不登校になる理由は、危険回避のため。

早く学校へ行かせたいと思う気持ち、当然ありますよね。
しかし、慌てて行かせことはとても危険です。
不登校とは、どういう状態なのか?
それを、不登校支援をしている高垣忠一郎先生は、このようにおっしゃいます。
「学校や社会は、学校へ行けない子にとっては高速道路のようなもの。
ついていくので必死。後ろの車にあおられたりして、しんどくなってしまうのです。
ガンバってなんとかついていこうと必死に走っていた。
けれど、もうさすがに疲れてしまった。
学校へ行かないという選択は、サービスエリアで休憩するような感じなのです」と。
休憩せずにずっと走っていたら、いつか事故をおこしてしまいますよね?
「どうして私は学校へ行けていたのに、うちの子はいけないの?」と、理解ができなくて悩むこともあるかもしれません。
でも、それはあなたが高垣先生のたとえを使うならば、運転が得意だっただけなのです。
コミュニケーションがうまくできた、勉強が得意だった。
いろいろな理由はあります。
ただ、お子さんは高速道路で走るのが苦手だったのです。
優れている、劣っているという話ではありません。
特性の問題です。
高速道路が疲れてしまったのです。
疲れたまま高速を走っているといつか事故をおこしますよね?
子どもも同じ。
じっくり休息を取らないと、再び走ることはできません。
無理矢理行かせることは、惨事を助長することになりかねないのです。
「学校へ行かない」という選択は、子どもにとって「休息をとる」ということであり、危険回避行動でもあるのです。