「学校、どうしたの?」と思わないことが、不登校の子を救う―2学期が始まる前に伝えたいこと

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今年も、「9月1日」が近づいてきました。

毎年、僕はこの時期に、決まって同じことをこのコラムで書いています。

夏休み後の登校、無理しないで 自殺防止へ団体呼びかけ:朝日新聞デジタル

この朝日新聞の記事に、目を覆いたくなる、でも直視しなければならないグラフがあります。

「日付別の18歳以下自殺者数」と題されたそのグラフは、8月と9月の境目のあたりで、急に一瞬だけ大きく跳ね上がっています。そう、まさしく今の時期に、18歳以下の自殺者数が突如として急増しています。そのピークは9月1日、まさに2学期が始まるその日に達します。

いまは教室への冷房導入などで、必ずしも2学期が9月1日に始まるわけではないようです。うちの教室の生徒が始業式だと言っていたのは今週の月曜日、つまり8月28日。ということは、今この文章を書いているこのときにも、夏休み明けで学校がしんどい子どもたちが自ら死を選んでいるかもしれないのです。

これは、本当に悲しくて、辛いことだと思います。

僕は、この問題は、学校に携わる者、子どもと関わる者だけではなく、社会全体、国民全体で考えなければならない問題だと思っています。だからこそ、Yahoo!のトップページのニュースなどで、こうして9月1日に子どもの自殺が増えることを取り上げているのは、とても意味のあることだと思います。

たとえば、普通学校のある時間帯に、街を歩いている子どもがいたら、きっと大人は「この子学校どうしたの?」と白い目を向けることでしょう。しかし、学校のある時間帯に街を歩いているということは、その子にとって学校という場はもちろん、もしかしたら家も安心できる場所ではないのかもしれません。

そして、今のこの世の中で、学校のある時間帯に街を歩いている子どもを見かけて、「この子、安心できないのかなあ」「居場所がないのかなあ」なんて思う大人って、いったいどれくらいいるのでしょうか。

一昨年、神奈川の鎌倉市図書館のこんなツイートが話題になりました。

当時賛否両論があったツイートですが、僕は「一日いても誰も何も言わないよ」という言葉がものすごく大きいと感じました。

「何も言わない」というのがポイントです。

不登校の子どもたちは、誰よりも「本当は学校へ行かなければならない」と思っています。そこに、もしも「君、学校はどうしたの?」と大人に聞かれたら、子どもたちはどんな気持ちを抱くでしょうか。せっかく見つけた居場所が、たった一言で信用できない場所になってしまうかもしれません。

マンガやライトノベル、小説などを読みふけっている時間こそが、不登校の子どもにとって貴重な「現実逃避」なのです。だからこそ、学校のことを考えずに済む、その貴重な現実逃避の時間を邪魔してはいけない。もしかしたらこのツイートをされた図書館の方はそんな思いがあったのかもしれません。

だから、僕から、これを読むすべての皆さんにお願いしたいのです。

もしも、2学期が始まってから、平日の昼間に街や道端など、学校以外の場所で子どもたちを見かけたら。

せめて、「学校はどうしたんだろう?」と思わないでください。そんな目を向けないでください。

それが、子どもたちの安心感を培ったり、守ることにつながります。そして、9月1日前後に異常に伸びる、「18歳以下の自殺者数」が下がる要因になると、僕は信じています。

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山本 駿

山本 駿

NPO法人D.Live スタッフ / 高校非常勤教員(社会科) 京都出身。中学3年間不登校。岐阜県内の大学を卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画。主にTRY部や不登校講演事業を担当しながら、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。