通信制高校と今存在しない職業から考える、不登校の子どもたちの進路のこと

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ひと月弱、D.Liveの活動をお休みして教育実習に行ってきました。

実習先としてお願いしたのは、かねてから興味のあった通信制高校でした。通信制高校で実習、というのはかなり異例なことらしく、手続きが少しややこしくて本当に実習できるのか不安だったのですが、実習許可が出たときは思わずほっとしました。

教職課程に在籍し始めたころからあまり全日制や公立の高校で働きたいという意思はなくて、通信制など不登校や中退した生徒の受け皿となっている学校で働きたいなあ、と考えていたので、2週間の実習期間は毎日が新しい発見の連続でした。

で、実習終了後、不登校のイベントにいくつか参加させていただいたのですが、そこで決まって「子どもの進路が不安」という話題が出ました。確かに一度学校に行けなくなれば、この先高校、大学、といわゆる「学校」と呼ばれるところにきちんと通えるか、その先はどうなるか、と心配な気持ちは理解できます。

結論から言えば、僕は不登校の子どもたちの進路については、そんなに不安にならなくてよいと思います。

というのは、実習中に一番痛感したのが、先生方の生徒へのサポートがものすごく手厚いこと。

僕自身も不登校から通信制高校へ進んだ人間ですが、改めて2週間実習してみると、進路、授業出席などなど学校側の配慮がかゆいところに手が届くレベルに達していることに気がつきました。それに、不登校経験者が多いという環境上、先生方がそういった子どもたちへの対応も手慣れている点にも驚きました。

つまり、学校が怖い、ちゃんと通えるか不安、という子どもたちにとって、通信制高校はこれ以上ない最適な環境ではないか、という認識を強くしたわけです。

「この大学に行きたい」「この職業に興味がある」となれば、熱心に面接練習の模擬面接官役を引き受けてくださいますし、大学入試に合わせた勉強ができる環境も整っています。学校にとっても多種多様な進路は新入生への大きなアピールポイントになるので、細かいところまで親身になってくださいます。

そして職員室にいるとしょっちゅう先生が受話器片手にこんなことを話している声が聞こえました。

国語総合が2時間、日本史Bは4時間出席時間足りてへんで!
○月×日の3時間目にコミュ英(コミュニケーション英語)あるから、それ絶対出てね!

要するにこのまま授業を欠席してると単位が取れなくなっちゃうよ、というお知らせの電話なわけです。もちろん、学校という場が苦手な生徒にとっては苦痛かもしれません。しかし、自分の出席状況を逐一伝えてくれるサポートは、全日制などではなかなかできないことです。

もちろん生徒のほうから「数学Ⅰの出席状況を教えてほしい」などと聞かれれば先生が出席簿を取り出して調べますし、教員同士の雑談で「最近あの子顔見ないよね」と言う話になれば電話をかけて「元気?」と心配のメッセージも届ける。これは、生徒にとってはありがたいだろうなあ、と思いました。

僕自身も通信制高校に在籍していたときにちょうど父親に病気が見つかり、毎日のように職員室の空いている席に腰掛けて、いろんな先生に不安をこぼしていました。どの先生方も否定することなく、ただじっくりと話を聞いてくださいました。それが何よりの救いでした。

通信制高校では、生徒ひとりに担当の先生がつく「チューター」という制度があります。この先生から基本「あんた授業出ぇや!」などと連絡が来るのですが、この先生が合わない、変えたい、という場合は、いつでも自由に変更できるシステムが取られています。

つまり「安心できる大人」に出会いやすい環境が整えられているわけです。

「今の小学生の65%は、今存在しない職業に就く」という予測があります。

いわゆるYoutuber、動画を投稿してお金を稼ぐなんて5年前は考えられなかった職業ですし、もっと遡れば今この文章を書いているパソコンを作る仕事、パソコンが壊れたときに修理する仕事なんて、パソコンがなかった時代には考えられなかった職業です。

この間のTRY部でも、やりたいことを書き出して新しい仕事の可能性を探るワークを実施しました。今、我々D.Liveがやっていることも、きっとつい最近まで「存在しない職業」だったはずです。進路は、いくらでも掛け合わせれば無限大になるのです。

「将来がない」と思った瞬間、進路はすべて塞がれてしまいます。不登校でもある程度の道が保証されるこの世の中に、もう少し甘えても良いのではないでしょうか。

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山本 駿

山本 駿

子どものころより過度に敏感な特性を持ち、中学3年間を不登校で過ごす。大学卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画し、現在は通信制高校教員を両立しながらTRY部や不登校講演事業を中心に担当。HSP(Highly Sensitive Person)特有の極度な繊細さを活かし、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。