私が期待した以上に子どもを取りまく社会の問題と複雑さを知ることができた D.Liveボランティアインタビュー #2

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キャリア教育に関心を持ち、連絡をくれた大学生のわか。3年間D.Liveのボランティアをしてくれた彼女が、ボランティア経験をふり返った時に「子どもがキャリアを考えられたら良いと思っていたけど、それだけで良いわけじゃなかった。もっと子どもを取り巻く環境は複雑だった。」と語ってくれた。その理由や彼女が取り組んだ活動をきいた。

 

 

大学と地元のキャリアに対するギャップを感じた時、小中学校からキャリア教育が進めば高卒でも働くことをポジティブに捉えられるんじゃないかと思った。

 

—3年近く一緒にやってきたから改まって話をきくのは少し恥ずかしさもあるんだけど、まずはD.Liveのボランティアをしようと思ったきっかけと時期について教えてください。

わか:ボランティアをはじめた時期は4年生(2014年)の秋ですね。きっかけは、4回生になって時間の余裕ができたことと、キャリア教育に興味があったので、そんなテーマを扱っているところをネットで探していたらD.Liveがヒットしたので問い合わせました。問い合わせするまで一切ボランティア経験はありませんでした。だから最初は「とりあえず話を聞いてみよう」くらいの気持ちでしたね。

 

 

 

—キャリア教育に関心を持っていたのはどうして?

わか:私はもともと田舎の出身で、大学で京都に出てきました。それで、進学してすぐに大学の友だちと、地元の友だちとの価値観が違うことに気づきました。大学の友だちはまだ就職はしていませんが、社会に出てやりたいことがあって、働くことにポジティブな気持ちを持っている人が多いんです。

地元では高卒で働く子の方が多くて、私の友だちもそうでした。地元の友だちは「仕事しんどい。本当は別の仕事に就きたかった。」とよく愚痴をこぼしたり、働いても二ヶ月で仕事辞めたりしていました。

大学進学した人と高卒で働く人の間で、働くことやキャリアみたいなものに対してこんなにも差があるんだとカルチャーショックを受けましたね。

 

 

 

—キャリア教育に関心が向いたのは、高卒で働く人と大学進学をした人とのギャップを感じたからってこと?

わか:そうですね。小中学校のころから仕事や働くこと、進路選択について考えていく機会があれば何か違ったんじゃないか。成績以外の変数があれば納得のいく進路選択ができたんじゃないか。そう思っていました。D.Liveに問い合わせた時は、まだ「こどもしゅっぱん社」事業をしているときだったので、関心ともマッチしていました。

 

 

HPづくりは結果も数値としてハッキリでるので、やりがいがある。

 

—でもボランティア加入の時期と同じ頃に「こどもしゅっぱん社」は辞めて、「TRY部」を始めることになったよね。最初にマッチしていたものが外れたのに長く続けてくれたのはどうして?

わか:面談でこの話を代表さんと話して、理解を得られたし、しっかり話し合えたという感覚がありました。確かにやっている活動は私の当初の関心とはズレているけど、現場を知りたいという部分もあったのと、信頼できそうな人たちが子どもと関わることは変わらないので、参加してみようかと。

ただ、学部生の時はスケジュールの関係で子どもと関わることはなかったので、ミーティングにだけ参加していましたね。

 

 

—そうだったね!学部生のときや院生のときのスケジュールとどんな活動に関わったか教えて。

わか:学部生の時はバイト、大学での研究プロジェクト、卒論が中心でしたね。夏は企業インターンにも参加しました。

大学院に進学してからですが。1年生は単位を取らないといけないので、毎日授業がありました。授業の合間に課題をこなしていたので、平日は朝から夕方まで学校に行っていました。学校以外の活動ですと、バイトを週2くらいしたり、インターンしたりしていました。このころはD.Liveの活動にはミーティングに参加したり、HP作成を担当したくらいだったと思います。物理的に子どもと関わる時間が取れなかったので、それでも自分が出来ることはHPづくりだったので、この頃からHPのリニューアルを担当するようになりました。

2年生では就活が中心でした。D.Liveには引き続きミーティング参加とHP作成、あとTudoToko(ひとり親家庭支援事業)には結構顔を出していた気がします。3回生になって、授業もなくて時間があるから昼TRY部(フリースクール)にも参加するようになりました。

(わかの一週間のスケジュール)

 

 

—任せておきながらこんなこと聞くのもアレなんだけど。HPを作るって結構たいへんじゃない?

わか:もともと知識があったわけじゃないので、イメージを膨らませて、イメージを形にするために何をすればいいかグーグルで調べて作ることをひたすら繰り返していました。だからHPづくりも体系的に学んだっていうより、必要なことだけを勉強して言った感じですね。私はものづくりが好きだったので、HPづくりは嫌じゃなかったですよ。

 

 

 

子どもの成長が見れたこと以上に、自分が勉強したいと思うことがボランティアをして広がった

 

—授業や大学のスケジュールに合わせて、参加の仕方も変わっていったんですね。では、ボランティアやっていて良かったことや印象的なエピソードは何ですか?

わか:ボランティア参加の中心だったHP作りに関しては、やればやるほど数値として結果も出るし、問い合わせも増えるのでやりがいがありましたね。例えば、問い合わせフォームを1つ作るにしても、保護者さんの問い合わせへの不安が少しでも減るようにという気持ちでフォームを作っていました。

子どもとの関わりについては最後の一年が一番子どもと関われた時間でした。目に見えて子どもが変わっていく様子を見れたのは嬉しかったですね。

なにより、この3年半のボランティア経験全体を通して、ソーシャルベンチャーや多様性、発達障がいなどのいろんな分野に興味を持てるようになりました。勉強したいなと思うことが活動するたびに増えていきましたね。

 

 

—なるほど。関心の幅が広がったんですね。ところで、D.Liveメンバーのイメージって、正直どんな感じ?

わか:えぇ!なんだろう。院生になると大学では後輩が増えてくる中で、D.Liveではずっと末っ子だったので、しっかりしなくていいポジションは楽でしたね(笑)。意見もまとめなくていいし、言いたい放題言えるのは気楽でしたね!でも、なんでも言えるのは皆さん勉強熱心で、自分以上の知識や経験があるだろうと思うからこそですね。

あとは、私のことをよく理解してくれる人たちだなぁと思います。リラックスできるんですよね。自分が。特に最後の2年くらいは参加頻度が増えてきたので、自然と私が好きなバンドのことや、いつも私が眠そうにしてるのもわかってくれるので、ありがたかったです(笑)。

 

—なるほどなぁ!そんなイメージだったんですね。どうでしょう。正直、新しく参加する人はD.Liveへの入りづらさを感じると思いますか?

わか:あると思います(笑)。

 

—えぇ、あるの!?

わか:はい。スタッフの皆さんはミーティング中でもすぐにボケるので、このボケに巻き込まれても大丈夫な人は参加できるかな。

ビジョンに共感するとか、やりたいことにマッチするというのも大事ですけど、少人数でコミュニケーションとっていくので、そのノリに合わない人はしんどいと思う。

 

 

—あぁ、なるほどね。その点はどうだった?

わか:私は自由にしてもらったので、ノリは大丈夫でしたね(笑)。あ、でも、ボケに巻き込まれないという点はありがたかったけど、他のボランティアさんがいろいろ教えてもらっているのを見ると、もっと教えてもらいたかったなぁという後悔はあります。

 

 

 

キャリア教育だけじゃなく、子どもを取り巻く環境や福祉とのつながりもボランティアから学べた

 

—ボランティアの経験が就活や将来を考えることに役立ったりした?

わか:面接でいうと、アルバイトだけしている学生よりは社会人と会う機会や、社会につながる機会が多いので、大人の面接官と話すのは度胸がつきますし、面接官や採用担当の方と話すときも目線がそろう。だから就活中に、「学生らしくないね」って言われたこともありましたよ。

将来の話では自分がソーシャルベンチャーやNPOに何かしらの形で関わっていきたいので、それを踏まえて会社選びができました。会社の人も真摯に考えてくれましたね。

 

わか:改めて自分のボランティア経験について考えてみると、D.Liveを通して社会を見れたという感じですね。それと、最初に問い合わせたときに期待していたもの以上のことを知ることができました。

 

わか:小中学校で子どもがキャリアや働くことについて考えることができればいいと思っていましたけど、それだけで良いわけではないことも学びました。子どもの周りには親がいますし、学校もあります。教育だけじゃなくて福祉とのつながりも見えてきます。子どもが劇的に変わることに携われたかといえばそうではないけど、子どもを取り巻く周辺領域に関わることはできたし、今後も関わっていけるという確信を得ました。だから、大成功なんじゃないかなぁ。

 

 

—心強い言葉をありがとう。じゃあ、最後にこれからボランティアしたいなって人にメッセージをお願いします!

わか:HP作成はやりたい放題なので、いくらでも試せますよ!院生や学部4年生だからこそ、教育学部じゃない人でも学んだことを生かせる環境かなと思います。

私自身が教育学部じゃないのに参加しているのは、教育学部じゃないってコンプレックスもあるけど、デザイン面からアプローチできることもあるからです。ですから、大学でしっかり勉強してきたと思う人はそれを教育の現場で活かすにはどうしたらいいんだって考える機会になると思います。

 

特に、研究室漬けだった人たちは一回来てみたらいいんじゃないかなって思います。勉強したことを社会につなげるチャンスになるから面白いですよ!

 

D.Liveではフリースクール昼TRY部をはじめ、3つの教室でボランティアを募集しています。

大学生も社会人も参加できます。詳しくはこちらをご覧ください。

現在募集中のボランティア情報を見る

 

 

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得津 秀頼

得津 秀頼

D.Live副理事/元小学校教員 自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。 自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。