自分の「好き」を伸ばす

これを読んでいる皆さんに質問。あなたの「好きなもの」ってなんですか?
旅行が好き、映画が好き、ピアノを弾くのが好き、パパッといろんな「好き」を見つけられる人もいれば、自分が何が好きか大いに悩む人もいるだろう。そんな人は、ぜひ「偏愛マップ」を書いて、自分の好きなものを客観的に見直すのも良いかもしれない(偏愛マップについてはこちらをどうぞ)。
僕の場合
僕は、小学校の頃から文章を書くことが好きだった。週末に日記を書いてくる宿題は誰よりも文章を書いた。まだ学校で習っていない難しい漢字も漢和辞典を引っ張り出してまで書いた。
週末の日記の優秀作は学級通信で載せてもらえるシステムだったのだが、自分の作文が載るとめちゃくちゃ嬉しかった。載った文章を学級会で朗読するのがとても楽しかった。
やがて中学校で不登校になった僕は、ネットに居場所を求めて、「ブログ」というものに出会った。今でこそ芸能人までこぞってブログで自分の生活を発信する時代だが、当時はブログなんて言葉が浸透していないころ。辛うじて、ホームページで日記を書く人がいるくらいだった。
学校に行かなくなった僕は、夢中でその個人がやっているホームページの日記を読んでいた。その日記の文体をまねた文章も書いたりしていた。そこで自分もこうして文章を書いてホームページで発信したい、と思っていた頃に「ブログ」があることを知り、すぐに自分のブログを作った。
それからますます文章を書く楽しさを知り、今でもこうしてこのように文章をただひたすら書いている。僕は人に説明することが少し苦手な面があるので、こうしてなんでも文章化するのは僕にとって貴重なコミュニケーションツールでもある。
文章が好きで良かったこと
ブログは(ころころサーバーを変えながら)中学・高校・大学を卒業した今も不定期に続いている。昔は毎日のようにその日あったことを書き綴っていたが、最近はさすがに10日以上も更新が途絶えることもある。でも、ここでの毎週水曜のコラムは苦にならずに続いている。
僕は中学からネットでブログを書いて文章がさらに好きになり、これまでもいろんなところで助けとなった。いい例が大学受験。僕は小論文と面接で合格した。しかも小論文はさほど練習した記憶もない。そういえば、抽選で失敗した中学受験も、小論文はかなり手ごたえがあった。
これは、別に「文章」に限ることではない。
例えば絵を書くことが好きならば、落書き帳に適当に描いたイラストが思わぬところで使用されたりするかもしれない。物語を考えるのが好きならば、小説や漫画でその空想の世界を無限に広げられるし、それもまた思わぬところで声がかかることになるかもしれない。
音楽が好きならば何かの楽器を極めたり、何かの知識について深めたら予想外のところで役に立つかもしれない。料理が好きなら毎晩のご飯当番で料理の腕を極めることもできる。何か「好き」がある、というのは本当に素敵なことなのだ。
いま、何もかもうまくいかない、何かに思い悩んでいる、自分に居場所がない、と思っている人たちへ。自分の「好きなもの」を伸ばすことに努力してみませんか。いつしかそれが生き甲斐になったり、自分を助けることになるかもしれませんよ。もちろんそれは「成功体験」にもつながるのだから。
+-+-+-+-+-
今週からD.Liveブログの更新内容がリニューアルしました。これまで1週間通したテーマでスタッフ4名がリレーコラムを書いてきましたが、今週から曜日ごとにスタッフが違うテーマでコラムを発信していきます。
山本が担当する毎週水曜日は、不登校や学校が嫌いなみなさんへのメッセージや、学校問題に関するトピックを中心に取り上げていく予定です。どうぞよろしくお願い致します。