『幸せになる勇気』にみる、歩み続けることの難しさとそれを乗り越えるための一手

先日、話題の「幸せになる勇気」(ダイヤモンド社 岸見一郎著)を読み終えました。
前作の「嫌われる勇気」を読んでから、アドラー心理学に興味を持ち、実際にアドラー心理学を”自尊感情勉強会”のテーマに扱った自分としては、読まずに入れませんでした。
前評判から、おもしろいとは聞いていました。
今回の「幸せになる勇気」教育的な話になっているので、前作以上に関心をもって読めるだろうとも。
確かにその通りで、問題行動を起こす子どもの5段階の心理や、褒めることと叱ることへの前作の補足的な内容など非常に読み応えのある一冊でした。
その中で、特に自分の心を捉えて話さなかったのは最後の部分。
アドラーを知り、アドラーに同意し、アドラーを受け入れるだけでは、人生は変わりません、しばしば人は、「最初の一歩」が大切だと言います。そこさえ乗り越えれば大丈夫だと。もちろん最大のターニングポイントは、「最初の一歩」でしょう。
しかし、実際の人生は、なんでもない日々という試練は、「最初の一歩」を踏み出した後からはじまります。ほんとうに試されるのは、歩み続けることの勇気なのです。ちょうど、哲学がそうであるように。 (「幸せになる勇気」 一部抜粋)
この文章を読んで、震えました。
まさしくその通りだと。
そう!歩み続けることの勇気を持つことが難しいんだと
歩み続けることの難しさ
「新しい一歩を踏み出すキッカケを!」というような主旨のイベントを、たまに目にしますが本当に難しいのは、自分が決めたことを続けることだと仕事をしていて痛感します。
ここで止めた方がいいんだろうか
撤退した方がいいんじゃないか
したいと思って始めたことだけど、なんだか苦しくなってきた。やる意味はあるのか。
こんなこともしないといけないのか!?
もうさぼっちゃえよ!
などなど。
一歩目を踏み出すと、自分が予想もしていなかったルートが見えてきたり、
落とし穴が見えてきたり、障害物が見えてきたり、誘惑が顔を出したりします。
それでも、自分で決めたことだし始まったことだし、やらないといけないし。
でも、二歩目、三歩目……と歩みつづけるのがだんだんしんどくなる時が、やっぱりあります。
それこそ、なんでもない日にふとそんな弱気な自分が顔を出します。
「もういいや」
という言葉に負けたことも何度もあります。
でも、
(なんでこう、弱い自分に負けてしまうんだろう。歩みが進まないんだろう)と考えた時に、自分の場合やる気の問題ではないぞと気づきました。
原因は、一人で仕事進める時間が多いからでした。
チームになること
一人の時間は、息抜きの上でもとても大切だけれど、それがあまりにも続くと自分は余計なことを考えてしまって、やるべきことや「いま・ここ」に集中できなくなります。それこそ、一人でいる時にこそ弱気な自分や別ルートへ誘惑する自分が出てきます。
でも、みんなで仕事している時にはそんな自分は出てきません。
さらにいえば、僕はたまに目標を掲げて日々を過ごすことがあります。最近だったら、「何か必ず新しいことをする」というテーマで四日間すごしました。これ、一人でやってたら寂しいだけなので、毎回だれか共犯者を募ります。この、「何か新しいことをする」というテーマを立てた時は卒業を控えた学生さんと一緒に行いました。彼は「毎日外に出る」でした。お互い、四日間過ごした後にどうだったか報告したんですが、この四日間は「どんな報告をしてやろうか」というワクワクした気持ちで過ごしていました。
この、小さな目標を立てて共有して日々を過ごすのはとっても楽しい。仕事もはかどる。
このような、チームになるとか誰かと一緒にやろうとするのはアドラー心理学としては「共同体感覚」というそうです。人は心の成長の方が、体よりも早いので、「やりたいこと」と「できること」のギャップに苦しむ生き物だ。共同体を作り、協力関係の中に生きるしかないほどに人は弱いんだ。だから、共同体の中で生きていくしかなく、全ての人には共同体感覚(つながりや協力を希求する感覚)が内在し、それは人間のアイデンティティと深く結びついていると述べています。
自分にとっては、まさしく「ずばり!」で一人で仕事し続けたり、一人で歩みを進めることができないので、なんでもない日々に一緒に仕事する共同体や、目標を共有して日々をすごすつながりを求めていました。チームってすごく大事なんですよね、やっぱり。
このチームというのもくせ者で、好きな人同士なんてことはまずないですよね。
職場の中で、自分が関わりやすい人もいればそうでない人もいます。
そんな関係性の中でチームという感覚を持てず、歩み続けることにしんどさを感じたり、やりがいの無さを感じたりしている人もいるかも知れません。そんな人でもチームという感覚をもてるのが、Playful company です。なぜなら、Playful company は定期的にメンバー同士のがんばりや課題、目標を共有し、お互いで支え合う、職場でも友人関係でもないもう一つのコミュニティだからです。さきほど紹介した、目標を共有して日々を過ごして、結果を報告するということもここなら簡単に出来ます。しかも、それなりの人数で。そうなると、絶対楽しい。仕事も、なんでもない毎日も。
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http://www.blog.dlive.jp/2016/04/01/playful-companyday/
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