教育NPOは、野球チームだ。―関西教育系団体合同インターンマッチングフェア出展レポ

以前より数度告知した通り、6月26日(日)に京都・紫明会館にて開催された「関西教育系団体合同インターンマッチングフェア」に、D.Liveが参加しました。
D.Liveからは、代表・田中、副代表・得津、スタッフ・山本に加え、今年度よりインターンとして加わってくれた大久保・橋本の2人の大学生スタッフも駆けつけてくれました。他出展団体のスタッフも多く、出展側だけでなんと30人以上も参加していました。各団体このイベントにかける情熱がものすごかったのも印象的。
1部:パネルトーク「教育が抱える課題に対して学生ができること」
こちらは開会・アイスブレイクの後に行われたパネルトークの様子。「教育が抱える課題に対して学生ができること」というサブタイトルがついていましたが、事業内容や団体に入ったきっかけ、学生さんに向けてのメッセージなど、登壇者や団体の人となりに近い内容を中心にお話しました。なお、登壇者は左から順番に以下の方々。
「D×P」理事長:今井さん(コーディネーター)
「コアプラス」副代表:木脇さん
「D.Live」スタッフ:山本
「D×P」インターンスタッフ:野津さん
「あすはな先生」代表:上木さん
「PaKT」スタッフ:村木さん
個人的には数年前、まだ僕がD.Liveスタッフに入る前から一度お話を伺いたかったD×Pの今井さんと並んで登壇できたことにとても感慨深い思いを抱きながらのパネラーでした。
2部:ブーストーク
こちらは2部の「ブーストーク」の様子。隣ブースのコアプラスさんは車座になって対話したり、PaKTさんは実際の活動を実演するなど各団体趣向を凝らしたブーストークを展開していましたが、D.Liveでは3度のセッションで登壇者がすべて違う「パネルトーク」を展開。
1ターン目は田中・大久保(司会:得津)、2ターン目は山本・橋本(司会:田中)、3ターン目は得津・大久保(司会:山本)という陣容で、「D.Liveの魅力」や「やってて良かったこと」などについてブースを訪れてくださった方にお話しました。このブーストークでD.Liveに興味を示してくださった方も多く、充実した時間となりました。
また、ブーストークの後は参加者が自由にブースをまわって各団体スタッフと懇談できるフリータイムの時間もあり、こちらも各ブース大盛況のうちに幕が下りました。ちなみに僕は1部から散々声を酷使したため、フリータイムの時間になると声が出にくくなってしまいました。龍角散用意すれば良かった・・・。
イベントを振り返って:教育NPOは、野球チームだ。
さて、今回参加したのは「教育NPO」という枠組みで分類できる5団体ですが、その活動内容はハッキリ言ってバラバラ。でも「教育を通じて社会を変える」と言うその真髄は一致しているので、まったく喧嘩することなく、むしろ相乗効果が生まれている雰囲気が会場には流れていました。
以前この記事で書きましたが、今回のイベントはある意味「野球チーム」を組むようなもの、だと僕は思っています。
D.Liveはショート、PaKTはサード、D×Pはセカンド、あすはな先生はセンター、そしてコアプラスはレフト・・・のように、各団体は野球で言えばポジション。そしてその団体に関わる人たちはそこを守る選手。その気になればD×PとD.Liveに関わる、つまりセカンドとショート両方守れるユーティリティプレイヤーになることもできる訳です。
確かに、試合中そのポジションで出ることのできる選手はひとりだけですが、控え選手がいない野球の試合なんてものはまず有り得ないですし、なんなら別の試合で同じポジション(団体)の選手が出場している、なんてこともあるかもしれません。そう考えると、NPOと野球チームってものすごくよく似たもの同士だと思います。
もちろん、正規社員やインターンとして関わるのならひとつの団体にきちんと所属する必要がありますが、その立場でも他団体のスタッフと交流はできますし、イベントに遊びに行くこともできる。他のピッチャーに変化球の握り方を教えたり、先発としての調整方法を尋ねるように、お互いの活動の情報交換をすることができる訳です。
今回のイベントでよく耳にしたのが、「すごく興味はあるんですが自分は別の団体と関わっていて・・・」と言うもの。確かに既にどこかでインターンやスタッフをしていると他団体と関わりにくいのは事実ですが、僕は「NPOに関わる」って、何もインターンやスタッフとして内部でバリバリ活動する「だけ」じゃないと思うんです。
興味のある団体にFacebookでいいね!を押しておく。活動レポートに目を通す。極端な話、これだけでも十分「関わっている」のではないでしょうか。野球だって、ファーストの選手が試合中急にレフトを守り始めることも急にありますし、選手にアクシデントがあれば思ってもいないポジションを守る必要性がでてくることもあります。
そんな心構えができていれば、あなたも立派な「教育系NPO」という野球チームの一選手。どこでも守れる野球選手が重宝されるように、NPOでもいろんなイベントに顔を出して他団体の情報やノウハウを吸収した人材は、「社会」と言う相手チームに一泡吹かせる上でかなり貴重な戦力です。
「関西教育系団体合同インターンマッチングフェア」は、そんな教育NPOと言う野球チームの戦力を底上げした、と言う意味でとても有意義なイベントになったと思います。これをきっかけにして他団体同士の交流が深まり、さらに戦力が底上げされる可能性も秘めています(僕はどんどん戦力を底上げしていきたいなあと思っているクチです)。
各団体各ポジションの有望選手を補強し、ますます「社会を変える」と言う真髄に向けて戦力を充実させている教育系NPOと言う名の野球チーム。各ポジション、もとい、参加各団体のこれからの奮闘っぷりからますます目を離せなくなることは、必至です。
末筆になりますが、今回イベントにお誘いいただいた認定NPO法人D×Pさん、一緒にこの場を創り上げたコアプラスさん、あすはな先生さん、PaKTさんの各団体に、心から感謝申し上げます。またこうして各団体で集まれる日が来ることを、僕自身心から楽しみにしております。お疲れ様でした!