30品目の野菜サラダと休校中の子ども達のコミュニケーションについて

 

「1日に30品目の野菜を摂ることが大事って言われてるやん。あれと同じで、人とのコミュニケシーションもそれくらい、いろんな人と話すのが大事やと思うねん。しゃべる人数少なかったら、なんか偏るわ。」

 

これは、ぼくが大学生のときに先輩が言った言葉です。

今でもよく覚えています。直接言われたのか、先輩のSNSで見かけたのかは覚えてないんですが、「1日に30人と話すはさすがに疲れるわ」と思いながらも、先輩が言いたいことには同意したこと。それと、本来は内向的な先輩が、きっと人と関わりすぎたんでしょうね。数日後には「人付き合いしんどい」とSNSでこぼしたことは、はっきり覚えています。

 

 

こんにちは、D.Liveスタッフの得津です。

日頃から多様な人とのコミュニケーションは、自分にとっても、子ども達の成長にとっても、大事だと思っていますが今日ほど、先輩の言葉の通りだと思うことはありません。

 

2月末からの一斉休校。そして5月末まで休校延長を決めた自治体もあるなかで、子どものコミュニケーションの偏り。そしてコミュニケーション能力の低下は、休校期間中にできなかった勉強と同じくらい心配な事柄です。

 

方々からも、ぼくと同じように子どものコミュニケーションを心配する声が聞かれます。

塾講師をしている友人とコロナ禍における子ども達の様子について話したときに、「まともな会話をしなくても言いたいことが伝わる家族や、近しい友だちとばかり話して毎日が終わるような今の状況だと、コミュニケーション納涼区が低下すると思います。」と言っていました。

 

近しい保護者さんからも、「友だちと触れ合わなさすぎて、コミュニケーションの取り方を忘れているんじゃないか。コミュニケーションギャップが心配。」という話を聞きました。

 

 

子どものコミュニケーションについて心配する声を聞きながら、もし学校が始まったら同じクラスの子どもでも別の民族くらい違う存在に感じるんだろうなぁとか、思春期女子はもう強固なグループが出来上がった状態で新学期が始まるんだろうなとか考えてしまいます。

 

大学では、入学前からSNSで合格者同士が連絡を取り合い、仲良しグループができているそうです。それと同じようなことが学校が再開されると起こるかもしれません。そうなると、人間関係に疲れやすい子にとってはなかなかタフな状況になるでしょう。

 

 

30品目の野菜サラダで栄養バランスを整えるのと同じく、こんなときだからこそコミュニケーションのバランスを整えることが大切です。

 

もし、休校期間中や学校再開後のコミュニケーションについて、同じようなお悩みを感じられている保護者さんがおられましたらぜひオンラインで実施している子どもの居場所を利用してみてください。

一回限りでも、休校期間中だけでもいいんです。

 

どうしてオンラインの子どもの居場所をオススメするかといいますと、一人ひとりを尊重するコミュニケーションが行われやすいからです。

これは、ぼくたちD.Liveでおこなうフリースクール昼TRY部のオンライン化を通して知ったことなんですけど、オンラインだと、全員の顔が見えますし、声が混線しないように自然と一人ひとりの発言を待つようになります。

 

この写真をみてください。

 

 

 

 

いうなれば、オンライン上でやりとりが、リアルな場でいうところの円になって話し合う形になっているんです。

実際の様子は下の写真みたいな感じです。

 

 

 

 

 

 

全員の顔が見えるから、自分もこの場の参加者だと自覚するし、一人ひとりの言葉に自然と耳を傾けるから、話すのが苦手な子どもでも、ここは自分の意見を聞いてくれるんだと安心感を持って参加することができます。

 

コミュニケーションを伸ばすのに一番大切なことは、自分はこの場にいていいんだと思えることです。当たり前のことを言っているようですが、実生活では自分がいても良いと実感できない場面はあちこちに見られます。

 

一度も発言せずに終わった会議。うなずくだけで、何も話せなかった友だちとのランチ会。大人のぼくたちでも、全然話せなかったなぁ、自分はここにいて良かったのかなぁ、と思う場面があります。

 

 

学校ではどうでしょう。

一クラス40人程度がグループを作り、あれこれと高速で話をやりとりし、ノリと勢いだけが価値がある。そんな休み時間のクラスでは、正直コミュニケーションに疲れた子ども達もいたはずです。

 

一斉休校を受けて、子どもに関わるいろんな場所がオンライン化を進めています。D.Liveのその1つです。

 

 

このまま休校が続いたら子どものコミュニケーション能力はどうなるんだろう。やっぱり自分や友だちとは違う、いろんな人たちと話すのもたまには大事だよな。

 

そうお感じでしたら、ぜひオンラインで子どもの居場所作りに取り組んでいるところへお問い合わせしてみてください。例えば、D.Liveでしたらオンラインフリースクールと言っていますが、不登校の子どもに限らず子ども達を受け入れています。見方を変えれば、今の休校期間中はみんな不登校みたいなものです。だから、フリースクールというより、オンラインの学童みたいなものです。

 

オンラインでの活動ですが、チームに分かれてクイズ大会をしたり、恋バナをしたり、できるだけお互いのことが知れるような機会を作っています。オンラインになって二週間ほどが経ちましたが、学年や学校が違う子ども達がまざって楽しく過ごしています。

 

「オンライン 居場所」とか、「オンライン 子ども」で検索すると、きっと各団体のHPが出てくると思いますので、子どもが退屈そうにしているなら一度調べてみてはいかがでしょうか。

 

 

D.Liveでもオンラインフリースクールにて子どもの受け入れを行なっています。

●対象:小5〜高3

●曜日:月曜、水曜、木曜、金曜

●時間:10時〜12時

●入会にあたって:保護者さんやお子さんと事前のご面談させていただきます。現在のコロナ禍においては、オンラインでのご面談になります。予めご了承ください。(オンライン面談のアプリはzoomでお願いしています)

●お問い合わせ:D.LiveのHPからお問い合わせください。HPはこちら

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この記事を書いた人

D.Live副理事/元小学校教員
自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。
自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。

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