山本 駿– Author –

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「学校外の学び場で楽しそうにする」のは、本当に良くないことですか?
こんな話を聞きました。 不登校の子どもたちが日中、学校ではない別の場所でとても楽しそうに過ごしていると、いろいろと冷ややかな目線を浴びせられるそうです。なんであの子学校に行かずにここにいるの?とか。 また、学校関係者から「学校に来ず、学校... -
殴ることを「熱血教師」とするの、いい加減やめません?
毎週水曜の僕のコラムも、年始はこれが最初の更新。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 さて、2017年一発目はこんな話題を。 テレビでたまに、教師が生徒に対して手を上げることを感動的なシーンだと美化したり、笑いのネタとして消費するようなこと... -
「学校がしんどい当事者」を、不安から救うために。
クリスマスも終わり、個人的にも本当に様々なことがあった2016年が間もなく終わりを告げようとしています。 そんな今年は、特に「学校がしんどい」子どもたちとたくさん出会った1年でもありました。 露骨に学校がしんどいアピールをする子もいました。 明... -
「皆勤賞」を手放して「休むこと」を覚えよう
日本には、どこか「休まない」ことを美徳とする文化があります。 1年間、1日も休まずに出席した生徒は「皆勤賞」として表彰されるのがいい例でしょう。この皆勤賞というシステム自体は、僕は別に賛成も反対もしません。実際、日常生活でもふとした会話の中... -
教育機会確保法可決から考える、不登校への「上から目線」の違和感
ちょうど1週間前、とある法案が参議院本会議で可決されました。 不登校の子支援、教育機会確保法が成立:朝日新聞デジタル 不登校の子、国が支援 教育機会確保法成立 - 産経ニュース この「教育機会確保法」では、不登校児童生徒に対しての教育機会確保の... -
僕に不登校の体験談を講演させてください。
こんにちは。はじめまして。 僕の名前は山本駿(やまもとしゅん)と言います。 直立しているのが僕です。 この団体で僕は、主にTRY部やTudoToko(不定期)の現場スタッフを担当しています。 それと、毎月発行するメルマガやスタッフのスケジュール管理など... -
不登校は「法律違反」なのか、答えは義務教育と学校教育法が教えてくれた
不登校について言及すると、ほぼ必ずこんな意見が出ます。 学校に行かないということは、義務教育に反するのではないか。 確かに、納税・勤労とともに「教育」は国民の三大義務である、と社会の授業で教わらなかった人はほとんどいないと思います。だから... -
「不登校をなくす」のは、絶対無理です。
教職課程に在籍していることもあり、たびたび教員志望の方と話す機会があります。 で、自己紹介などで「どんな先生になりたいか」という話題になるのですが、そこでたまに「自分は不登校をなくしたい」と宣言される方がおられます。その心は、誰もが毎日学... -
不登校だった僕が、父の生前の言葉に病室で崩れ落ちた話
たいへん私事ですが、先日父を亡くしました。 このブログで何度も書いている通り、中学入学のころから不登校の道を歩んできた僕。それと同時に実は一人息子でして、両親からするとただひとりの実子が学校に行けなくなった、という見方をすることができます... -
26歳、「ナナメの関係」を目指します。
「じゃ、来週のTudoTokoはこういう流れでいきまーす。あ、ちなみに僕は来週お休みです」 「えっ、しゅんおらんの?」 「そうやねん、ごめんなー」 「なんでこーへんの!?」 毎週木曜日夜に草津市役所近くで開催している中学生の居場所事業「TudoToko」(...