進学校をめざすご家庭に伝えたい、受験勉強ラストスパート前にやっておきたい子どもとの話し合いとは

どうもこんにちは。
D.Liveスタッフの得津です。
そろそろ高校入試に向けてラストスパート、という時期にこんなことを言うのは憚られるのですが…
いや、今だからこそ言っておきたいことでもあるのですが…
とにかく!
私は進学校をめざす保護者さんに水を差すことを言います。
ギリギリ間に合うだろうと思って言います!
進学校の合格判定がギリギリなら、ムリに進学校を目指さなくてもよくないですか!?
もちろんこんな主張をする理由はあります。
私たちは不登校の生徒が通えるフリースクールを運営しております。
フリースクールについて、いろんなご家庭からのお問い合わせをいただきます。
高校生のお子さんについてお話を伺うことも多いです。
高校生のお問い合わせで多いのが、進学校に合わなくなってしまったというご相談です。
私たちの活動する関西にも有名な進学校が多数あり、進学校ならではのウワサを聞きます。
・競争意識が異常に激しい
・宿題が多くて深夜まで勉強しないとついていけない
・授業の進度がとても速い
ウワサですから全部が本当ではないでしょう。
しかし、あまりこんなことを言いたくないですが、
合わなくなって留年したり、通信制高校に転校したりする生徒がいても不思議じゃないと正直思います。
実際、進学校が合わなくて学校に行けなくなった高校生を私たちは知っています。
学校に行けなくなった時期は本当に辛そうでした。
せっかく頑張って勉強して合格したんだから、なんとか学校に行きたい。
けど、どうしても体が動かない。
なぜこんなことになったのか自分も分からないから苦しい。
こんな様子でした。
結局、この生徒は通信制高校に転校しました。
通信制高校に転校することを決めたのは勇気が必要でしたでしょうが、
今のイキイキした顔を見ると本当に転校してよかったと思います。
学校のペースに合わせて、辛くても勉強し続けている子どもたちは、
まるで無理して高速道路を走っているようだ。
不登校の子どもたちに関わり続けて来た臨床心理学者の高垣忠一郎先生はこのように言っていました。
学校がどんどん人材養成の場になっていくと、学校の生活が例えるなら高速道路みたいな生活になっていきました。高速道路は車の流れがあり、流れに乗って走らないといけない。だから自分のペースで走れないんです。高速道路の車の流れが自分にぴったりだって人は大丈夫です。でも、生き物ですからそれぞれに自分の一番快適なペースやリズムは違います。だから、オーバーペースで疲れちゃう子ども達が出てきたわけです。
僕は、不登校の子ども達の姿が完全に高速道路を走る車とダブって見えます。子ども達もまた、高速道路を走るような生活の中で、このまま走っていたら「僕が僕でなくなってしまいそう」、「私が壊れてしまいそう」だと感じています。だから、高速道路の本線からそれてドライブインに入って、休憩したり、水を飲んだりするわけです。
(子ども自信白書’16 高垣先生講演録 より抜粋)
志望する進学校に合格したら、きっと無理して高速道路を走り続けることになる。
学校のウワサや見聞きした学校生活からこんなイメージが浮かぶのに、
本当にこの学校を志望するのが正しいんだろうか。
大切なのは、子どもがどんな高校生活を過ごしたいかです。
高校を志望する理由は様々です。
大学への進学や周りからの見られ方。
親の自分も卒業した学校だから。
いろんな理由から志望校を決めたと思いますが、合格した高校で生活するのは子どもです。
子ども自身がどんな高校生活を過ごしたくて、どんな高校を選ぶのかが一番大切です。
私自身は大学受験だけを考えて進学校に進みました。
不登校にはなりませんでしたが、勉強ばかりしていたのでそれほど楽しくはない学校生活でした。
ふり返れば、せっかくの青春時代だったのにもったいないことをしました。
部活、恋愛、バイト、友だちだけで遠出。
高校生だからできることを十分に楽しんだら良かったと今も思います。
もう一度、進学校をめざすご家庭に水を差すことを言います。
進学校の合格判定がギリギリなら、ムリに進学校を目指さなくてもよくないですか?
それよりも、どんな高校生活をお子さんが過ごしたいかに目を向けませんか。
志望する学校の学習環境や進度に納得しているなら構いません。引き続き、勉強をがんばってください。
ですが、別の高校と迷っていたり、志望校の学習ペースが不安だったりするなら、
すこし立ち止まって考えるタイミングかもしれません。
お子さんと話し合って、お子さんが納得して高校を選んで欲しいと思います。
ナーバスな時期だからこそお子さんとの会話が必要です。
受験、がんばってください。
■ お知らせ ■
「通信制高校ってどんな学校なの?」
今日の話題にも出た通信制高校について知れるイベントを企画しました。
通信制高校の授業や、先生と生徒の関係、進路などについて知りたい方はぜひ!
通信制高校の1日 そこから見える子どもの成長
〜不登校のおはなし会 vol.8 2/4(日)滋賀県大津市〜
■ こんなかたにオススメ
・子どもにいま必要なことは何なのか探している。
・ネットで調べた通信制高校の口コミはアテにならない気
・不登校に関する悩みを相談できる相手をさがしている。
・全日制は無理でも、通信制高校なら子どもは通えるかも
・通信制高校を卒業した生徒の進路や通っている生徒につ
■ イベント詳細
◎日時 2月4日(日) 14:00~16:30
◎参加費 1000円
プログラム
・自己紹介
・通信制高校ってどんなところ? どんな勉強をするの
・質問タイム
・参加者みんなで話す時間
・ふり返りやアンケートなど
◆ 話題提供
通信制高校の先生に話題提供していただきます。
詳しいプロフィールにつきましては、後日お知らせいたし
◎定員 10名程度
◎会場 コワーキングスペースMaghouse
(JR瀬田駅最寄り)
滋賀県大津市大萱一丁目9-7 ワイエムビル202
◎お申し込み
・メールでのお申し込み
件名を「2/4不登校のおはなし会参加」とし、
本文に、お名前・ご住所・ご連絡先を明記のうえ、inf
※ こちらからのお返事が届かないケースが増えておりま
お問い合わせ先 info@dlive.jp