のび太かよっ!「自信がない」人に、ぼくがドラえもんを贈る理由

なんで自分は、こんなに出来ないんだろう。
みんな、スゴクうまくやっている気がする。
要領が良い。効率的。

ガンバっていると思う。
ガンバっているハズ。
自分なりに、ちゃんとやっている。

でも、なかなかうまくいかない。

どうして、なにもやってなさそうなアノ人は、いつも結果を出せるのだろうか。

ガンバれば報われると思っていた。
人よりも一所懸命に努力すれば、きっとうまくいく。
信じてやってきたけど、どうやら、それではダメみたいだ。
 
 

そう。きっと、自分には才能というものがないのだ。

アノ人もこの人も、みーんな、才能があって、自分にはもうそれは、決定的に才能というものが足りていないんだろう。

じゃないと、おかしい。

自分なりに努力は、している。
苦しくて、泣きそうになりながら、歯をくいしばって、努力している。
 

でも、ダメなんだ。
それだと、うまくいかない。
 

ガンバればできると思っていた。
やれば、できると思っていた。

世の中は、努力が全てで、たとえセンスがなくっても、努力すれば追いつくことができる、追い抜くことができると思っていたのに。。。
 
 
 

世の中は、理不尽だ。

どれだけガンバっても、結果の出ない人は落とされる。
学校の勉強も仕事もなにもかも。
全ては、結果で判断される。
 

どれだけ、宿題をちゃんと出して、授業を聞いていたとしても、テストの点数が悪いと、志望校に入ることはできない。

勤務態度が真面目でも、仕事で成果を出さないと、「仕事ができないヤツ」とレッテルを貼られる。

泣く泣く仕事を辞めて、この子のために自分の人生を捧げてきたのに、「あなたの子育てが悪いんじゃないですか?」と、責められる。
 
 
 

僕たちは、はじめから自信がなかったワケじゃない。

子どもの頃は、まわりと比較することなんてなくて、ただ純粋に”楽しい”とか”やりたい”とかで、行動することができた。

でも、いつの間にか、結果やまわりの目を気にするようになってしまった。

その日が楽しければいいなという刹那的に生きてきたのに、次第に、将来というのを考えながら生きていかないとダメになってくる。
 

「それは、将来にどう繋がるの?」
「どんな仕事につきたいの?」
「どこの大学に行きたいの?」

それまでは、”イマ”だけで良かったのが、”ミライ”というのが、入ってきた。
でも、いくら考えても将来なんてよくわからない。

中には、将来のやりたいことが明確で、夢へ向かって一直線に努力する人がいた。
その人を見ると、自分がとてもちっぽけな存在のように感じた。

「あの人は、やりたいことがちゃんとあっていいな。それに比べて自分はなにがしたいのかもわからない。ああ、ダメだな。。。」
 

比較し、落ち込み、僕たちは次第に自信を失っていった。

誰かを見る度に、比較することがだんだん習慣になっていく。

「ああ、あの人は、自分より上だ」
「良かった。あの人よりは、マシだ」

自分で勝手に作ったランキングで、一喜一憂する。
ハタからみると、とても滑稽のように見えるかも知れない。

でも、そうしないと落ち着かない。
自分よりも下の人がいるってことがわからないと、自分がつぶれそうになる。

「まだ、自分は大丈夫」って思いたい、安心したい。
 
 
 

ある日、とてもかわいい女の子が「私、自分に自信がないの…」と話してくれた。
もう、他の女性からしたら、「いったい、なにを言っているのっ!(怒)」と言いたくなるだろう。

でも、その子は、自信がないという。

かわいいってたくさんの人に言われるし、それについては、容姿は悪くないなって思うわ。
でもね、それ以外の部分なの。
他の子みたいに、どんな人とも仲良くすることも苦手だし、ゲラゲラ明るく笑うこともできない。人見知りで、話すのも緊張してしまうのよ。
 
 

そうか。

そういうことか。

どれだけなにかが秀でたとしても、ランキングを作る限り、劣っている部分は見つかる。

勉強ができて、性格が良くって、お金持ちで、容姿も良い人なんて、世界を探してもほとんどいないし、絶対に自分よりも上の人は存在している。

つまり、比較を続ける限り、終わりのないレースなんだ。
 

出来ない、出来ていないことばかりを気にすることで、僕たちはどんどん自信を失っていく。

”出来ない”というのは、常に誰かとの比較がある。

クラスの友達よりも”出来ない”
ママ友よりも”出来ない”

誰かと比べて、劣っていると思い、出来ないと思うのだ。
 

でも、比べている限り、ずっとしんどい気持ちは続く。
落ち込むことばかりが人生でおきる。
 
 
 

ドラえもんに出てくるのび太くんは、なかなかひどい。
人と比べたら、ほとんどの部分でみんなよりも劣っている。
 

勉強はクラスで最下位。
運動神経もからっきし。
容姿も、それほど良くはない。
クラスメイトにはバカにされ、先生やママからも叱られる毎日。

きっと自分よりも下の人を探しても見つからないレベルだ。

しかし、彼にも得意なこと、すごいところがある。

あやとり名人で、射撃も得意だ。
なにより、誰も持っていないドラえもんという協力な助っ人がいる。
 
 

比較をしていると、常に自分が持っていないこと(才能や能力)が気になる。
できないことばかりを見てしまう。

劣っている部分にばかり意識がいってしまい、自分が出来ることに気がつかないことがある。

どうして、あの人は….
なんで、、自分は….

ついつい自分を卑下し、比べて、落ち込んでしまう。

でも、のび太くんを見て欲しい。

彼の良いところは、たくさんある。
なにより、ドラえもんがいる。

しかし、彼はスネオがラジコンを自慢したら、うらやましがり、ドラえもんに泣きつく。

のび太くんは、誰よりもステキなもの(ドラえもんを”モノ”と言ってよいものかは置いておいて)を持っているのに、それに気がつかない。
 
 
 

僕たちだってそうだ。
良いところは、たくさん持っている。

誰かから羨ましがられる才能や能力もあるのかもしれない。
にも関わらず、僕たちは、いつだってないものばかりを見てしまう。
羨んでしまう。
 

自信なんてものは、どこを探しても見つからなくって、実は自分の中にちゃんとある。
ステキな自分も、人よりも優れたことも、きっとある。

「自信がない」と嘆いていた、かわいい女の子もそうだし、あなただってそうだ。
探しにいく必要なんてなくて、ちゃんとあなたのカバンの中に入っている。
 

自信は、あなたの中にある。
 
 
 

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
詳しいプロフィールはコチラから

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