自信がないと悩むあなたへ伝えたいこと


「あの人は自信があっていいな」
「自分はなんてダメなんだ」
「やってみたいことがあるけど自信がないな」
「やっぱり、僕はダメだ」
 
自信がなくて悩むことや落ち込むこと、自信消失してしまうことってありますよね?
 
僕もかつてはそうでした。うまくいっているときはいいのですが、失敗したときや成功している知り合いを見るとひどく落ち込む日が続くのです。
 
どうすればその問題を解決できるのか。結論を言うと、自己受容することです。
 
ありのままの自分を受け入れることがなにより大切なのです。
これだけではわかりにくいので、もう少し具体的にご説明しましょう。

自信とは、比較

そもそも自信ってなんでしょう?
どうして自信がないと悩むのでしょうか?
 
辞書では自信の意味を下記のように書かれています。
【自信】
自分で自分の能力や価値などを信じること。自分の考え方や行動が正しいと信じて疑わないこと。 -デジタル大辞泉-

僕が考えるに、自信とは下記のことだと思うのです。
 
① 自分で、自分が出来る(身につけている)と思っている技術や能力、才能のこと」
② 自分で、自分が出来るべき(身につけておくべき)と思っている技術や能力、才能のこと
 
 
子どもがExcelを使えなくても悩みません。しかし、ビジネスマンでExcelが不得意なことは公言しにくいですよね?
それは、「社会人は、Excelが使えるべき」と考えるからです。
 
自分が身につけている能力や身につけておくべき能力が足りないとわかったとき、人は自信について悩みます。
 
人と比較して悩む理由は、他人が出来ることが自分には出来ないという劣等感。
 自分なら出来ると思っていたことが出来ずに自信を消失してしまうのは、あるべき自分(理想の自分)との差を自覚してしまったからです。
 
つまり、全ての元凶は比較なのです。
 周りとの比較、理想の自分との比較。アドラーは、全ての悩みは対人関係と言い切ります。
なにかと比較してしまうからしんどいのです。
 
それを解決するために必要なことが自己受容。
 
出来ない自分、理想の自分ではない自分を受け容れるのです。
これは妥協でも自分を卑下することでもありません。
ただただ出来ない自分をそのまま受け止めるのです。
 
僕が自信を持てなく落ち込んでいた理由は、結局のところ理想の自分との比較でした。
 
うちの生徒が理想の自分を捨てたことで自信をつけたように、僕は理想の自己像を捨てることで自信がないことで悩むことがなくなりました。
 

今の自分を受け入れられないとき

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 自信なんてことを目標にしなくていい。また、すべきじゃない。自信なんてことを考えるから、人の目が気になるんだ。ぼくは自信があるとは思っていない。自信なんてものはどうでもいいじゃないか。そんなもので行動したら、ロクなことはないと思う。 (岡本 太郎)
 
ただ、自己受容といっても簡単に出来るわけではありません。
そこで、具体的なアドバイスをすると”出来ることからはじめよう”となります。
 
 そもそも、自信がなくてなやんでいるときの解決法は決して自信をつけることだけではありません。
 自信があるように思える人ははじめから自信があったわけではありません。
 スタートは自信のないところからはじめて、成果を出していくうちに自信をつけていったのです。
 
アドラー的に考えると自信がないと言うのは言い訳です。
 自信がないと言っておけば挑戦から逃げることが出来ます。
 ただ、「自信がないなんて言い訳をしないでとっとと挑戦しよう!」ではあまりにもひどいですよね。
 
では、いかにして自信がない中で挑戦が出来るようになるか。
 
それは、出来ないこと(目標)ではなく出来ること『目標)を考えることです。
 
人が悩むことの多くは出来ないことです。
 毎日のジョギングや起業、10kgの減量。
 他人の成功に触発されるのは良いのですが、そもそも出来ないことに労力を割くのは無駄です。
 
出来なかったときに凹むくらいなら、高すぎる目標を立てるのをやめることです。
ちょっと頑張れば出来ることを一所懸命に取り組む。
大きな目標を立てて行動できないよりも、たとえ些細な目標でも実際に行動することのほうが何倍も価値があります。
  
そうやって、少しずつ少しずつ出来ることを増やしていくのです。
すると自然に自信はついてきます。
なにより、自信なんてことを気にしたり悩むことがなくなります。
 
「自分はもっとできる」といった理想は今すぐ捨てましょう。理想の自分はただの幻影です。
 
長続きしないのも、失敗が怖くて挑戦できないのも自分です。
でも、人間なんて誰でもそんなもの。
どんな起業家や人格者も、人よりも劣っていること、できないことがあります。
 
松下幸之助さんも学歴がないことがずっとコンプレックスだったようです。
しかしだからこそ、“誰からも素直に学ぶ”という姿勢を見せたといいます。
 
自信がないと悩む前に、「がんばったら出来ることは?」と自分に問いかけましょう。
 
小さな挑戦をコツコツ続けていけば、いつかは強固な自信がきっと身につきます。
 
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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
詳しいプロフィールはコチラから

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