社会人になっても生きることがここで学べた D.Liveボランティアインタビュー #4

子どもの自信を育む授業をおこなう「TRY部(とらいぶ)」で約2年ほどボランティアをしてくれた りゅーじ。「TRY部でのボランティア通じて社会人になっても必要なことが学べた」と、就職活動を終えたばかりの彼は答えてくれた。ボランティアをしたキッカケや社会人になっても必要なこと学んだと答えた理由をインタビューしました。

 

 

—今日はよろしくお願いします。まず、りゅーじは長い期間 D.Liveに関わってくれてるけど、いつからうちに来たのか。参加したきっかけはなんだったのか教えてくれる。

りゅーじ:参加しはじめたのは大学2回生の春からです。D.Liveのボランティアに参加しようと思った理由は3つですね。1回生のころに短期でボランティアをしたことがありました。けど、長期のボランティアをしたことがなかったので、長期のボランティアをしてみたいと思ったのがまず1つ。2つめは、2回生になって学校生活に慣れてきたこともあって、新しいことをしたいと。3つ目は、もともと子どもが好きというのは昔からあったけど、子どもと関わるのが得意ではなかったんです。だから時間をかけてじっくりと子どもとの関わり方を学びたいと思っていました。

 

 

—短期ボランティアってどんなことをしていたの?

りゅーじ:夏のあいだ20日くらいに障害のある子と遊ぶボランティアをしていました。あとはフィリピンの孤児院に二週間ほどいって、老朽化した施設の修理や現地の子どもと遊ぶっていうものでしたね。

 

 

—1回生のころから複数のボランティアに参加するなんて、ほかの学生と比べると積極的な気がするけど、どうしてボランティアしようと思ったの?

りゅーじ:就職のことを考えるとやっておいた方が良いのかなというのもありました。ぼくは大学で福祉を学んでいるんですが、福祉と一口にいっても高齢者、障害、児童福祉といろいろあるんです。大学で学ぶ中で、児童福祉をしたいと思うようになりました。1回生のボランティア経験を通して、さらにその気持ちが強くなりましたね。

 

 

—児童福祉に関するボランティアというと、児童養護施設や放課後デイサービスなんかが浮かぶけど、そういう所ではなくてうちにきたのはどうしてだったの?

りゅーじ:実は一度、児童養護施設は電話したことあるんです。けど電話した時はボランティアを募集していなかったんです。どうしようかなぁと思っていた時にネットで探してD.Liveを見つけました。福祉と直接関わるかといえばそうじゃないと思うんですけど、ボランティア募集の文章を見て惹かれましたね。確か、「子どもの自信をつける」と書いてたはずなんです。自分も自信がない部分があったので、子どもに自信をつけるってどうするんだろうと思って、興味を持ったのがエントリーしたきっかけですね。

 

 

—ネットで知ってくれたんだね。2年くらいボランティアで関わってくれているけど、ボランティアを始めた2回生のとき、一週間のスケジュールはどんな感じだった。

りゅーじ:そうですね。だいたいこんな感じでしたね。

<りゅーじの一週間のスケジュール>
月曜日 日中 学校 夕方から夜までサークル もしくはTRY部
火曜日 日中 学校 夕方から夜までバイト(大学の図書館)
水曜日 日中 学校 夕方から夜までサークル
木曜日 日中 学校 夕方から夜までバイト(大学の図書館)
金曜日 日中 学校 夕方から夜までTRY部
土曜日 サークルかバイトか、D.Liveイベントの手伝い

3回生の時はバイトの日を変えて、水曜日にD.Liveのミーティングにきたときもありましたね。

 

 

りゅーじ:スケジュールにもありますが、ぼくがボランティアで主に関わってたのはTRY部(トライブ)ですね。TRY部では生徒の一週間のふりかえりのお手伝いをしたり、生徒と一緒に来週の計画を立てたりしました。何度か、自分で授業を考えて生徒たちにしたこともありました。例えば、「新聞をつくろう」という授業をしました。自分が亡くなった時にどんな風に書かれたいかという授業でした。生きているときに成し遂げたことや、参列者からのコメントを自分で想像して書いて、将来のことを考えるきっかけにする授業でした。

 

 

—ボランティア活動を通じて、良かったことやりゅーじの中で印象的だったことはある?

りゅーじ:そうですね。子どもの成長を見れることが心温まる瞬間ですね。こんなに子どもは成長するんだって思いますし、自分がそこに携われるというの価値あることだなぁと。一番ぼくの印象に残っているのは、中2の神崎くん(仮名)ですね。TRY部に来てすぐの頃は、神崎くんにとって一番しんどい時期だったと思うんです。学校に行けない日が続いていましたから。

TRY部に来ても、他の生徒がやっていることを見ているだけで、話しかけても会話が続かないことが多くありました。でも、通う日が増えるにつれて、少しずつ他の生徒たちとも打ち解けてきました。ぼくにも好きなものや進路の話をしてくれることが増えてきたことが印象に残っています。

神崎くんが受験のときにも相談に乗っていたので、彼が高校に合格したと聞いたときはすごく嬉しかったですね!TRY部に来たばかりの彼からは想像できない姿でした。中2のころは学校に行きたくなかったのに、自分から学校に行こうと思ってくれたことも嬉しかったですね。

 

 

—将来のために児童福祉のことを学びたいと言っていたよね。りゅーじは就職活動を終えたばかりだけど、ここでのボランティアの体験は就活や社会人になるときにも役立ちそう?

りゅーじ:まず就活でいうと、エントリーシートや面接で学生時代にがんばったことを聞かれます。そのときに、ここでボランティアをした話をしましたね。例えば、自分の報・連・相がまずくて迷惑をかけたたことがあったんです。そのとき、代表の田中さんから「連絡一つとっても相手に思いやりをもって仕事をするように」と指導されたことがありました。このような、D.Liveで教えてもらったことを面接で伝えました。

田中さんに教えていただいたことはこれからの仕事でも役立つと思いますし、ボランティアでは子どもと関わるスキルだけじゃなくて社会に出たときに大切なことを学ばせてもらいましたね。

 

 

—りゅーじは1回生のころからボランティアを経験が豊富だよね。いくつかのボランティアをしてきたりゅーじに聞きたいんだけど、D.Liveらしさみたいなものってなんだと思う?

りゅーじ:D.Liveって、ボランティアとスタッフの距離がすごく近いですよね。他のボランティア先よりも、めちゃくちゃ相談に乗ってくれたと思っています。アドバイスをもらったこともたくさんありました。
アドバイスも、同学年の友達とは違う大人目線のアドバイスなので、ありがたいしタメになりました。ボランティアだけど、スタッフの一員と同じように扱ってくれることが、D.Liveらしさだと感じます。

 

 

—最後にボランティアをしたい人へメッセージをお願いします。

りゅーじ:とりあえず始めてみることかなぁと。ぼくもいろいろなボランティアに参加してみて、合うところと合わないところがあると感じました。だから、興味があるならまずは一回見学に行ってみて、合うかどうか もし迷っているのなら一度行ってみていいのかなぁと思いますね。

 

 

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この記事を書いた人

D.Live副理事/元小学校教員
自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。
自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。

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