不登校の子との関わり方は、犬が教えてくれる。

「不登校の子」とどのように関わったらいいかわからないと、よくご相談をうけます。
私が、イメージするのは“びしょびしょに濡れた子犬”です。
必死で生きてきた。
大きな犬に噛まれたこともあった。
傷だらけになりながら、エサを探す。
人間に追いかけれたこともあった。
ある日、あなたは雨の日にその子犬を見つけるのです。
びしょびしょに濡れた子犬に。
子犬は、あなたを見るなり、必死に吠えます。
自分が出せうる限りの力を振り絞って。
「かわいそうに。。。」と、手を出そうとしたあなたの手を子犬は噛もうとします。
今まで必死で闘ってきたのです。
1人で。小さい体で。
「同情なんてされてたまるか!」と、子犬は思っています。
自分1人で闘ってきた自負がある。
「お前にぼくの気持ちがわかってたまるか!」と思うのです。
びしょびしょに濡れた子犬にしてあげることは、「かわいそうに」と言ってエサをあげることではありません。
「大丈夫だよ」と、ただ抱きしめてあげればいいのです。
強がっていないと、ダメなのです。
自分を支えてきたものが全て折れてしまう気がするのです。
決して弱みを見せらません。
心を許してしまうと、もう二度と帰ってこられないような、そんな不安に駆られるのです。
だから、どれだけびしょびしょで傷だらけでも、抵抗するのです。
不登校の子も同じです。
同情なんて必要ありません。
「かわいそうに。。。」と、憐れむことを本人たちは、嫌悪します。
ただ、ただ、「大丈夫だよ」と抱きしめてあげてください。
抵抗して、抱きしめてあげられないなら、声をかけてあげましょう。
「大丈夫だよ」と。
「しんどかったんだね」と。
気持ちを受け止めてあげる。
ただ、それだけで子どもたちの気持ちは軽くなるのです。