子どもの自主性を育むために大切なこと

今ではほとんどなくなりましたが、昔は泳げない子を海やプールへ無理矢理に投げ入れたそうです。

ガンバらないといけない状況をつくり、気合いで泳がせる。
そうやって、泳げるようにしていたと言います。

今は、そのような強引な方法はしません。
まずは、水に顔をつけるところから。
水に慣れるところからはじめて、少しずつ水への恐怖心をとっていきます。

徐々に徐々に。
少しずつ。

自主性を育む上で大切なのは、挑戦です。

挑戦して「できた!」という成功体験が、次の「やろう!」という意欲につながります。

そのためには、挑戦することがとても大事なのですが、いきなり子どもに「挑戦しなさい!」と言っても難しいです。

泳げない子と同じ。

水が怖いし、泳ぎ方もわかりません。

そこで大事になるのが、「安心して失敗できる環境」です。

子どもが学校で発言が出来ないのは、失敗したら友達からなにか言われるからです。

「失敗できない環境」なのです。

いきなりプールに投げ入れ、「泳げ!」と言われても、怖くてできません。

水に顔をつけることなら、おぼれる心配がないので、「やってみよう」と思えます。

子どもが挑戦するためには、まずは失敗しても大丈夫と思える環境が大切です。

うまくやる必要、成功する必要はなく、「とにかく、やってみよう!」と思えることで、はじめて子どもは安心して挑戦することができます。

一歩を踏み出せるのです。

大人が思っている以上に子どもは周りの顔を見ています。

幼稚園児でも、大人の反応がわかるそうです。

「失敗しても大丈夫!」というメッセージを与えてあげることが、なによりも子どもの挑戦する気持ちを後押しして、自主性を育むことにもつながります。

「安心して失敗できる環境」、作ってあげてください。
 

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
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