【関東初開催】12/17 不登校に関わる不安がなくなり、気がラクになる講座

「いや、あるでしょ?」

僕は、思わずパソコンの画面を見ながらつぶやいていた。

“劇的に変わる 不登校”という小冊子を発行し、743記事ほどブログを書いていることで、関西以外の方々からも問い合わせが増えるようになってきた頃。

一通のメールが届いた。

「東京で不登校支援をしているところ、ありませんか?」

僕たちは滋賀で活動をしており、関西が拠点だ。

滋賀だとまだまだ不登校支援は手薄で、保護者さんから「もうね、全然ないんですよ」という声はよく聞いていた。

でも……。

「東京なんて、いくらでもあるでしょ!」と思った。
人口も多いし、不登校の子どもも滋賀とは比べものにならないだろう。

だとしたら、きっとたくさんの不登校支援があるはずだ。
なにより、東京シューレという老舗の団体もいる。

僕はどういうことだろうと思いつつも、あまり知らないという旨を伝えてメールを書いた。

それからも、東京や関東からの問い合わせは続いた。

北海道の人からも「通わせたいんですけど、行けます?」という連絡をいただき、「いや、無理でしょ!」と思わずツッコんだ。

どうして、僕たちのところに問い合わせが来るんだろう……。

疑問を解消してくれたのは、東京の保護者さんだった。

「これほど問い合わせがあるのなら、相談業務も始めよう」と思い、不登校の保護者サポートパックをスタートさせた。

すると、2人の東京の保護者さんから「ぜひ、お願いします」と申込みをいただいた。

ちょうど横浜で講演をする機会があったので、品川のルノアールを面談することにした。

そこで、聞いてみた。
「東京って不登校支援、ないんですか?」

「いや、ないですよ!」

いやいやいやいや、そんなアホな……。

「えっ? いやぁ、あるでしょ?」

僕は戸惑いながら、聞いた。

「まぁ、あるのはあります。でもね、不登校の相談が出来たり、不登校経験者がやっているところってないんですよ」

そういうことかっ!

僕は、合点がいった。

フリースクールや不登校の子を受け入れるところは、たくさんある。

けれど、保護者の相談にのってくれるところがないのだ。

「カウンセリングも通っていますが、やっぱりそれだけでは解決に繋がらないんですよね。だから、どうしたらいいか分からないことがたくさんあって……」

「やっぱり、経験者じゃないと分からないことってあると思うのです。いろいろ探しているのですが、経験者がやっているところってなかなか見つからなくて……」

不登校経験者がやっているところもきっとあるだろう。
でも、なかなかその情報を見つけることが難しいのだ。
ネットで見つけられない。

だから、僕たちのところへ困っている人たちがやってくる。

そういえば、「田中さんのように経験者がされている団体って関東にあるかご存じありませんか?」といメールもいただいたことがあった。

僕は、ずっと関東はたくさん不登校支援があって、困っている人なんていないと思い込んでいた。

「全然ないんです」というのは、滋賀などローカルな問題であって、都心には無関係だと思っていた。

でも、そうじゃなかったのだ。

東京にも、不登校のことで困っている人たちがたくさんいる。

ならば、僕たちが出来ることをしないとダメじゃないかと思った。

不登校に対しての考え方や関わり方は、少し異質みたいだ。

小冊子を読んだかたが、「他とは全然違う内容で、とてもおもしろかったです」と言われることもあった。

不登校の子向けに書いた電子書籍を読んだ子は、「これで、また不登校になっても怖くないと思いました」と感想をくれた。

僕自身が不登校を経験したからだろうか。

「こうして欲しい」「今はまだタイミングじゃない」というのが分かる。

だから、それを保護者のかたに伝えたり、文章として発信をしている。

引きこもりの高校生を二泊三日の旅行に連れていくなんて、きっとどこもやっていないだろう。

数えるほどしか中学に行っていなかった子を「ひとり旅に行ってこい」と送り出すのは、きっと僕くらいだ。

僕は、不登校と引きこもりの両方を経験した。

苦しかったし、もう二度とあの頃には戻りたくない。

正直な話、不登校の経験を話すのは好きじゃないし、未だに受け入れられない部分もある。

でも、僕は子どもたちに自分と同じ気持ちを味わって欲しくないと思って、この仕事を始めた。

だから、僕は自分のことを、自分の経験を必要と思ってくれる人がいるなら、どんなことでもしようと思っている。

関東で、困っている人たちがいるなら、行くしかない。

知り合いの保護者さんに「一緒にやりましょう!」と声をかけ、急遽、関東で講演を開くことになった。

わずか数時間でなにが変わるだろうと思うかもしれない。

でも、僕は不登校は、いつか光が見えることを知っているし、どれだけしんどいかも分かっている。

いつになればゴールになるのか分からず、保護者は、必死で子どもを見守っている。

その人たちが、少しでも気がラクになる機会を作っていきたい。

不登校とはなにか、どんな原因があるのか。

僕が関わっている不登校の子の特徴。

引きこもっていたけれど、今は元気にフリースクールへ来ている子とどうやって関わっていたのか。

どうして、「ひとり旅に行こう」と言ったのか。

「大人は誰も信用できない」という子が、僕には「あの人は信頼できる」と言ってくれる理由。

時間が許す限り、僕が持ちうる情報を全てお伝えできればと思っている。
個人相談もできるだけお聞きしたい。

お越しいただくの楽しみにしております。

『不登校に関わる不安がなくなり、気がラクになる講座』

  • こんなときどうしたらいいの? –

「うちの子が不登校で困ってる」
「学校行けるようになったけど、また学校行かないようになったらどうしよう」

不登校にまつわる不安は、たくさんありますよね。

正解がないし、どうしたらいいか分からない。
人によって言っていることはバラバラで、なにを信用したらいいのか分からない。

自分なりにガンバってやってみるけど、うまくいかないこともよくある。

「子どもがなにを考えているのか分からない……」と、イヤになることもありますよね。

この講座では、NPO法人 D.Live 代表理事の田中洋輔さんを滋賀からお招きしておこないます。
田中さん自身、高校生のときに不登校を経験。浪人して大学へ入学後、1年近く引きこもりに。
今は、NPO法人を立ち上げ、フリースクール運営や先生向けの研修などをされています。

「田中さんにはお世話になりっぱなしです」とおっしゃる保護者もたくさんおり、不登校の保護者向けの相談事業もおこない、日々悩める保護者の声に応えていらっしゃいます。

今回は、田中さんが普段関わっている生徒さんたちの事例も踏まえながら、お話をしていただきます。

自身が不登校を経験され、フリースクールを運営しているかたは、なかなかいません。

悩んでいることに対して、「こうしたらいいです」「こんな考え方がラクになります」という具体的なアドバイスが聞けるチャンスです。

『田中さんのセンスとアイディア、クリエーティビティー、行動力は既存の枠を超えていてとびきり素敵です』と保護者に言わせる田中さんに、ぜひお会いしてみませんか?

【日時】
12/17(日) 14:00 – 16:00

【場所】
埼玉県入間市産業文化センター研修室A

【概要】
13:30 受付開始
14:00 開始
16:00 終了(16:30まで、個別での質疑応答を実施)

【参加費】
1,500円

〈講演の内容〉
◇ 引きこもりの子を2泊3日の旅行に連れて行った方法
◇ 不登校の中学生が滋賀から長野県までひとり旅へ行った話
◇ 子どもとの関わりかたは、ヒット&アウェー方式がうまくいく
◇ 子どもは、信じない
◇ 子育ては、お笑い芸人が使っているテクニックが必須
◇ 引きこもりの子にアニメを見せたら、受験勉強するようになった
◇ 不登校だった僕が、「見守って欲しくなかった」本当の理由
◇ 不登校の子には、とにかくマンガやアニメを見せる

〈参加特典〉
『子どもの自信白書』、『統計から見る不登校』、『よく分かる! 不登校』を参加者全員にプレゼント。
※ 『よく分かる! 不登校』は、データでのお渡しになります。

〈講師プロフィール〉
田中 洋輔(たなかようすけ) 氏
NPO 法人 D.Live 代表理事/ 立命館大学文学部卒業。
滋賀県基本構想審議会委員
プロ野球選手を目指すも、強豪の高校へ入り挫折し不登校に。
自身の経験から、 自分に自信が持てず苦しんでいる子がいる現状を変えたいと思い、大学生のとき(2009年)に団体を立ち上げる。
自尊感情 (自己肯定感)についてまとめた『子どもの自信白書』の発行、子どもの居場所や自信を育む教室運営。
PTAや地域団体などにて、不登校や自尊感情についての講演・研修もおこなう。
最近は、不登校の子どもへの1対1のコンサルティングもおこなっている。

【お申込み・お問い合せ】
080-6510-8738
d.livetokyo1217@gmail.com

上記まで、「お名前」「電話番号」「メールアドレス」を記入の上、ご連絡ください。

主催 .D.Live-Tokyo事務局

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
詳しいプロフィールはコチラから

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