不登校で留年するかもしれない高校生でも、「みんなといっしょ」に3年間で卒業できるチャンスがあります

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滋賀県内ではちょうど今週火曜が小学校の卒業式だった学校も多く、卒業式ラッシュの季節もいよいよ佳境を迎えた時期になってきました。この卒業式ラッシュが終われば、在校生はまたひとつ学年が上がる、つまり「進級」ということになります。

いわゆる「義務教育」である小中学校に関してはそのまま学年が上がって、クラスや担任が替わるなどの変化がありますが、これが義務教育ではない高校となればちょっと話が別になってきます。

「学年制」を導入している高校であれば、たとえば1年生で必要な単位数を取得できた生徒のみが2年生へと進級することができます。ところがここで単位を落としてしまうことがあれば留年、すなわちもう1度最初から1年生をやり直すことになります。当然卒業も1年間延びてしまいます。

ここでいう「留年」とは、1年間授業に出席したにもかかわらず成績が悪く単位が取れなかったパターンもありますが、いわゆる長期欠席、つまり不登校による留年ということも往々にしてあります。高校での不登校が小中学校の不登校と一線を画しているのは、こういう点にあります。

たとえば、本人がどうしてもこの学校で卒業したい、と言うのならば、万が一留年が決まっても引き続きその学校に在籍する手段が一番だと思います。しかし、どうしても3年間で卒業したい、留年なんて絶対したくない、となった場合は、どのような手段を取ればいいのでしょうか。

その前に、少しだけ僕の話を。

僕は高校を都合2度変わっています。通信制から通信制へ移った2度目は学校側のやむを得ない事情によるものでしたが、1度目、学年制から通信制へ移ったとき、僕は学年制の高校を入学後2週間で完全に不登校になっていました。

そのときに受けた理不尽な対応や教育で、当時教師(というか大人全般)に強烈な不信感と嫌悪感を抱いていました。つまり自分の中で「この学校で3年間を過ごす」ということは完全に消え去っていた状態。あとは、「中退」というこの2文字を自分が受け入れられるか、というところまで来ていました。

ところがこの「中退」がどうにも受け入れられませんでした。加えて、「高校の友達は一生モノだよ」という、今思えば誰がそんなことを言ったのかというアドバイスが頭から離れず、これから仲良くなるであろうクラスから離脱することも躊躇う要因になっていました。

しかしこの問題に目を背けて放置しても、待っているのは留年という現実です。私立なので教師の異動もない世界なので、あの雰囲気が続く限りおそらく一生かかってもこの学校の卒業証書は受け取れないだろうと、ようやく通信制へ転入することを決めたのは、もうすっかり梅雨の時期でした。

通信制に通いだしてからは信頼の置ける先生方とも出会い、また「一生モノだよ」と言われた友達にも出会うことができ、最終的に3年間で卒業することができました。余談ですがその「信頼の置ける先生方」といまいっしょに働くことができているのも、この出来事があったからに他なりません。

不登校などで留年が決まりそうな場合、「通信制高校への転入」という形であれば、留年を回避して3年間で卒業できる可能性があります。

前述しましたが、「留年」となるともう1度最初から同じ学年をやり直すことになります。つまり、たとえば世界史の単位は取れていたのに数学が取れず留年した場合、数学はもちろんですが1度取れていた世界史までも最初からやり直すことになります。これは誰でも荷が重いと感じると思います。

ところが通信制高校への転入の場合だと、取得済みの単位をそのまま引き継げる可能性があります。先ほどの例で説明をすると、数学は通信制高校で単位を取る必要がありますが、すでに単位が取れている世界史に関してはそのまま単位修得ということで高校生活を送ることができるのです。

僕自身は前籍校で1回しか授業に出席してなかったので、引き継ぐ単位どころか出席日数もほぼなかったわけですが、この時期、特に高校2年~3年にかけての転入であれば、引き継げる単位があるはずです。もしかしたら1年~2年にかけての転入でも何かしら引き継げるかもしれません。

これが、「1度退学した上で、通信制高校に改めて入学する」となると、単位を引き継ぐことができません。つまり前籍校で単位認定された世界史も改めて通信制高校で単位を取り直さなければなりません。どれだけ出席できていなくても「退学」という道を選ぶと、かなりなハンデを負うことになります。

通信制高校でも、一度退学した上での入学は「編入」として、明確に区分されています。「転入」が随時受け入れなのに対し、「編入」に関しては毎年決まった時期に受け付けない、という学校も多いです。

不登校の子どもたちの中には、「みんなといっしょではない」ことに引け目を持つ子がいます。

学校には行きたくない、先生には会いたくない、と思っていても、本音では「みんなといっしょ」であることにこだわったり憧れを持ったりします。卒業アルバムに載らないかもしれない、という焦りで、1日だけ修学旅行のスキー実習に合流した僕自身もその思いを持ったひとりだったのかもしれません。

たとえ前籍校で3年卒業が難しくなったとしても、前籍校の気のあった仲間たちと「いっしょのタイミング」で卒業することは可能かもしれません。自分の単位修得状況や出席の状況を踏まえて、1度転入を考えている学校へ相談してみてください。諦めていた3年卒業が叶う可能性は、十分にあります。

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山本 駿

山本 駿

子どものころより人一倍敏感な特性を持ち、中学3年間を不登校で過ごす。大学卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画し、現在は通信制高校教員を両立しながらTRY部や不登校講演事業を中心に担当。HSP(Highly Sensitive Person)特有の繊細さを活かし、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。