものは、Mac/ライフハック/ラーメン プロ野球選手を目指すも、強豪校へ入り挫折し不登校に。大学に進学するも、引きこもりになる。周りの支援で復活。「自分のようにしんどい思いを子どもたちにさせたくない」と思い、2009年、学生時代にD.Liveを立ち上げる。不登校のときの話しや自尊感情(自己肯定感)に関する講演や研修をおこなう。夢は、「能力や環境に関係なく、全ての子どもが自分の未来に期待出来る社会をつくる」こと。学生時代は、お笑い芸人として漫才をしていた過去をもつ。