僕がD.Liveと出会ってからスタッフになるまでの2年半

僕はこの団体で主に「TRY部」のスタッフを担当しています。
仕事内容や思いについてはこれまでも度々書いてきているので、今回はいかにして僕がD.Liveと出会ったのか、そしてこの団体のスタッフになったのか、をつらつらと書いていきたいと思います。
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僕が「NPO法人D.Live」と言う団体を知ったのは、2011年の年末。
当時、岐阜に住んでいた僕は、その年たまたま親戚の結婚式があって、クリスマスには地元の京都に帰っていた。そんなある日、Twitterで知人が「草津で子ども向けイベントをするんですがカメラマンが足りません!」とツイートしているのを目にした。
草津なら家から1時間くらいだし、その日も空いてるし、僕行きますよー、と連絡を取った。
それが僕とD.Liveの出会いだった。代表・副代表とはこの日が初対面。ちなみに、「この代表さん、田中洋輔って名前なのに何でイチローやねん??」という疑念が終始晴れなかったのをよく覚えている。
その3か月後、春休みでまた京都にいた僕は再びD.Liveのイベントの写真係をした。草津の児童館との協働イベント。解散してから、iMacの大きなモニターを無理やり自転車に乗せ、帰りづらそうに坂道を下って行った代表の後ろ姿が忘れられない。
そして、後にこの団体に入ってバリバリ仕事することになるとは、この時1mmも思っていなかった。
草津の児童館イベントからちょうど1年後。
僕は大学を卒業した。就職活動はしなかったから必然的に4月からの時間が空いた。不登校ボランティアをするのは決まっていたけど、何かやりたい。そのときふとひらめいたのは、塾講師のアルバイトだった。
大学在学中から教職免許を取って学校で働く、という考えはあった。それに際して「人に何かを教える経験」が足りてないことを痛感していた僕は塾で人を教える能力を養おう、と思いついた。しかし、これが途方に暮れる結果となった。
応募しても1週間以上連絡が来ない、かと思ったらその間に応募した別の塾は何故か同業他社の塾を紹介してくる(ちなみに紹介された塾は要項を読んで敬遠していた塾だった)、学習塾ってこんな微妙な対応するところばっかりなの??と、夏ごろには完全に塾でバイトする気が失せていた。
面接を受けていて学力の不安があったのも追い討ちをかけた。しかし同時に、駆け出しだった不登校ボランティアをある程度任せてもらえるようになって充実した時間を過ごしていくようになった。それに伴って、自然と「教える経験を積む」計画は、いったん凍結されていくこととなる。
再びの転機と「大人版こどもしゅっぱん社」
2014年の梅雨の時期、充実していた不登校ボランティアから身を引き、岐阜を離れて5年ぶりに京都で暮らすことになった。この頃僕にとってD.Liveとは「Facebookページをたまに更新している団体」「こどもしゅっぱん社というちょっと変わった習い事をやっている団体」と言う認識でしかなかった。
でも、前々から「こどもしゅっぱん社って、教科学習ではないけど教える能力を身に着けることができそうなプログラムやなあ」とは心の隅では思っていた。
ある日、D.Liveがそのこどもしゅっぱん社の大人版を京都でやりますよ、というイベント告知を流していた。その頃、ツテを頼って京都のあらゆる団体やNPOのミーティングやイベントを見学していた僕は、迷わずイベントに参加することにした。これが大きく僕のその後を変えることになる。
「大人版こどもしゅっぱん社」のイベントが終わって、そのままみんなでお昼ごはんを食べに行ったとき、たまたま代表の隣に座った僕は、D.Liveさんって今どんな活動されてるんですかー、と色々話を聞いた。そこで初めて今こどもしゅっぱん社はやっていないことを知った。
でも、その代わりにD.Live塾っていうのをやってますよー、ということも同時に知った。
そのときハッと、自分が1年前、「教える経験を積みたい」と考えていたことを思い出した。D.Live塾の詳細を聞けば聞くほど、これはまさに学力にあまり自信のない僕でも参加できそう、ここはずっと探していた教室だ、と確信していた。
「その教室、今度見学させてもらっていいですか?」
「是非是非!次の月曜は休みだから、再来週の月曜で!」
このときもまだ、2か月後にはD.Liveのスタッフとして動いている姿を全く想像していない。
2週間後、ようやくD.Live塾(TRY部)の見学に行った。2時間があっという間に過ぎていき、「ぜひ来週も見学させてください」と帰りに即座にお願いした。その積み重ねで毎週月曜日に草津に通うようになって、そのうちにD.Liveのスタッフになった。正直、予想外の展開だった。
D.Liveのスタッフになれるチャンスは、いくらでもある。
最近、こんな敷居の低いNPOはそうそうないなー、と感じている。
うちのスタッフには他のNPOと掛け持ちで所属する人もいるし、僕も割と好き勝手にD.Live以外の活動もしている。なんなら正規のスタッフではなくても、夜に子どもたちの顔が見たいと遠方から数分だけでもTRY部に参加してくれる人もいる。そんな関わり方も、D.Liveでは「あり」だ。
僕自身、何かに属することが大の苦手である。属することでそこに縛られるような感覚が、常に自由で動きたい気持ちを邪魔されるような気がしてならない。でも、この団体は「属している」と言う感覚がほとんどなく仕事に打ち込めている。実にありがたい。
D.Liveに入って1年が経った。大きなイベントにも参加させてもらえるし、日に日にこの団体を誇りに思う。だからこそ、この団体で一緒に仕事したり、わくわくする時間を創れる仲間がいると、とても嬉しい。
今この文章を読んでD.Liveに興味を持ってくださった皆さん、「いつか参加したい」と思っていても、「いつか」なんて時間は永遠に訪れません。思い立ったら吉日、小さな活動でもぜひ一緒に活動しましょう!24時間365日いつでもお待ちしております。
「D.Liveスタッフ募集」について、詳しくは下記リンクへ!
NPO法人 D.Live – 子どもに自信を
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