「子どもと一緒に親になっていく」ための冊子

大好きな漫画があります。

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福岡・博多の街を舞台に、料理が大好きなサラリーマン・荒岩の奮闘を描く「クッキングパパ」。この漫画、丁寧に描写されている博多の街並みや毎回登場するおいしそうな料理(レシピ付き!)もさることながら、家族や子育ての在り方などの人間模様も大きな見どころのひとつ。

その中で好きなシーンがひとつあります。

それは自分の妻の懐妊が分かったものの、「自分が人の親になる」ことをどこか不安に思ってほろ酔いで家に押し掛けた荒岩の部下・田中に、自身も2児の父親の荒岩が諭すようにこんな言葉を送るシーン。

「子どもが産まれたから親になるんじゃない、子どもと一緒に親になっていくんだ、ってな」

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僕はまだ未婚ですし当然誰かの親ではないのですが、この言葉はものすごく深い意味を持っていると思います。

子どもが産まれたからと言って、ある日いきなり子どものトラブルを100%解決できるとは限りません。突然の発熱、子どもが言うことを聞かない、などなど、子育てにはありとあらゆるトラブルが付きまとうものです。若くして子育てに追われる僕の友人も、毎日とても大変そうな様子をTwitterで発信しています。

「親の心、子知らず」ということわざがあるように、どれだけ子どものためを思った行動だったとしても、子どもにとっては迷惑以外の何物でもない、ということもあります。そしてそのことに気が付かないと子どもの成長に影響を及ぼしたり、親子関係が険悪になることも・・・。

子どもがいろんな経験を積んで成長するように、子育てをする親もいろんな経験を積んで成長する必要がある、だから最初は何もわからなくて当然だ、という荒岩なりのメッセージが「子どもと一緒に親になっていくんだ」という一文に込められているのだと思います。

そんな「子どもと一緒に親になっていく」人たちに届けたい、子どもの自信白書

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昨年、D.Liveでは「子どもの自信白書2015」を発行しました。今もなお白書についてお問い合わせがあるほど、大変多くの反響をいただいているのですが、この白書は「子どもと一緒に親になっていく」人たちにこそ、ぜひ読んでいただきたい冊子だと僕は思っています。

この冊子の中に、20人の方々が「自分が思う子どもとの関わり方」を寄せているページがあります。大学の先生や子ども向け教室の講師、さらには子育て奮闘中のお母さんまで、本当に様々な職種の皆さんの声を拾っています。そしてその中身も十人十色。ひとりとして同じことを書いている方はいません。

つまり、20人いれば20通りの「子どもとの関わり方」がある訳です。

子育てが分からない、子どもに対して何もしてあげられてない、だから自分は親失格だ・・・と嘆く前に、ぜひこの冊子で、自分なりの子育てのヒントを見つけてほしい、と思います。その行動こそが、「子どもと一緒に親になっていく」ことなのではないでしょうか。

そして、ただいま「子どもの自信白書2016」鋭意製作中!

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さっき「ぜひこの冊子で、自分なりの子育てのヒントを見つけてほしい」と書きましたが、内容をアップデートした2016年版を現在製作しています。今年もD.Live自尊感情事業担当・得津(上記写真)が中心となり、子どもの自信を育む活動を実践されている団体さんへの取材など、密度の濃い白書をお届けする予定です。

「子どもの自信白書2016」の最新情報は、随時このブログやD.LiveのTwitter・Facebookでお伝えしていきます。どうぞお楽しみに!

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この記事を書いた人

子どものころより人一倍敏感な特性を持ち、中学3年間を不登校で過ごす。大学卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画し、現在は通信制高校教員を両立しながらTRY部や不登校講演事業を中心に担当。HSP(Highly Sensitive Person)特有の繊細さを活かし、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。

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