【保護者のおなやみ相談】子どもがからかわれています。「先生に言わないで」と言われていますが先生に相談したほうがいいのでしょうか?

こんにちは。
スタッフの得津です。
先日、知り合いの方から「子どもがからかわれているけど、どうしよう?」と相談を受けました。
「先生に言わないで」と言う子どもの気持ちも尊重したいし、けど自分の子どもがからかわれているのを親として放っておくわけにもいかないし、難しいですよね。
ぼくは「先生に言うべき」だと答えました。
子どもが言うように、「チクったと思われる」とか、「あとでさらに悪口言われるんじゃないか」という心配もわかります。けれど、今回のことは先生に相談すべきです。
なぜなら、今回のケースは放っておいても事態の好転が望めないケースだからです。
仮に何処かのタイミングでからかわれるのが終わったとしても、それは一時的な気まぐれかもしれませんし、子どもが言われて傷ついた心が回復するわけでもありません。からかってきた子どもの印象も最悪なままです。
残るのは「言われなくて済んだ」という心もとない安心感だけです。先生がこのことを知らないままだったら、気づかないうちに同じグループになったり、来年も同じクラスになったりするかもしれません。そうなったら、お子さんからしたら「また言われたら・・」と気が気でないでしょう。
ですから、少しでも事態を好転させるために先生にはこっそり伝えておくべきだと思います。
もっといえば、
「子どもはチクったと思われるから言わないで欲しいと言っている。けど、知らせておくべきだと思いました。こういう形で注意して欲しい。」
と、先生に伝えて、どういう形で事態に向き合うかを共有できるのが一番いいです。
というか絶対そうした方がいい。
ぼくが相談を受けた方と一緒に考えた対応策としては、
・個人懇談が近いので、そのときに先生に話す
・子どもには内緒にすることを徹底する
・「○○さんから聞いたけど、悪口言っているの?」という指導ではなく、現場をみたときに指導してほしい
・一人で帰ることも多いので、クラスで友だちになれそうな人を見つけて一緒に帰れる手助けを先生にして欲しい
このような形になりました。
繰り返しになりますが、放っておいても事態の好転が望めないことを子ども一人で抱えたり、家庭だけで抱えたりするのはよくないです。
昨今のいじめから発展したニュースを見ると、知らないことで取り返しのつかない事態になったと思われるものも見受けられます。伝えることで変わることもあります。
それに、体の不調も放っておいたら悪化するだけじゃないですか。虫歯は放っておいたら歯がなくなってしまうし、肩こりも放置すると慢性的な頭痛や姿勢の歪みにつながります。
心の不調や関係性の不調も同じです。
大人だったら、もう関わらないようにすることも比較的簡単にできます。転職するとか、配置換えを希望することもできます。けど、子どもの場合はクラスが生活の中心で、簡単に移れるものでもありません。
先生からクレーマーに思われたらどうしようとか、子どもは言って欲しくないみたいだしどうしようとか、心配する気持ちもわかります。分かるからこそ、あえて先生に伝えておくべきだとぼくは考えます。