不登校になるキッカケってなんだろう?

 

誰でも、「子どもが不登校になるのは、深い原因があるハズだ!」と思うでしょう。
Webなどを見ていても、「親が原因」「学校の環境が問題」だと書かれています。

 
しかし、僕は違うのではないかなと思うのです。
キッカケとしては、確かにあるかも知れません。
でも、それはただ引き金になっただけで、他のことがあってもその子は不登校になっていたのかも知れないのです。
 
TRY部でも、不登校の子が教室へ来ることがあります。
今は元気に学校へ行っているけど、以前はなかなか行けない子もいました。
僕は、「原因を解決する」という過去へのアプローチではなく、未来へのアプローチをしていきたいと思っています。
 
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『子ども若者白書 26年版 より抜粋』

行けなくても、責める必要はない!
 
大事なのは、自尊感情では何度も出てくる『受容』です。
まずは、「行けない」事実を受け止めること。
 
「学校へ行けてない自分は、ダメな子だ」
「子どもが不登校になのるは、親である私に原因があるんじゃないのか」
 
そんな風に考えると、とてもしんどいですよね?
 
いじめや家庭不和など、子どもと話すだけではどうしても解決できない問題もあります。
しかし、大人にとっては些細に感じるような、ふとしたことがキッカケで学校に行けなくなる子もいるのです。
 
「朝、起きられへんから学校行かれへんねん」という子がいました。
「じゃあ、昼くらいから行ったら?」と聞いてみると、
「いや、なんか途中から行ったら注目されるやん。ほんまはみんな見てないかも知れへんけど、気になるねん」とのこと。
 
行きたくないわけじゃない。
行こうと思うけど、行けない。
不登校になっている子の中には、そんな子もいるのです。
 
不登校は、決してなにか問題があるからなるわけではありません。
どんな子にも起きる問題です。
 
僕自身、高校生のとき不登校になりました。
まさか自分が学校へ行かなくなるとは夢にも思っていなかったのです。
 
僕たちに出来ることがある
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去年、学校へ行けていなかったTRY部の生徒が今年楽しそうに通っているのを見ていて、僕たちが不登校の子に対して出来ることがあると思うようになりました。
 
TRY部は、いろんな子が通うところ。
学校に行けない子もいれば、行けない子もいる。
大事なのは、その子たちにとっての居場所であること。
 
「ここならなんでも言える」
「どんなことでも聞いてくれる」
 
子どもたちが気兼ねなく来られる場所です。
 
不登校で困っているご家族やお子さんは、行く場所がなくて困っていることと思います。
そんなとき、TRY部が少しでも力になれればと思うようになってきました。
 
不登校のとき、大切なのは原因の究明ではありません。
自分との対話です。
 
「なぜ、学校に行けないのか?」
「どうすれば、行けるようになるのか?」
 
僕はじっくり生徒の話を聞きますが、実は本人は自分自身と会話をしているのです。
 
カウンセリングは原因を探します。
TRY部は、これから出来ることを探します。
 
話を聞くのは同じでも、スタンスが全く反対です。
カウンセリングが必要な子もいるでしょう。
しかし、一緒に前を向きながら取り組むほうがあっている子も多いと思うのです。
 
そんな子たちの手助けになれたら。
不登校で苦しんでいる子のための居場所にTRY部がなればいいなぁと思っています。
 
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どうして、すぐにキレる子がいるのでしょうか?

ゲストに教育心理学教授の速水敏彦先生をお呼びして講演していだたきます。

8月2日(日) 14時〜16時半

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
詳しいプロフィールはコチラから

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