敏感すぎる特性を持つ僕が、子どもと接するときに大切にしている3つのこと

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「ヤマモトさんって、普段どのように子どもと接しているのですか?」

と、たまに聞かれることがあります。

いま僕は、学校の教員として日々高校生と関わり、弊団体の「昼TRY部」「TRY部」で不登校の子どもたちや悩みの多い中学生とも関わっています。つまり、小学生から高校生まで、多種多様な生徒が僕の周りにたくさんいます。ボランティアスタッフの学生も含めると、その幅はさらに広がります。

こんな異年齢、かつ育ちも違う子どもたちと日常的に関わる大人というのも、そういないと自負しているところもあります。しかも毎日顔を合わせる子どもたちはいないので、会うたびに成長を感じたりすることもよくあります。

そんな僕だからこそ、普段からどんなことを心がけて子どもたちと接しているのか気になる人がいるのだろう、と解釈しています。ですが、「どんなことを心がけているか」と言われたら、たいして心がけていることがない、というのが正直なところです。

事実、学校ではしょっちゅう生徒に叱られています。

この間は気を抜かして「は?」と返事したところ、それがちょっと不機嫌に思われたらしく、「その「は?」って返事怖いから!」と怒られました。「今日あの子にああ言ったのだめだったな~」ということは日常茶飯事ですし、なんなら嫌っている生徒がいてもおかしくないと思っています。

要するに、日々いろんな小中高生と関わっていても、もうどえらい失敗だらけなのです。あまり大きな音や声が得意でない生徒の前で大声で会話するとか、そういう細かいものをカウントしていけば、何事もなく終わった日など1日もありません。

相手も人間ならば、僕も人間です。つまり120%完璧な関わり方というものはまずありえないわけです。「失敗ありき」で子どもたちと関わる、というのはひとつあるかもしれません。

そして、さらに大事なことがひとつ。

何度かこのブログで書いていますが、僕は「HSP」(Highly Sensitive Person)という、非常に敏感すぎる特性を持っています。

もちろんこれが悪い方へ転がることもあります。道を歩いていて車のクラクションの音にびっくりしたり、怒鳴り声や誰かが怒ったり泣いている状況が死ぬほど苦手で、環境に溶け込むのに人より何倍もの時間がかかります。場が合わないと何日も休養が必要なくらい疲れることもあります。

が、「子どもとの関わり」においては、これを良い方へうまく利用しています。どう利用しているかと言うと、子どもの「変化」に対して敏感であるように意識しています。これは、万が一生徒が体調不良になったときに、すぐに連携できる、というメリットもあります。

たとえば、この時期になるともう寒くて、僕もコートが手放せません。にもかかわらず、薄手の上着で登校する生徒や、室内で半袖で過ごす生徒をときおり見かけます。そのときにぱっと「それ、寒くないの?」と話しかけることを、よくやります。

この「天候」は、かなり話のネタに使えます。傘持ってきた生徒に「あれ、今日雨降るの?」と聞くこともできますし、天気が不安なときは登校してきた生徒にいまの天気の様子を聞いたりします。こういう小さなところから、意外とコミュニケーションが広がったりもします。

このほかにも、普段は青系の服を着ていることの多い生徒が赤系の服に身を包んでいるときは「どないしたん?今日赤いやん!」と声をかけたり、たまたまカバンから出てきた持ち物を話のネタに使ったりもします。もっとも、この間は携帯変えた?と聞くと「変えてないですよ?」と言われてしまいましたが。

たとえ毎日関わっていなくても、ちょっとした変化や心の違いというのはぱっと気がつくものです。思えば僕は子どものころ間違い探しが大好きで、新聞の日曜版に掲載されている7つの間違い探しを毎週解いていました。そこで培った能力が、いまこうして反映されているのかもしれません。

余談ですが、職員室でデスクワークをしていると目の前の電話が鳴ることが少なくありません。そんなときはなるべくワンコールでぱっと電話を取るよう心がけています。先にほかの先生が気づいて取ることもありますが、これも「敏感さを活かした仕事」だと思っています。

そして忘れちゃいけないのが、挨拶を欠かさないということ。

学校の教員になってから、「うぃーっす」という適当な挨拶ではなく、「おはよう」「こんにちは」「さようなら」という挨拶を恥ずかしげもなくできるようになりました。この挨拶というのは非常に大事なことだと思います。

僕は非常勤職員なので、職員室で決まった席というものはありません。が、事務仕事を少しお手伝いしていることもあって、学校の玄関すぐの席に座っていることが多いです。つまり誰かが学校に入ってくると一番に気が付きやすいポジションにいるわけです。

生徒が入ってくると「おはよう!」。帰るときは「さようなら」、もしくは「気をつけて帰ってね」。これは、なるべく職員室にいるときはどの席に座っていても声を出すように心がけています。中には、この挨拶で職員室に近寄ってちょっと世間話をしてから授業へ向かう生徒もいます。

当然ですが、こちらが電話中でも登校して手を振ってくれる生徒もいれば、むすっとした顔で挨拶に気づかない子もいます。正直心が折れることもあるのですが、その子なりに挨拶したくない理由があるんだな、と割り切っています。

余裕のあるときは職員室を出て、直接玄関でお見送りするようにしています。これは僕が教育実習中にふと思いついて勝手にやりはじめたものなのですが、いたく指導教諭の先生にも褒められました。こうして実際に教員という立場になっても、そのことを思い返しながら玄関に立っています。

子どもは、その日その日によって気分や体調が違います。いや、子どもだけではありません。僕もそうです。

だからこそ、何かを心がけるにしても、毎日同じ関わりなんてできません。やっていることは同じでも、少しずつ何かを変えて関わっていく必要があります。これがとっても難しいのです。

僕も学校では教員1年目、しかも前述のとおり非常勤なので生徒と関わる時間はこれでも少ない部類です。そのなかで、いかに安心感を、信頼感をもって生徒が話しかけてくれるか。この姿勢は学校に限らず「昼TRY部」「TRY部」でも重要なものです。そこを突き詰めて、今日も僕は子どもたちと関わるのです。

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山本 駿

山本 駿

NPO法人D.Live スタッフ / 高校非常勤教員(社会科) 京都出身。中学3年間不登校。岐阜県内の大学を卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画。主にTRY部や不登校講演事業を担当しながら、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。