最新の東大入試問題が教えてくれた、これからの子どもにつけたいチカラ

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先日、東大の2017年前期日程試験・英語の入試問題を解説した記事を見つけて、気づけばむさぼるように読んでいました。結論から言うとこの入試問題には、これからの子どもたちに身につけさせたいチカラのエッセンスがつまっていました。

 

 

 

どんな問題が出されたかご紹介する前にちょっと考えてみてください。

東大が出す英語の入試問題って、どんな問題だと思いますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、紹介しますね。

 

 

 

 

こちらです。

 

あなたがいま試験を受けているキャンパスに関して、気づいたことを一つ選び、それについて60-80語の英語で説明しなさい

 

 

 

 

難解な長文問題が出されるんだろうと思っていたぼくの予想は見事に外れました。

 

「えっ、気づいたこと説明するだけ?」って、思いませんでした。
ぼくは思いました。英語で説明するのは難しいけど説明するだけなら自分にもできるんじゃない?これが東大の入試問題なの?

 

でも、よくよく考えてみるとこの問題、めちゃくちゃ素晴らしいんですよ。とてもよく練られています。

 

何が素晴らしいかというと、この問題は、どんなに素晴らしいAIでも解けないけれど人間だったら解けるという点です。詳しくはこちらの記事 最新の東大入試問題が見定める「人材か否か」 に解説が載っていますのでよければご覧ください。解説記事は数学的な説明の仕方をしているので、「難しいのはちょっとパス」と言う人はこのままぼくの話に付き合ってください。

 

 

 

あなたがいま試験を受けているキャンパスに関して、気づいたことを一つ選び、それについて60-80語の英語で説明しなさい

 

何度も言いますが、この問題はAIには解けません。なぜなら、問題に「あなた」という言葉を含んでいるからです。

つまり、「わたしがいま試験を受けているキャンパスの椅子は自分にとって、ちょっと硬いので辛い。なぜなら先日腰を痛めたからだ。」とか。「どうやら机の建て付けはよくないようだ。さっきから隣の学生が消しゴムを使うたびに机がゆれるので、なかなか集中して書くことができない。」のような、「自分」が気づいたことを書くのがこの試験の肝です。

 

AIはめちゃくちゃ賢いですし、処理能力も並大抵じゃありません。東大に関する情報を入力したらすぐに、椅子の大きさや机の高さをはじきだすことでしょう。でも、今のAIでは試験のような自分が気づいたことや、自分というフィルターを通した物の見方を出力することはできません。

 

AIの発達はめざましく、いまある仕事のほとんどがAIに取って代わられると言われている時代です。そんな時代にあって、AIにできないことが分かることは、子どもが大人になったときに就くだろう仕事や、これからの社会に求められるチカラのヒントになります。

 

この入試問題の出題意図から読み取れるのは、自分の気づきを表現するチカラを求めているということです。一つの事柄に対して自分が感じたことや気づいたことを伝えることができる。これは何にも取って代わることができないチカラであり、成熟した社会で子どもたちが大人になって職に就く際に必要なチカラではないでしょうか。

 

そうだとするなら、今の教育はどうあればいいのでしょうか。

 

今回わたしが読んだ記事は、入試問題と大学のあり方についてこのように述べていました。

 

こんな簡単な出題に見えて、実は自己言及性、論理の不完全性からフレーム選択まで、実に人間でしかできず、AIやIoTが全く無力な部分を蒸留して、純結晶にしたような良問であることが、お分かりいただけるのではないかと思います。

で、世の中の受験参考書は、こういうことに絶対言及しない。赤い本や青い本がいろいろありますが、受験産業という利害を、学習指導要領という無意味な足かせに準拠してビジネスにせざるを得ないためで、そういうものと無関係な塾や教室、範囲外の私塾などが一番よろしいですね。

大学が本当に欲しいのは、入学後に生きる人材、創造的に未来を作っていく創造力、想像力のある若い人です。

(中略)

大学は、AIやIoTで失われる職種の人間を作りたいのではなく、そうしたシステムを抜本的に作り変え、新たなフレームを創出し、見かけ上の矛盾と見える世界の謎を解き明かす、若い才能を育てたいと常に考えています。

 

 

 

これからの社会を生きる子どもたちが創造的に未来をつくっていくために私たちができることは一体なんでしょう。
6月3日(土)に元東京大学の教授、丘山願海(おかやまがんかい)先生をお招きして

「元東大教授と考える”本当に賢い子ども”の育てかた」
〜偏差値じゃない生きる知恵〜

というイベントを行います。
「勉強ができれば幸せになれるの?」

「東大に入ったら、大きな会社に就職できれば、将来は安泰?」

「とにかく、勉強だけをさせておいたら大丈夫?」

 

このような子どもの進路や勉強に関するギモンを丘山先生と一緒に考えませんか。

イベント詳細

日時

6月3日(土) 14:00~16:30 (受付は13:30から)

プログラム

・はじめに 趣旨説明や第1回の内容をおさらい
・グループで自己紹介
・丘山先生からの話題提供
・話を聞いて自分が子育てで大切にしたいことを考える時間
(参加者同士で小グループで話し合う時間です。)
・おわりに

▶︎託児(2歳〜5歳)受け付けています! 先着5名です。
託児のお申し込みは raku.kosodate2017@gmail.com まで。

▶︎話題提供 (Speakers)
丘山願海(おかやま がんかい)
京都大学理学部物理学科卒業。東京大学大学院にてインド哲学を専攻。戦後初の仏教研究の留学生として北京大学、中国社会科学院で学ぶ。ミュンヘン大学客員研究員を経て、1994年から2012年まで東京大学東洋文化研究所教授。2013年に得度し僧籍を得る。現在のテーマは、自己の幸福と他者の幸福との関わりを根源的に問い直す共生理論など。浄土真宗本願寺派総合研究所所長。

参加費

2,000円 (託児 一人当たり別途500円)

定員

40名 (保護者さんじゃなくても、テーマにご関心をお持ちでしたらご参加いただけます!)

会場

しんらん交流館(京都府京都市 下京区烏丸通七条上る)
URL:http://www.higashihonganji.or.jp/worship/kohryu-kan/
JR京都駅の1階中央出口から烏丸通りをまっすぐ上がってください。
http://www.higashihonganji.or.jp/about/access/pdfs/map.pdf

 

お申し込み先

こちらのURLからお申し込みください。

http://www.kokuchpro.com/event/c05a9a610295b47fe8dc469bb94abe29/

託児(2歳〜5歳)受け付けています! 先着5名です。
託児のお申し込みは raku.kosodate2017@gmail.com まで。

 

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得津 秀頼

得津 秀頼

D.Live副理事/元小学校教員 自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。 自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。