子どもの自主性を育むために大切なこと
今ではほとんどなくなりましたが、昔は泳げない子を海やプールへ無理矢理に投げ入れたそうです。
ガンバらないといけない状況をつくり、気合いで泳がせる。
そうやって、泳げるようにしていたと言います。
今は、そのような強引な方法はしません。
まずは、水に顔をつけるところから。
水に慣れるところからはじめて、少しずつ水への恐怖心をとっていきます。
徐々に徐々に。
少しずつ。
自主性を育む上で大切なのは、挑戦です。
挑戦して「できた!」という成功体験が、次の「やろう!」という意欲につながります。
そのためには、挑戦することがとても大事なのですが、いきなり子どもに「挑戦しなさい!」と言っても難しいです。
泳げない子と同じ。
水が怖いし、泳ぎ方もわかりません。
そこで大事になるのが、「安心して失敗できる環境」です。
子どもが学校で発言が出来ないのは、失敗したら友達からなにか言われるからです。
「失敗できない環境」なのです。
いきなりプールに投げ入れ、「泳げ!」と言われても、怖くてできません。
水に顔をつけることなら、おぼれる心配がないので、「やってみよう」と思えます。
子どもが挑戦するためには、まずは失敗しても大丈夫と思える環境が大切です。
うまくやる必要、成功する必要はなく、「とにかく、やってみよう!」と思えることで、はじめて子どもは安心して挑戦することができます。
一歩を踏み出せるのです。
大人が思っている以上に子どもは周りの顔を見ています。
幼稚園児でも、大人の反応がわかるそうです。
「失敗しても大丈夫!」というメッセージを与えてあげることが、なによりも子どもの挑戦する気持ちを後押しして、自主性を育むことにもつながります。
「安心して失敗できる環境」、作ってあげてください。