夏のスイーツ作りで感じる生徒たちの育ち|昼TRY部の徒然日記

こんにちは、フリースクール昼TRY部スタッフの得津です。
先日は生徒たちと一緒に、ソーダゼリー、チョコもち、スノーボール。3種類のスイーツ作りをしました!
「レモン汁いっぱい入れたから、酸っぱいと思ったけど美味しいなぁ!」
「チョコもち、めっちゃ量あるなぁ。お菓子だけでお腹いっぱいになってきた」
「スノーボール、美味しい。けど、ゴマの味がめっちゃ強いな(笑)」
などなど、それぞれに感想を話しながら調理の手応えを感じている生徒たち。その姿を見ながら一人ひとりの成長を感じてお腹じゃなく胸がいっぱいになるスタッフの私(笑)。
材料の買い物から片付けまで生徒たちで行ったお菓子作り。このお菓子作りを通して、二つの力が育ったように思います。
1つは社交性。「何買えばいいんやっけ?」「ここ持ってほしい」「一緒にソーダの量、計ろう」「これ、混ぜるのやる?」などなど、普段は関わりの少ない生徒同士が、調理の作業分担のためにお話する姿がたくさん見られました。高校生が中学生に気を遣いながら作業を任せる姿にもたくましさを感じました。
もう1つは自主性。こちらが特に指示をしなくても、どんどん自分たちで調理を進めていく生徒たち。調理器具の場所もわかっているから、足りない道具は自分達で取ってくるし、スーパーへの買い出しも自分たちで選んでポイポイとカゴに入れていきました。スタッフもついていきますが、やることは最後の支払いだけでした。
社交性も自主性も、今回のお菓子作りで一気に育まれたわけではないと思います。実は生徒たちがフリースクールで過ごす中で少しずつ育まれていて、それが今回は表に出たという理解の方が正しい気がします。
学校に行けなくなるとコミュニケーション能力が育たない。あるいは社会性が身につかないなんてよく言われます。学校に行ってほしいからこその言葉だと思いますが、それは脅しにしか受け取ってもらえません。それに、それぞれのご経験からも納得してもらえると思いますが、学校でしか社会性が身につかないなんてことはないですよね。今回、私がお菓子作りで感じたような社交性は、フリースクールでも育まれます。
もちろん学校じゃないとできないこともたくさんあるのですが、今の子どもにとってどんな環境が適切なのかを考える視点は持っておきたいところです。