「地味にすごい!校閲ガール・河野悦子」が教えてくれる受験合格の秘訣

このブログは大人が読むことが多いのですが、今回は受験生向けに書きました。
ですが、仕事にも通じることがあるので、受験生じゃない大人の皆さんは勉強を仕事に置き換えて読むことをお勧めします。
さて受験生の皆さん。突然ですが、受験勉強のモチベーション上がらないときってありませんか。
そんなときには、「地味にすごい!校閲ガール・河野悦子」というドラマを観てほしいのです。なぜなら、このドラマにはやる気を保つ秘訣が詰まっているからです。
「地味にすごい!校閲ガール・河野悦子」は、石原さとみ主演で出版社が舞台のドラマです。石原さとみが演じる「河野悦子」は、ファッション誌の編集者に憧れて7年ほど入社試験を受けるも毎年不合格。それでも受け続けたある日。ファッション誌編集部ではなく校閲部に採用されます。校閲部は、言葉の使い方や誤字脱字が無いかなどをチェックする部署です。ファッション誌と全然関係がない部署に採用され、最初は嫌がっていましたが、校閲部で結果を出せば人事異動でファッション誌編集部に異動になれるはずというモチベーションで仕事に取り組んでいく。そんな物語です。
主人公の河野悦子は、ものすごく仕事にストイックです。遅くまで仕事をするし、気になることは足を運んで確かめに行きます。周りは「そんなことしなくていい」とか、「無駄な努力だからやめとけ」と言います。けれども、高野悦子は止めません。
第5話では、そのストイックな姿勢が、仕事のやる気を失くしていた後輩からやっかみを買うんです。「だれもが先輩みたいになれないんですよねー」と言われるんですね。信頼していた後輩からの言葉だったので、さすがにショックを受けてしまいます。でも、河野悦子は言います。「無駄な努力になるかもしれないけど、やる」と。その姿に後輩も背中を押され、無駄になるかもという不安と戦いながら自分なりに努力をします。結果、その努力が認められて再び仕事へのやる気とやりがいを見出していきました。
河野悦子が無駄かもしれない努力を続けられたり、ファッション誌の編集者になれると信じているのはどうしてなのか。すべての源にあるのは、圧倒的な憧れの強さです。これがやる気を保つ秘訣である、受験合格の秘訣でもあります。
河野悦子の部屋にはファッション誌がびっしり詰まっている本棚があります。94年のものもありました。主人公が小さいころからファッションを楽しむモデルや、流行を生み出すファッション誌編集者に憧れていたのがよく分かります。
自分がなりたいものを想像させるアイテムを自分の身の回りに置くことは、成功イメージを高めるうえで非常に重要です。僕は受験生の時に自分が志望した高校や大学の写真を撮りに行きました。中学生の時に担任の先生に教えてもらったんです。「写真を撮って、机に置いたらいいぞ」と。おかげで、僕は第一志望に合格することができました。
僕の場合は写真一枚でしたが、河野悦子はファッション誌少なくとも20年分です。そりゃあ、憧れも強くなります。
それもなんとなくの憧れじゃないんです。はっきりしているんですよ、憧れが。というのは、河野悦子が後輩に、とあるファッションディレクターがどうして成功したか熱心に語る場面がありました。雑誌を読んで、ただ憧れるだけでなく、ファッション誌に携わる人の生き方を学び、自分の中に取り込んでいったこともよく分かる場面でした。
このようになりたいイメージを自分に取り込むことを代理学習といいます。
たとえば、体育の授業で運動の上手な友だちがお手本になることがあったと思います。あれも身近な代理学習です。代理学習が進むと、なんとなくテンションがあがってきます。やりたくなかった勉強もちょっとがんばろうという気持ちになります。
河野悦子は代理学習の天才です。普通は6回も7回も落ちた試験を受けようなんて思いません。それでもめげずにがんばってこれたのは、代理学習による憧れを高めてきたからです。だから受験生の皆さんも、やる気が無くなったら合格する自分をイメージできるアイテムを身の回りにおいてみてはいかがでしょう。写真でも雑誌でもなんでもいいです。先輩から話を聴くのも良いです。一つ二つおいたくらいで気持ちが高まらなかったら、河野悦子をみならってたくさんアイテムを揃えるのも有効です。
勉強を続けるだけが、合格につながるわけじゃありません。気持ちを高めたり、成功イメージを持ったりすることも大切な受験勉強の一つです。がんばってください。
今回紹介した「地味にすごい!校閲ガール・河野悦子」は見逃し放送で観れるそうなので、一度も観たことが無い人はぜひチェックして下さい!