バースデードネーション、目標金額を達成いたしました!!![御礼]

ここは、もうホンネで語ろう。
取り繕っても仕方がない。
「バースデードネーションなんて集まるわけがない」と思っていた。
Youtubeで動画を投稿するようになって、編集や収録の作業時間がどんどん増えていった。
動画を見てくれる人も増えてきて、「動画を見ました」と言って問い合わせてくださるかたもいる。
「こんな内容について教えてください」「ここで悩んでいます」という声をいただき、動画として撮る。
編集して、投稿する。
言葉にするとなんて単純なって思われるけれど、ちょっと待って欲しい。
いや、別に苦労自慢したいわけじゃないけれど、動画投稿は、なかなか大変だ。
まず、収録するときのセッティングが必要で、ライトを準備したり、静かなところへ行ってカメラをまわさないといけない。
服装や身だしなみにも一応、気をつかう。
銀行の面接に柄シャツ&ノーネクタイで挑んだ僕ですら、ちょっとは気をつかう。
そして、動画が撮れたら、編集作業。
「え〜」とか「まぁそのぉ〜」とか、ムダな部分、噛んでしまったところをカットする。
自分で自分の映像を見ながら、ひたすらパソコンと向き合い、作業をしている。
そうやって、黙々と作業をして完成データができる。
ただ、問題はここからだ。
レンダリングと言われる作業がある。
テロップを入れたり、BGMを乗せたデータを1つにする作業。
これが時間かかる。
以前、自分のパソコンでやっていたときは、10分の動画をレンダリングするのに数時間くらいかかっていた。
もうそれくらい大変。
しかも、その間、パソコンは全力で仕事をしているので、熱くなるわ、ファンがぶんぶんまわって、超うるさい。
なんとかレンダリングが終わっても、その後でデータの書き出しが待っている。
下書きしたものを製本するイメージ。
データを完成版として完成させる。
この作業もまた、なかなかに時間がかかる。
ここまで読んでいただければ分かるように、動画編集とはなかなか骨が折れる作業なのだ。
なにより、パソコンへの負荷が尋常ではない。
一般的に売られているパソコンでは、どうしても太刀打ちできない。
そこで、どうにかして編集用のパソコンを手に入れたいと思った。
なにか方法がないのか……。
そうやって考えたときに、思いついたのが「バースデードネーション」だった。
ちょうど、自分が誕生日を迎えたこともあり、「この方法は使える」と思った。
けれど、だ。
使えたとしても、いったい誰が「パソコンが欲しい」と言って、寄付をしてくれるのだろう?
「パソコンちょうだい」と言っても、「いや、自分で買えよ」と思われるだろうと思った。
う〜ん、どうなんだろう……と、思ったので、相談することにした。
寄付に関して担当している得津に、「こうこうこうで、あれあれやねんけれど、どうだろう?」と。
すると、「まぁ、ええんちゃいます?」と、なんともあっさりした答えが返ってきた。
「やってみなはれ」みたいな感じで言われた。
「アリだと思う」とお墨付きをもらったので、早速ページ作りに取りかかる。
と言っても、そんなに難しいことはなく、30分ほどでページは完成した。
正直に言おう。
この作業をしているときでさえ、僕は「きっと集まらないだろう」と思っていた。
誕生日だろうがなんだろうが、「誰が寄付をしようと思うんだ?」 と思い、ほとんど期待はしていなかった。
パソコン獲得は、また違う方法を考えよう。
そんなふうに思いながら、ページを作っていた。
「タイトルが必要です」と、バースデードネーションのサイトに言われたので、ちょっと考えて、こんなふうにした。
【田中の誕生日に動画編集のパソコンを!】
いや、もうふざけている。
今、見返しても、「いやいや……」と思う。
もうこれは、「Give me a Chocolate」みたいな感じだ。
「パソコンが欲しい」ともう切実に書かれている。
ページを作っているとき、「どうせ無理ならば、もう開き直ってやろう」と思い、感情をそのままむき出しにして、タイトルを作った。
目論見も戦術も戦略もなにもない。
ただ、「パソコン欲しいですぅぅぅぅぅぅ」ってキモチをそのままタイトルにしてしまった。
何度も言う。
バースデードネーションなんてうまくいくわけがないと思っていた。
でも、実際に困っていて、なんとしてもパソコンが欲しいかったのは事実だ。
だから、恥も外聞も捨てて、ほとんど可能性がないと思ったバースデードネーションを始めた。
しかも間が悪いことに、その数日後から僕は家族の用事で海外へ行くことになっており、バースデードネーションに関することがほとんど出来なかった。
しかし、だ。
始めてみると、少しずつ支援してくれる人が現れた。
今まで講座に来てくれた人。生徒の保護者。SNSで声をかけてくれる人。
中には、これまでまったく面識のない人もいた。
「もしかして、ほんとにいけるかもしれない……」
そう思って浮き足だったものの、だんだん勢いは鈍化していき、目標の数字までは達成することが出来なかった。
とは言っても、目標金額の78%まで到達して、59名もの方々にご支援をいただいた。
「無理だ」と思っていたことから考えると、充分過ぎる。
とても、とてもありがたい。
でも、人間は浅ましく、「イケるかも!?」と思ってしまうと、なんだかとても惜しい気になってしまうから悲しい。
ネットで検索して、「安いパーツをそろえたら、パソコンを買えるだろうか?」と、いろいろ考えた。
「残りのお金をどうしようか……」と思った。
「性能を下げて、買う?」
「残りは、なんとか活動資金から捻出する?」
どうしようかと考えながら、週が明けた。
バースデードネーションのサイトには、銀行口座も書いていたので、「もしかしたら、入金されているかも?」という淡い期待を持ち、銀行へ行って記帳をした。
すると、機械のジリジリ音がいつまでも止まらなかった。
「ん?」
一瞬、「故障かもしれない」と思った。
もう一方、「もしかしたら?」とも思った。
機械から出てきた通帳を見て、ぎっしり印字されていることにびっくりした。
たくさんのかたから、銀行振り込みというかたちで、ご支援をいただいていた。
「うわっ!」
それからも、手渡しやお振り込みなどでバースデードネーションをいただき、結果、目標を達成することができた。
もう、ほんとにありがたいなぁと思う。
「パソコンが欲しい」と言ったら、たくさんの人が「田中にパソコンを!」と思い、寄付をしてくれた。
ありがたいし、感謝の気持ちしかない。
このお礼は、これから動画をどんどん作って還元していくしかない。
がんばろう!
と、思ったのだけれど、その一方で、どうしてこんなに集まったのだろう? と疑問にも思った。
結果、84名もの方々にご支援をいただいた。
84人の血と汗の結晶により、僕はパソコンをゲットすることが出来るのだ。
どうして?
なぜ、寄付をしてくれたのだろうか?
そんなことを思っていて、直接手渡してくれた人に聞いてみた。
「どうしてなんですか?」と。
すると、「LINEですぐ悩みを回答してくれるじゃないですか? 普段、カウンセリングなどをどこかにお願いしても、スグに予約がとれるわけじゃない。だから、LINEでスグ返事をもらえるのは、ほんとうにありがたいのです」と。
他のかたは、「Youtubeの動画を何度も何度も見ています。動画を見ることで、元気になれるのです。このままで大丈夫だなって思えました」とも言ってくれた。
僕たちは、ほんとうに当たり前ことしかしていない。
当たり前とはなにか?
困っている人に手を差し伸べるってこと。
喉が渇いて苦しむ人に水を飲ませるように、必要な情報を、必要な人に届けようと活動をしているだけだ。
僕たちは、非営利団体なので、どんな人からもお金を取ろうとは考えていない。
活動資金は必要だけれど、バシバシ稼ぐぜなんて思っていなくて、LINEもYoutubeも無料で運営している。
そうやって、取り組んでいた活動が、ちゃんと届けたい人、欲しいと思っている人たちに届けられているんだろう。
だからこそ、こうやって「パソコンください」というお願いにも、たくさんの方々に応えてもらうことが出来たんだ。
キングコングの西野さんが、「クラウドファンディングは、信用の現金化」だと言っていた。
僕たちは、少なくとも84人の方々が「信用できるぞ!」と思ってくれて、お金を僕たちに与えてくれた。
支援してもらえたことも嬉しい。パソコンが買えるのも嬉しい。
でも、それ以上に僕たちがコツコツとやってきたことが、ちゃんと「合っているよ」と言ってもらえたような気がするのが、なによりも嬉しい。
間違っていないなと、と思うことができた。
これまで、ほんとうに試行錯誤でここまできた。
団体を立ち上げて5年くらいは食っていくことが出来なくて、僕はカフェやコンビニでバイトをしていた。
「いつになったら、バイトが辞められるんだろう」と暗雲たるキモチになりながら、団体を運営してきた。
パソコンを手に入れたことで、きっと僕たちはもっと強くなる。早くなる。
それは、パソコンがあるからという物理的な意味だけではない。
「これで合っているんだ」と思えたことにより、これまで以上に今の活動を充実させていくことができる。
どんどん動画を作っていくし、たくさんブログ記事も書く。
講演も増やすし、講座もどんどんやっていこう。
まだ、僕たちが出会っていない、僕たちを待っている人たちがきっといる。
僕たちの冒険はまだ、始まったばかりだ。
さぁ、どんどんいこう!
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