突然の不安や心配が襲ってきたら自分から行動する|不登校のおはなし会in滋賀#20 レポート

 

 

「でも、この子は大丈夫って構えてても急に将来の心配が発作的に出てくることもありますよ。」

 

20回目の不登校のおはなし会in滋賀。

お子さんが不登校だったことがある保護者さんをゲストスピーカーにお招きし、10名程度の参加者と一緒にゲストの話を聞いていた。

 

お子さんが不登校だったころのこと、当時の気持ち。これらをゲストの保護者さんに話してもらった後、ぽろっと保護者さんから口に出た言葉が、ぼくの心を掴んで離さなかった。

 

 

そう。

 

不登校は悪いことじゃない。将来についても、通信制高校やフリースクールなど、今は学校に行ってなくてもこれから行ける場所はある。親はどっしり構えていたらいい。

 

これまで、本や、ネットや、講座なんかでたくさん勉強してきた。

分かっているし、納得もしている。

 

 

でも、大丈夫と思っていても、発作的に心配や不安が襲ってくる日がある。

これまで、ぼくが関わって来た保護者さんや不登校のおはなし会に参加された保護者さんも、この発作的な不安や心配についてたびたび口にされていた。

 

この突発的な発作に、ぼくたちはどう対応したらいいんだろう。

 

 

「その発作はどうやって鎮めたんですか?」

 

ぼくが聞くと、ゲストの保護者さんはこう答えてくれた。

「自分が行動するんです。学校とか進路とか調べたりして、行動して気持ちを落ち着かせるんです。」

 

 

この答えにぼくは深く納得した。

発作を鎮める行動は、きっとなんでもいい。自分から何かをするということが重要なんだ。

 

不登校や子育てに関わらず、今の社会は、油断すると受け手になってばかりの社会だと思うことがある。

なんとなく開いたSNSの投稿に「いいね!」を押し、気に入った投稿やリンクはシェアやリツイート。

youtubeで動画も見るし、テレビでニュースや天気予報も見る。

気づけば、何かの情報を受け取って反応するばかりの一日になってしまうことがある。

 

 

 

受け手になるばかりでは、相手の言動に反応するばかりでは、どうも人はいられない気がする。

SNSの情報や相手の気持ちを受けるための受け皿やボウルがいっぱいになると、重たくて動けない。

 

この動けない状態を解消するためにやってくるのが発作なのだろう。

何か自分からアクションを起こそうよ、というサインとしての発作。

 

 

この発作の鎮めるには、自分でコントロールできる範囲の行動がいいようだ。

少なくともゲストスピーカーの保護者さんはそうだった。

 

「子どもに将来のこと、どう考えてるの?」

「いつまで家でだらだらしてるの?外行ったら?」

 

発作を鎮めるために、こんなことを話しましょうなんて、一切言っていなかった。

子どもに自分の気持ちをかぶせるような話をするんじゃなく、自分のコントロールできる範囲で何か行動する。

 

ブログを読む。

一度読んだ本をもう一度取り出して、パラパラと眺めてみる。

SNSで見かけてた勉強会の申し込みをしてみる。

 

 

自分が出来ることを、自分の意思でしてみる。

きっとそれでいい。

 

確かに将来の話や進路の話は、いずれしないといけない時が来る。

けど、それは発作が起きたときじゃない。

 

ゲストの保護者さんは話の最後に、「私たちがご機嫌でいましょう」とおはなし会に参加していた同じ保護者さんに言っていた。

 

同じ話をしても自分がご機嫌でいるときと不機嫌なときでは、伝わり方も相手のノりぐあいも違う。

ゲストの締めの言葉は、言いたいことがまっすぐ相手に伝わるように、自分がどんなときに、あるいはどんなことがあればご機嫌でいられるのかを改めて考える機会になった。

 

おはなし会の帰り、ぼくはコンビニで自分の好きなアイスクリームを買って帰った。

 

 

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    この記事を書いた人

    D.Live副理事/元小学校教員
    自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。
    自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。

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