子どもに”やる気のスイッチ”があるなんて幻想だ

ずっと昔。
みんな農業で暮らしていた時代。

雨が降らないことは、村にとって死活問題でした。

そんな中、絶対に雨を降らせる「呪術師(雨師と呼ばれていました)」がいました。
どうして、彼は「絶対に」雨を降らせることができたのでしょうか?

答えは、簡単です。

 

雨が降るまで祈り続けたのです。

 

「勉強しなさい!」という声かけも同じです。
いつか「勉強するようになる日」を待ち、毎日毎日、小言を言い続けなければなりません。

でも、その「いつか」は、一体いつ来るのでしょうか?


なにかのキッカケで突然、ガリガリと机に向かって勉強をするようになるのでしょうか?
残念ながら、その可能性はきっと砂漠に雨が降る確率と同じくらいです。
(年に2~3回は雨が降るそうです)


「いつか勉強してくれるようになる」という期待は、残念ながら裏切られることになるでしょう。

それは、お子さんが悪いわけでも、あなたが悪いわけでもありません。
「勉強」という課題へのモチベーションが持てないからなのです。
塾へ行かせることで、強制的に勉強をさせることはできます。

しかし、受け身の姿勢から主体的に自ら勉強するようになることは難しいでしょう。
(講師の教え方がうまくて、その科目が好きになる。勉強が楽しくなる。という場合をのぞいて)

「勉強の意欲がない」「なんかやる気がない」

彼らの“やる気のスイッチ”がONになるのを待っていては、正直遅いです。

受験前に慌てて塾へ行かせるようになる。
参考書を買いあさることになってしまいます。

まずは、勉強でなくても良いのです。

なにか興味が持ちそうなこと、やってみたいと思えることをさせてあげましょう。

お子さんが「欲しい」と言う百科事典や本などをプレゼントするのも良いですね。
「いつか」を待っていては、その日はきっときません。

だからこそ、どんどん手を打っていきましょう。

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
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