内気な性格の子への接し方は?

「うちの子、おとなしいの」と不安に思われる親御さんも多いですよね。

人見知りで、近所の人と会っても挨拶も出来ない。声が小さい。自分の意見が言えない(言わない)。

「社会に出て、やっていけるの?」と心配されることもあるでしょう。(私自身も人見知りでスーパーなどで友達を見かけたら隠れるような子どもでした)

そのような子に対して、どのように接したらいいのか?どうすれば、自分の意見を言うようになるでしょうか?

まず、大事なことはそういう性格の子だということを認めてあげてください。みんながみんな明るくて社交的なわけではありません。ラーメンとハンバーグのおいしさを比べられないように、どの性格が良くてどの性格が悪いということはありません。スーザン・ケインは、全人口の3分の1は“内向的な性格”を持っていると言います。

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社交的で活動的であることが何より評価される文化において、内向的であることは肩身が狭く、恥ずかしいとさえ感じられます。しかしスーザン・ケインはこの情熱的な講演で、内向的な人は世界にものすごい才能と能力をもたらしているのであり、内向性はもっと評価され奨励されてしかるべきだと言っています。(TED)

みんなと遊ぶよりも静かに本を読むのが好き。空想の世界に浸っている。“暗い”とか“根暗”とかと揶揄されますが、内向的な性格の人は他人のことをよく観察し、人の話をじっくり聞けるという良さがあります。

無理に社交的にしよう、明るくさせようとする必要はありません。子どもには苦痛と感じることもありますし、なにより、自分の性格を暗に否定されることは自尊感情(自分を大切に思う気持ち)を傷つけるという結果になってしまいます。

次に大切なことは『言い過ぎない』ことです。

「うちの子、動きがにぶいの…」と言っている親御さんほど、ついつい手をだし、口をだしてしまっています。とても根気がいることですが、言葉を発するまで、行動するまでじっと待ってみましょう。なにか言いたいのをグッとこらえ、我慢する。

そうしていると、次第に自分の意見も言えるようになってきます。

忙しいとき、バタバタしているときはなかなか難しいかも知れません。すぐに出来なくても大丈夫。私自身も、ついつい子どもたちに言いすぎて反省することも多々あります。

まずは、「待ってみる」「口を出さないようにする」と意識することからはじめてみてください。

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
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