あなたは、そろそろ自分を許してあげたほうがいい

『あなたは、そろそろ自分を許してあげたほうがいいわ』
NPOの経営者合宿に参加していた際にメンター(コーチみたいな人)からいただいたアドバイスでした。
もう、これは目から鱗でした。とっくに自分の過去は精算できていると思っていたのです。
でも、実は全く出来ていなかった。
僕には、人生で忘れられない後悔があります。それは、高校の部活を辞めたこと。
今ですら引きずっています。何年ものあいだ、部活に関する夢にうなされる日々を過ごしていました。
10年以上も前のことで、 講演でそのときの話もしているのです。
にもかかわらず、本当は自分の中で全てを受け入れることが出来なかった。
辞めるという選択をした過去の自分をずっと僕は責めていたのです。
調子がいいときはいいのですが、うまくいかないととたんに自分を卑下してしまう自分がいました。
「もっと頑張れ!お前はダメなんだ」
自らへのムチは、まるで血が出るほどの痛みを伴いました。
僕は、全く自分を許すことが出来ていなかったのです。
自分を痛めつけるのは、無意識に過去の自分へのしょく罪でした。
メンターからそう言われたとき、気がついたら目から涙が溢れていました。
ずっと抱えていた重荷を降ろすかのように、肩がすっと軽くなったのを覚えています。
自分を責める必要はない
過去の後悔、イヤな自分は誰でも多かれ少なかれあるはずです。
でも、自分を傷つけるのはもうやめませんか?
そんなことをしても、誰も救われることはありません。
変えられない過去を嘆くのではなく、未来のために今を変えていくことに集中したほうが幸せです。
失敗したときや無力感に陥ったときなど、「もうイヤ」と思うことはあります。
誰でも完璧ではありません。
そんなとき、自分を責めるのはやめてください。
反省しないで良いと言っているのではありません。
ミスしたことは受け止め、なぜ失敗したかを考えることはとても大切なこと。
しかし、必要以上に自分を責め、卑下する必要はありません。
「次、がんばろう!」と、前向きに。
無理矢理ポジティブに考えるのではなく、反省することはあっても自分自身を傷つける声はやめましょう。
むしろ、「おまえいつもがんばってるやん!今日は失敗したけど、次取り返したらいいよ。大丈夫や!」と、自分で自分を励ましても良いかも知れませんね。