なぜ、不登校の子どもは朝起きられないのか

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不登校の子どもたちが陥りやすい、生活リズムの乱れ。

僕自身も不登校だったころ、昼に起きて深夜遅くにならないと就寝しない・・・という生活になることがよくありました。土日のお休みだけなら良いのかもしれませんが、これが毎日続くとやっぱりしんどいのは、事実です。

これまで不登校の子を持つ親御さんの話を何人か聞きましたが、やはりこの生活リズムに対する不安、相談というのは本当によく出ます。では、なぜ生活リズムが崩れてしまうのでしょうか。

昼まで寝て深夜遅くでも起きている生活を、甘えだとか断罪してしまうのは、簡単です。ですが、同時に断罪することで何か解決されたと思ったら、それはとんでもない大間違いです。

というのは、不登校の子が昼間学校に行かずに、家で「何を考えているか」を考慮しなければなりません。

実は、不登校の子どもたちの中には、心の奥底では学校のことを気にしていたり、なんなら「学校に行きたい」と思っていることがあります。

だったら学校に行けばいいじゃないか、やっぱり甘えなのではないか、と感じられるかもしれません。しかし、子どもたちは学校に行けないのです。なんでかといえば、頭で考えていることと身体が動くことは、まったくの別問題だから。

たとえば、自分に向かっていきなりすごいスピードでボールが飛んできたときにとっさに避ける行動。あれが「頭で考えていることと身体が動くことは別問題」の好例です。ボールが迫っているときに頭で「危ないなあ」とか思っていると、反応が鈍くなってボールは身体を直撃します。

頭では「学校に行きたい」「行かなければならない」と思っている。しかし、身体がどうしても拒絶反応を示して、ピクリとも動かない。この「頭と身体のギャップ」こそが、不登校の子どもたちが朝起きられない謎を解く重要なヒントです。

「頭と身体のギャップ」が生じている時間は、もちろん苦痛を伴います。そうこうしているうちに学校では授業開始の時間になります。すると今度は「今日もダメだった」「なんで行けないんだろう」「他の友達は学校にいるのに」などと「学校に行けない自分」を責める時間に移ります。

この時間をやり過ごすには、どうすればいいのか。

そう、横になって休むしかないのです。

本来、学校なんて心の底からどうでもいいと思っているのであれば、朝起きて悠々と自分の好きなことに手を付けるはずです。ゲームをしたり、趣味に没頭したり、自分にあった勉強に取り組んだりして自由な時間を謳歌できるはずなのに、それさえもまったく手をつける気にならない。

なんで手をつける気になれないかといえば、「他の人が学校に行ってる間にこんなことをしていていいのか」という葛藤が当人の中で渦巻いているから、に他なりません。それが「頭と身体のギャップ」になり、自分をひたすら責めてしまうので、結局手っ取り早く寝てやり過ごすしかない。

「不登校の子どもが朝起きられない」のは、こういうことなのです。

「不登校の子どもが朝起きられない」のと同様に、夕方から深夜にかけて不登校の子どもたちが急に元気になる、という相談もよく受けます。確かに朝ゆっくり寝た分活動帯が深夜になるということも考えられますが、もうひとつ大きな理由もあります。

ヒントは、先述した「他の人が学校に行ってる間にこんなことをしていていいのか」という考え方。

夕方から深夜には、「他の人が学校に行っていない時間帯である」という大きな特徴があります。

ということは、不登校の子どもたちにとって夕方以降は「学校に行かなければならない」というプレッシャーから解放されることになります。だから、子どもたちが生き生きと外に出たり、あるいはゲームや遊びに興じて急に元気になるわけです。

そして深夜になれば当然学校に誰もいない上、家族も寝静まって邪魔するものや存在がいなくなる。こうなれば子どもたちはますます活動的になります。しかし夜明けとともに「絶望の朝」がやってくると、再び「頭と身体のギャップ」が生じて元気がなくなり、葛藤で動けなくなってしまう。

寝る時間が遅いから起きられないのでは?という声もあると思います。しかし現実には、どんなに遅く就寝しても3,4時間後には起床して学校に通う子どもたちもいます。ということは、遅く寝ると起きられないという仮説も、やや間違っているのではないかという見立てができるわけです。

ここまでの説明を2文字で要約して「甘え」とレッテルを貼られることで、やはり不登校の子どもたちは傷つけられます。まして、頭と身体の整理に追いついていない子どもを、無理ぐり布団から引きずり出して学校に連れて行くというのは、たいへんに酷なことを子どもに課しているわけです。

そして、平日は朝起きられないのに、休日になればウソのように目覚めが良いのも、学校というしがらみがないからこそ。まして、子どもたちにとって何か楽しみなことがあるのなら、スッと起きてくることも珍しくありません。

平日いつまでも起きてこない不登校の子どもたちは、いままさに学校に対する葛藤が渦巻いて起き上がるのもしんどいのだと思ってゆっくり休ませてあげましょう。もちろん、子どもたちが何か助けを求めてきたときは、惜しみなく手を差し伸べてあげること。

そうすれば、いつか毎朝笑顔で「おはよう!」と起きてくるかもしれません。

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山本 駿

山本 駿

子どものころより人一倍敏感な特性を持ち、中学3年間を不登校で過ごす。大学卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画し、現在は通信制高校教員を両立しながらTRY部や不登校講演事業を中心に担当。HSP(Highly Sensitive Person)特有の繊細さを活かし、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。