子どもの成長にダイレクトに関われるなんて企業インターンでは得られません D.Live ボランティアインタビュー #1
自分に自信がもてない思春期の子どもたちが、自分の自信を取り戻していく独自の教室を開いているNPO法人D.Live(ドライブ)。D.Liveでは3種類の子どもの教室を運営しており、ボランティアを希望する学生や社会人が自分の時間や関心に合った教室を選べるようになっています。
今日は3つある教室のうちの1つ。フリースクール昼TRY部にボランティアで来てくれているじょーくんに、参加のきっかけや教室でのやりがいをぶっちゃけてもらいました。
忙しい人のためのインタビュー動画は一番下にあります。
ーD.Liveのボランティアをはじめたきっかけは?
じょーくん:D.Liveを知ったきっかけはD.Liveの保護者向けイベント運営でした。初めはここの企画に関わって、そのあとD.Liveの代表や副代表から昼TRY部に来てみないかと誘われて、今は昼TRY部のボランティアをしてます。
はじめは体験で参加して、その体験が楽しかったのでボランティアを続けていますね。
ーD.Liveは主に中高生向けに教室を開いているけど、子どもの教育や中高生と関わることに元から興味あったの?
そうですね。引きこもりの子や不登校の子への関心は、自分の過去の経験からも持っていました。
ぼくは元々は教員になろうとしてたんですよ。けどダメだったんで、大学生活中に何かしたいなと思っていました。今の大学はかなり自由で、自分がやりたいことを見つけてチャレンジできる雰囲気なんです。だから子どもと関わることがしたいなと思っていたところに、ボランティアに誘われたのでマッチングがすごかったですね。
ーでも、NPOにボランティアで入るというのは珍しいんじゃない?多くの学生は企業インターンを選ぶだろうけど、ここでボランティアすることへの抵抗はなかった?
最初はちょっとありましたね。
けど、お金をもらって既にある仕事をこなすのか、ここの団体のように自分から課題を見つけ出して動くのか。こう考えた時に、自分の成長度で比べたらやっぱりNPOのほうが成長できるかなと思ったので、ここでのボランティアを選びました。
ーフリースクール昼TRY部ではどんなことしてるの?
子どもに少し勉強を教えたり、ボードゲームで遊びながらコミュニケーションを取ったりしながら、
ちょっとした不安や悩みを大学生という生徒と近い立場から聞いています。
ぼくが昼TRY部には来てから、もう二ヶ月くらい経ちました。だから生徒に名前を呼ばれることが増えましたね。
ーじょーくんは毎週木曜日に来てくれているよね。学生からみて、ぶっちゃけD.Liveスタッフはどんなイメージですか?
最初はちょっと柔らかい感じのイメージでした。おちゃらけたところもありつつも、しっかりした人という感じですね。今は子どもたちに対してすごく熱心だなぁと思いますね。
やっぱり、生徒との信頼関係がぼくとは全然ちがうんですよ。
ぼくに話せる内容と得津さんに話せる内容が、生徒の中で分けられています。
ぼくの中では大学卒業するまでに、この差を無くせるくらいの関係を生徒と作りたいですね。
実はそれを目標にしています(笑)
ーなるほどなぁ。生徒の中でそんな差があって、じょーくんがそんな目標を立てているなんて全然知らなかった!じゃあ日頃どんなことを意識して子どもと関わっているの?
子どもたちと話や価値観をどう合わせるかですね。
子どもたちの興味を持っているゲーム、勉強分野、テレビ、アニメ。それらを好きな理由は何なのか。
ただ面白いと思っているのか、内容が良いのか、絵のセンスが良いのか。子どもが好きなものの理由を話を聞きながら知って、子どもと価値観を合わせることを今は特にがんばっています。
ーやっぱり大学生といっても、中高生とギャップや違いを感じることはありますか?
感じますね。特に大学生特有の言葉遣い、「ぶっちゃけ」「逆に」「まちがいない」とか言うと、すぐ生徒たちから指摘されます。
ーそういえば言われているね。二ヶ月経ったけど、じょーくんがボランティアを通して感じるやりがいや気づきを教えてください。
子どもの成長を見れることですね。
ぼくと信頼関係が構築されることや、勇気を振り絞って学校にいくこと。そのまま学校に復帰する。そんな、子どもにとって大きな一歩をぼくらが支援している。子どもの成長にダイレクトに関わっていると実感することが多いですね。
子どもの成長にダイレクトに関わるという実感は企業などの他の活動では得られないので、ここにボランティアのやりがいをすごく感じますね。
ーじょーくんが生徒と関わっている中で、個人的にいいなと思った場面があってね。中三の男の子が就職活動の話題をしたじゃない?「面接受かったの?」って。それで合格したことを伝えたら、「おめでとう」って言われてたよね。あのとき、めちゃくちゃ嬉しかったんじゃないの?
あれはすごく嬉しかったですね。あの子、ぼくが一番最初にきた時に「何しにきたん?」って言ったんですよ。子どもにとって安心する場所に全然知らないぼくがきたわけですから、子どもにとっては部外者ですよね。
部外者からのスタートだったけど毎週一回のペースで参加する中で、僕が思っていることを話したり、あっちの話を聞いたりしつつお互いを知ることができた。だからこその「おめでとう」だったんで、本当に嬉しかったです。あの言葉をもらったときはすぐに返事できなかったですもん。
ーそうですね。あの場面はじょーくんが目標を立ててがんばった結果ですよね。いやぁ、あの瞬間を見たときはちょっと感動しちゃったなぁ。さて、ボランティア参加のキッカケや企業インターンとの違いなど、じょーくんが感じるD.Liveでのボランティア活動についてたくさん話してくれてありがとうございました。D.Liveのボランティアのやりがいというのは子どもの成長にダイレクトに関われるということですね。貴重なお話をありがとうございました。これからもよろしくね!
D.Liveではフリースクール昼TRY部をはじめ、3つの教室でボランティアを募集しています。
大学生も社会人も参加できます。詳しくはこちらをご覧ください。
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