あえて、日々がんばる先生に伝えたい「もっと甘えてください!」

「先生がスーパーマンの時代はもう終わりました。これからはいろんな人と恊働して授業を行っていく時代です。」
僕が教育大学に通っていた1回生のとき。もう10年近く前のこと。
初めて行った勉強会で、講師の先生が話していたこの言葉に、僕はすごく感銘を受けた。小学校の先生でありながら、いろんな職種の方とコラボして授業を行っている様子が、とてもかっこ良く見えた。
そして現在。
講師の先生みたいな先生をめざして小学校の先生になり、2年前に先生を辞めてD.Liveの専任になって思う。
「先生がスーパーマンの時代はもう終わりました。けれど、先生はスーパーマンでいることを強いられている時代だ。」
こんな風に思うのは、少し前にとある保護者さんとお話したことがきっかけだった。
「”最終的に子育ては母親がやるもの!”って空気をすごい周りから感じます。”これはあなたがやることでしょ”って。それってどうなの?みんなで育てていこうよって思うけれど、こんな空気を感じるから困った時にパスを出す先が無いのがすごく辛い。」
保護者さんのお話を聞いて「これって、先生も同じだ」と強く感じた。
保護者さんもそうだけど、先生もすごく頑張っている。朝早くに出勤して、夜遅くまで残っている先生もざらにいるし、部活が無くても土日のどっちかに仕事をすることだって珍しくない。
加えて、いろんな方面からの要求は増える一方。新しい横文字の教育がどんどん入ってきて、それに対応するのに一苦労だ。先生と意見交換したり、学校のお話を聞くことがたまにあるけれど、どの学校でも同じ。僕が今まで出会ってきた先生達は本当に日々子どもたちのためにがんばっていた。
その頑張りが、先生自身の”やりたいからやっている”部分もあれば、”やらざるをえないからやっている”部分もあるんだということを僕たちは忘れてはいけないと思う。仕事なんだからといって片付けてしまえることではない。さきほど紹介した保護者さんと同じように、本当は辛い思いをしているにも関わらずパスを出せなくて困っている先生がいる。スーパーマンになれる状態じゃないのにならざるを得ない。その結果、病休やウツ、それに伴う人手不足が今学校現場では増えてきている。
だから僕はあえて、日々がんばる先生たちに伝えたい。
「もっと甘えてください!」
甘えにくい状況にあるのもよく分かります。
そもそも甘えたくても時間が無い。
子どもの事だし個人情報を出してしまうことにならないだろうか。
頼ったら頼ったで、会議とか手間のかかることが増えそう。
そんな心配をされる気持ち、よく分かります。
ですが、僕たちNPOはその辺り結構柔軟だったりします。以前、僕は「サムライフ」という映画の上映会にいきました。内容は、若者の自立支援のための学校を創るために、本を売ったりNPOを立ち上げたりしながら夢をかなえていくストーリーでした。その映画の上映会では、主人公のモデルになった、実際に学校を運営されている代表の方がゲストとして登壇し、お話くださいました。お話の中で、NPOという存在についてこうおっしゃっていました。
僕たちNPOの強みっていうのは、枠が無いことだと思うんです。市役所と別の市役所が何かを一緒にするとなったら、それはもう大変。時間もかかっちゃう。けれど、NPOが間にはいるとすぐにまとまったりする。そういうところが、やっぱりNPOの強みですよね。
僕たちは、相談してくれた人や団体に応じた支援をできればと考えています。
個人情報のことが心配なら、話せる部分だけを話してくれればいいです。
聞いた話を口外することはありません。
会議が増えたりすることが心配なら、手間のかからないやり方を考えましょう。
責任感があるのもわかります。でも、その責任感があなたを苦しめていませんか。
去年の秋ごろ、うちの生徒の担任の先生がTRY部に授業参観に来てくれたことがありました。生徒のことについて情報交換ができる貴重な場になりましたし、TRY部として生徒のために出来ることを担任の先生が理解してくれたという点でも意義のある場だったと思います。どんな形でも構いません。できる形で甘えてください。
あえて、日々がんばる先生に伝えたい。
「もっと甘えてください!」
僕たちD.Liveは先生にとって、甘えられる存在です。
自尊感情について詳しく知りたいときは講演に伺います。
校内研修でよんでいただいても構いません。
子どもの自信白書もお渡しします。
子どもたちに出前授業だってします。
子どもの関わりで悩むことがあったら、こっそりメール下さい。
一緒に考えましょう。
パスを出せなくて困っている先生へ。
もっと甘えてください。
僕たちは先生にとって甘えられる存在です。
子どもにとって、良いクラスや良い授業を一緒につくっていきましょう。
アドレス:info@dlive.jp
講演依頼など:https://peraichi.com/landing_pages/view/dlive