東京での不登校連続講座をぶっちゃけやりたくなかった……。

クリックする手が何度も止まりました。

「押すぞ!」と思うものの、逡巡する。

「もうちょっと考えよう……」

「いやぁ、やっぱりいいかなぁ……」

後に伸ばして、後に伸ばして、ギリギリになってきた。

「もう、仕方ない……」

いよいよ覚悟を決めて、“支払いをする”をクリックしました。

ありがたいことに、最近、ほんとうに多くのお問い合せをいただいております。

面談は毎日のようにあり、フリースクールも毎回2人以上が体験に来るくらいの盛況ぶり。

山口県や岐阜県から新幹線に乗って滋賀まで面談に来ていただくこともあります。

ブログは月間のアクセスが50,000ページビューを越え、LINE@の登録者は386人。Facebookいいねは、まもなく2,000を迎えます。

イベントを開催すれば、ほとんど告知せずとも定員になる。

先日おこなった草津の講演会は、5人くらい来ていただければと思っていたのに、蓋をあけると20名ものかたにご参加いただきました。

先月くらいから本格的に始めたYoutubeでは、毎日のようにチャンネル登録者数が増えていき、現在では145名ものかたにご登録いただいています。

相談を受け付けているLINE@では、多いときでは1日20通ものLINEがきます。

「うちの子どもが……」
「こんなときどうすればいいでしょうか?」

ご相談はもちろんのこと、お子さんの成長報告もたくさんいただきます。

「最近、親子での会話が増えてきました」
「よく笑うようになってきました」

この仕事をやってて良かったなぁと思う瞬間です。

子どもの成長がなにより嬉しいし、頼りになれて良かったと思うのです。

でも、講演やLINEでのご相談だけでは、どうしても足りませんでした。

なんとか体系立ててお伝えしたいと思ってはじめたのが、不登校連続講座です。

はじめは、「本当に参加していただけるのか?」と不安でしたが、30名近くのかたにご参加いただき、大盛況でした。

「ぜひ、こっちでもやって欲しい」という声をうけ、今は滋賀県の能登川で開催をしております。

そして、当然のように「関東でもやって欲しい」という声をチラホラといただくようになってきました。
そこで、たまーに関東で講座やイベントなどをおこなうと、有り難いことに参加者がいらっしゃるのです。

全く関東で活動をしていない僕たちのイベントに来ていただけるのです。

「うそでしょ?」と思いました。

「本当に?」と。

僕たちの他にもいろーんな講座はあるし、わざわざ来なくてもいいじゃないか? と。

でも、聞いてみると、意外とないのですよね。不登校に関する講座って。

講演会や子どもとの関わり方についてはあります。

しかし、体系立てて学べる機会って少ない。

ましてや、僕みたいな不登校経験者でフリースクールを運営している人なんて、全国的にもほとんどいないのです。

「東京でもやってみようと思っているのですよねぇ」と言うと、「ぜひ、お願いします!」という声をいただきました。

とは、言ったものの自信はありませんでした。

「参加したい」とおっしゃっているものの、「いやぁ、今回は結構です」と言われるかもしれない。

「お世辞で言うただけですよ(心の声)」かもしれない。
ほんとうに参加していただけるのか?
半信半疑でした。

いや、まだ疑問です。

未だに、東京で僕たちが講座をおこなって良いのだろうかと思っています。

だから、会場の予約をするとき、いつまでたっても決済画面から先にいけませんでした。

クリックが押せませんでした。

東京への交通費、会場費を考えると、大赤字になる可能性もあります。

パソコン1台買えるくらいの赤字を出したらどうしよう……。
不安になり、「いやぁ、忙しくてなかなか東京でできないです」とお茶を濁そうかとも思いました。
そんな僕の背中を押してくれたのは、連続講座の参加者さんでした。

能登川での2回目の講座が終わったあとのこと。

参加者の皆さんが全然帰らないのです。

会場を出た玄関で、ずっとおしゃべりしている。

なにをしているのかと見ていると、みんなでLINEの交換をしていました。

後日、保護者さんに「今まで共感してくれる人、分かってくれる人がいませんでした。でも、ここにはこんなに分かってくれる人、気持ちが分かり合える人たちがいる。それがほんとうに嬉しいです」と、メールをいただきました。

そうなのです。

不登校の保護者さんって孤立しがちで、なかなか一緒に共感して話す人たちがいません。

この講座では、泣きながら話す人ってほとんどいなくって、みんな笑顔で、楽しそうにおしゃべりしています。

「わかる〜」
「もう、ほんと訳分からないよねー」
マンガ『宇宙兄弟』の主人公ムッタ。
彼は、宇宙のことが大好きなのに、誰も一緒に話をしてくれる友達がいませんでした。
でも、宇宙飛行士選抜試験のときに、初めて話しが合う、共感してくれる人たちに出会います。
そのとき、ムッタは、「ここにいたんだ」と言います。
「誘ったら、喜んでついて来てくれそうな連中がここにいたんだ……」と。
この講座もまさにそうなのです。

もちろん、講座で学ぶこともたくさんあります。でも、それ以上に僕は参加者さんたちの繋がりがとにかく大事だと思っているのです。

ここには、「ここにいたんだ」と思える人たちとの出会いがあります。

その光景を見ていたとき、僕は「あぁ、こういう場所を僕はつくっていかなきゃならない」って思ったのです。

実際、関西では僕たちのイベント時間前に、ママランチ会へ行ってから一緒に来るかたも多くいます。

僕たちのイベントで知り合い、仲良くなって、一緒にランチへ行っているのです。
LINEで繋がり、「この前もお茶してきたんですよー」と笑顔で報告してくれます。

たまに、「田中さんも一緒にどうですか?」と誘われることもありますが、気を遣わせてしまうのも申し訳ないので、ご遠慮させていただいております。

ぶっちゃけ、東京での講座、やりたくありません。

だって、怖いですもん。

集客できなかったらどうしよう。

参加者が1名で、マンツーマンの講座だったらどうしようと思うと、震えてきます。

でもね、やっぱり楽しみなんですよね。

能登川講座のように、参加者の方々が仲良くなって、繋がりが出来ていく光景を僕は何度だって見たいのです。
能登川での講座では、終わったあと、僕に質問に来てくださるかたよりも、参加者同士で盛り上がって話をしている人たちのほうが多いです。

僕が独りぼっちになっていることがたくさんあります。

でも、それでいいと思うのです。

講座はあくまでキッカケで、出会う機会になればいいのです。
東京での連続講座は、いったいどんなものになるのか。

期待と不安が入り交じり、すごーくドキドキしています。
講座自体は自分が言うのもアレなのですが、かなーりオススメです。

自信を持って提供できるものになっています。

なぜかって言うと、この講座は、僕が子どもたちと接しながら、体得したものだからです。

座学で学んだだけのもの。子どもと接して経験しただけのもの。

そのどちらでもなく、実践と知識の両方を合わせて作り上げた知恵であり、考え方です。

そのため、今回で3回目の連続講座になりますが、少しずつ内容が変わってきています。

なぜなら、日々実践しながら改良しているからです。

能登川の連続講座では、前回も参加されたかたもいらっしゃいます。

そのかたは、「いやぁ、前とは違った話も聞けて良かったです」」という声をいただきました。

どんどん内容をアップデートしているので、そのとき、僕が一番うまくいってる方法をお伝えしています。

また、そのときに「ここがうまくいきません」というご相談をいただくことで、さらにバージョンアップさせていっているのです。

そのため、「いい話を聞いた」で終わることなく、お家に帰っていただき、即試すことができます。

課題もあるので、聞いて終わりになることもありません。

他の人たちが取り組んだ課題内容も見ることができるので、お互いに励まし合いながら取り組むことができます。

さながら大学のゼミのように講座を受けることができます。

講座では、毎回撮影をしており、何度も繰り返して動画を見返すことができます。

「ちょっと最近出来ていなかったから、また動画を見返しています」というかたもいらっしゃいます。

うまくいかないときは、いつでもご相談いただけます。

単発の講演を聞くよりも、ガッツリ学んだほうが、結果的に早いです。

「そういうことかっ!」と納得すること、今まで謎だったことがたくさん解明されていきます。

実際の声は、下記のところに参加者の方々の感想を貼っていますのでぜひご覧ください。
もし、講座が盛況でしたら、僕たちはこれからもどんどん東京や関東でもイベントをやっていこうと思っています。

先日、東京でおこなったイベントのときは、栃木や千葉からもお越しいただきました。

さてさて、今回はどんなかたにお会いできるのか。

お会いできるのを楽しみにしております。

 

詳しいことは、下記のページよりご覧ください。

 

不登校連続講座 in 東京

 

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
詳しいプロフィールはコチラから

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