オセロの端を探しながら目の前のコマをひっくり返す|チョコっと募金のお礼に代えて

こんにちは。
NPO法人D.Liveです。
2月末からの一斉臨時休校に伴う支援体制づくりでご連絡が遅くなりましたが、2月のチョコっと募金キャンペーンへご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
おかげさまで、215501円の募金をいただきました。
皆さまのご支援のおかげで早速実現できたことがあります。
こちらの写真を見てください。
こちらは、私たちが運営するフリースクール昼TRY部の生徒たちがボランティアの大人とバドミントンをしている様子です。
教室の近所にある公園でバドミントン。
どこにでもありそうな光景ですが、昼TRY部にとっては念願の光景です。
フリースクール昼TRY部は、2017年に始まってそろそろ3年が経つくらいの若い教室です。「運動不足を解消するために外遊びができるといいね」という声は、教室がスタートしたころからあがっていました。ですが、近所の公園に生徒と行くには、外遊びがイヤな生徒もいますから教室と公園の両方に大人がいる状況を作らないと行けません。
教室スタート直後は大人が2名しかおらず、生徒と公園で一緒に遊ぶ余裕なんて全然ありませんでした。遠足と称して年1回、スポッチャにみんなを連れて行くことがせいぜいでした。
(スポッチャに行った時の写真)
そんな昼TRY部が、みなさんのご協力のおかげで、気軽に外遊びにいけるくらい大人の数を増やすことができました。教室のお手伝いをしてくれる学生や社会人の方は、みんな熱心で、たくさんの活動を提案してくれます。
「教室で料理しましょう!」
「係活動とか、どうなんでしょう?」
「勉強ができるようになりたいって思う子ども達が、勉強のどこに困り感を持っているかわからないので、まずは聞きません?」
「いっしょに筋トレしたいです!」
やれたらいいなと思っていた活動がどんどん形になり、より質の高い環境をつくることができています。
フリースクールを例に出しましたが、他にもチョコっと募金のおかげで、D.Liveとしてできることが増えました。
先日、代表が富山県に出張して、HSP(人より敏感な性質のこと)に詳しい明橋大二先生に、HSPの理解や子育てについてインタビュー動画を撮影させていただきました。こちらの動画は近々youtubeで出せるかと思います。
講演依頼にも応えやすくなりました。これまでは教室の日と重なっていると受けにくかった講演のご依頼でも、応えやすくなり、D.Liveが大切にしている子どもの関わりや自尊感情の解説を全国に届けやすくなっています。
ここまで、チョコっと募金のおかげで実現した直近の変化についてご紹介しました。見る人が見れば、「もっと費用対効果を考えて!」とか「もっと社会的にインパクトのある活動を!」とか言われそうな気がしています。
そういう意見もよく分かります。
目の前の子ども達のことを考えながら、一方でオセロの端っこをひっくり返せるような方法を考えているのが私たちD.Liveです。これは法人としてスタートした頃から変わりません。
私たちはフリースクールの他に、TRY部という習慣づくりの教室もしています。この教室で使ってる、目標づくりや習慣づくりのコツをまとめた教材を誰でも使えるようにしたい。
不登校で悩む親子の気持ちを軽くするために、早く代表の田中が不登校の理解について、本を書いたらいいのになとも思っています。
でも、私たちが何よりも作りたいのは空気感です。
「自尊感情って大事だよね。」
「子どもの自信を大切にできる社会にしたいよね。」
こういうことを共有できる空気感こそが社会を変えるのだと考えています。
そして、この空気感を作るためには、目の前のオセロに手をつけていくように、小さな変化をコツコツ積み上げ、ローカルな幸せをつくり、「こういうのっていいよね」と幸せを分かち合っていくしかないようです。
NPOや社会運動の発展を見ていくと、このようなことを繰り返したある日、ローカルな内に大事にされていた空気感が、パンデミックのように広く社会に共有されるとありました。
今はまだ、D.Liveが大切にしている空気感はパンデミックにはなっていませんが、「子どもの自信って大事にしていきたいね」という空気感が社会に広く共有されると私たちは信じています。そしてその喜びを、チョコっと募金にご協力いただいた皆様と分かち合えることを楽しみにしています。
募金や、SNSでのシェア。友人知人へのご紹介など、いろいろな形で今回のキャンペーンをご支援いただきましたこと。改めて、御礼申し上げるとともに、これからもD.Liveの活動をご支援いただけますと幸いです。
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