塾や部活を頑張っている子どもほど、睡眠障害にご注意を!

 

センター長 小西行郎医師
「真面目な子が(睡眠障害になる)というのは、確かにそうですよね。
サボったりとか適当に出来ない。
(大人が)負荷をかけて、それで子どもたちが頑張れば良い子に育つというのは限度があります。」

 

こんばんは、スタッフの得津です。
僕は、月曜日には、「今日から仕事か・・・」と気が重くなり、起きるのもいつもより遅くなってしまいがちになってしまいます。

 

でも、頑張って起きるのですが、いま「起きたくても起きられない」子どもたちが増えてきているそうです。このことについて知ったのは、不登校について調べていた時にみつけた、NHKクローズアップ現代の「不登校12万人のかげで」という記事からでした。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3597_all.html

 

 

 

がんばっている子どもほど、睡眠障がいになりやすくなる!?

 

記事で紹介されていたのは、中学生の女の子の事例でした。

母親
「高学年は遅くなったね。
たぶん11時くらいに寝て、7時20分に起きてた。」

センター長 小西行郎医師
「中学校は?」

母親
「中学校は朝の6時(起き)。」

朝、起きられなくなってしまった中学生の女の子。
記事によると、小学校高学年のときは夜11時に寝て、朝は7時過ぎに起きていたそうです。
中学に入ると塾通いが始まり、寝るのは12時に。
一方、起床は部活の朝練のため6時に早まりました。
小学生のころから慢性的に睡眠が不足がちで、中学に入り、さらに1日の睡眠時間を削ってしまったことが起きられなくなった原因でした。

このことが原因で、ホルモン分泌のバランスが崩れてしまい、「概日リズム睡眠障害」と診断されたそうです。

 

 

 

 

子どもの睡眠障がいを防ぐ、”眠育”

 

記事では、子どもの睡眠障がいの対応策として”眠育”に取り組んでいる福井県の小中学校の事例を紹介されていました。子どもたちは、自分の寝た時間と起きた時間を記録し、睡眠リズムに変化が無いか確認しているそうです。このように子どもの睡眠時間を大切にするという気運を、教育委員会を通して地域のスポーツクラブにも広げ、今では地域ぐるみで睡眠を守る取り組みへと広がっているそうです。

 

 

 

 

僕たちができること

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記事を読み、改めてTRY部で行っている生活のふり返りの重要性を感じました。TRY部の生徒も一時期、朝に起きれなくて、どうやっていくか一緒に考えたことがありました。僕たちは不登校を解決する専門家ではないですが、NHKの記事にもあるように、生活のふり返りが不登校解決に一役かっていると知ったからには、「ねむーい」「朝ぜんぜん起きられへーん」という生徒の声に、より気を配っていかねばという気持ちです。

 

 

 

お子さんは頑張りすぎてはいませんか?

 

夜、仕事から帰って電車に揺られていると塾の鞄を背負った小さな子どもが目につくことがあります。遅くまでやっている塾や習い事も多く、(うちも21時すぎまでやっているので大きい声では言えませんが)夜遅くに電車に揺られている子どもを見ると「あぁ、頑張ってるねんな…大変じゃないかな。」と胸がちくっとすることがあります。まじめな子どもほど、塾も習い事も全部きちんとしなくちゃ!と無理をしてしまいます。NHKの記事にありましたが、どうやら大人の側で子どもの睡眠リズムに気をつけてあげる必要がありそうです。

やっぱり親の背中を見て子どもは育ちますので、大人の感覚で子どもの睡眠を見ている可能性が高いんですね。
例えば、私はこんなふうに寝ているから子どももこのくらいで十分だとか、知識がないのにそういうことが起こっています。
大人が作った子どもの睡眠障害である可能性も結構高いんですね。
やっぱり子どもの睡眠は大人の睡眠とちょっと別なんだと、子どもっていうのは睡眠をちゃんととっていないと、本当は将来を担うパワーをちゃんと持てないんだということが、今回の睡眠障害などで出てきています。
まず自分の睡眠を知って、知識をちゃんと持って、そして睡眠をとることが大切です。

 

お子さんの睡眠時間もそうですが、できるだけ大人のわれわれも早く寝られるようにするのが、子どもにとっても自分の健康にとっても良いんでしょうね。自分自身もついつい遅くまで仕事をするので、「今日くらいは早く寝よう」と思う次第です。

 

クローズアップ現代の記事はこちら

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3597_all.html

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この記事を書いた人

D.Live副理事/元小学校教員
自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。
自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。

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