いじめと仮想的有能感の関連について

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岩手でのいじめの事件が、メディアでもたくさん取り上げられていますね。
かなりショッキングな出来事でした。

このような事件を知る度に、どうしていじめが起こってしまうんだろうと考えてしまいます。
今日は、8月に講演会でも取り上げる仮想的有能感という視点から、いじめについて考えた論文がありますので、それをご紹介致します。

 

ざっくり言うと

1、高校生を対象に、自尊感情・仮想的有能感・いじめの加害/被害経験についてアンケートをした

2、自尊感情よりも、仮想的有能感の方が加害/被害ともに正の相関があった。

3、具体的には、仮想的有能感の中でも「仮想型」「全能型」が加害/被害経験ともに多かった。

 

そもそも仮想的有能感って?

自己の直接的なポジティブ経験に関係なく、他者の能力を批判的に評価・軽視する傾向に付随して習慣的に生じる有能さの感覚

と、定義されています。この仮想的有能感が高いと、

・情緒不安定で、動揺しやすい
・猜疑心が強い
・強い不安感を持つ
・怒りを表出しやすい
・協調性が低い
・攻撃性が高い

以上のような傾向にあり、これはいじめについて関連性があるだろうということで、アンケートを取って調査をしたのがこの研究です。

原文:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjep/57/4/57_4_432/_pdf

 

結果について

仮想型と全能型が、いじめの加害/被害経験が高いと上で書きました。
まず、用語について説明させていただきます。

 

この仮想的有能感を提唱した、速水先生は、
自尊感情の高低と他者軽視傾向の高低で表を作り、4つのタイプに分類しました。
それが以下です。

自尊感情高い/他者軽視傾向高い : 全能型
自尊感情低い/他者軽視傾向高い : 仮想型
自尊感情高い/他者軽視傾向低い : 自尊型
自尊感情低い/他者軽視傾向低い : 萎縮型

仮想的有能感の類型.001

 

 

で、このうち他者軽視傾向の強い仮想型と全能型が、いじめの加害/被害経験ともに高い
という調査結果が出たそうです。

 

考えてみれば、当たり前な気もしますね。
そりゃあ、他者を軽視する人の方がいじめに至りやすいのはよく分かる。
ただ、ここで興味深いのが、被害経験も多いということです。

 

どういうことなんでしょうね。

 

私見ですが、多分被害が先立つんだと思います。
被害を受けたのち、そのストレスや負の経験が仕返しや別の誰かへの転化につながるのだと考えます。

じゃあ、どうして予防していくのか。あるいは改善していくのか。
それは8月2日(日)の講演会で速水先生に聞きましょう!
お申し込みはコチラから。

 

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すぐキレる子どもの心理がはっきり分かる!

8月2日(日) 14時〜16時半
「他者を見下す子どものココロ 速水先生講演会」
http://kokucheese.com/event/index/310501/

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得津 秀頼

得津 秀頼

D.Live副理事/元小学校教員 自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。 自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。