高校生のキミへ伝えたい。『君の名は。』をリアルに体験する方法
キミは、映画『君の名は。』を見ただろうか?
友達と行った?彼氏彼女と行った?
え?まだ、行っていない?
なら、早く行ったほうが良い。
もう今スグに。
映画を観たキミに聞きたい。
どうだった?
おもしろかった?
泣いた?
ステキだった?
いろいろな感想があるだろう。
30歳を過ぎた僕は、エンディングのときにこっそり涙を拭いていた。
【出典 : pic.prepics-cdn.com】
高校生のキミたちと僕では、映画を見た感想はきっと大きく違うだろう。
それは、今まで経験したことや好みなどいろいろある。
でも、一番の違いはそこじゃない。
“きゃりーぱみゅぱみゅ”を噛まずに言える人と言えない人がいるように、高校生と高校生を卒業した人がいる。
僕は、もう高校生になることはない。
当たり前だけど、高校生になれるのは人生で1回だけだ。
大人になれば、仕事をしてお金を稼ぎ、好きな場所へ行ける。
親の許可や先生の目を気にすることもない。
しかし、どれだけガンバっても、お金を払っても高校生に戻ることは出来ない。
大人が「いくらお金を払ってでも高校生に戻りたい」と言うくらい、キミたちが過ごしている今の時間はとても価値がある。
「高校生に戻れるのなら1億でも払う」と言う人もいるだろう。
僕は、高校生の映画を見るたびに唇を噛む。
『オレンジ』『青空エール』『君の名は。』
みんな高校生の映画。
「あんな恋愛がしたかったな。。。」
「あんな友達が欲しかった。。。」
映画だとはわかっている。
けれど、出ているキャラクターたちが羨ましくて仕方ない。
『君の名は。』に出てくる、瀧くんと三葉が羨ましくて仕方ない。
三葉は、はじめての東京にときめき、カフェではしゃぐ。
瀧くんは、森の景色に目を奪われる。
彼らがキラキラするたびに、「ああ、もうあの時間は帰ってこない」と僕は憂鬱になる。
高校生に自由は少ないかも知れない。
親はうるさいし、先生はいつも目を光らせている。
出来ることも多くはないし、自由に出来るお金もあまりないだろう。
でも、キミたちには“高校時代”という、とてつもなく貴重で価値のある時間がある。
『君の名は。』のように誰かと入れ替わることは難しい。
(もし、出来る人がいたらぜひ教えて欲しい)
しかし、『君の名は。』のような経験を、キミたちは出来る。
映画を観て、高校生のキミはどう感じただろうか?
「自分もあんな恋愛がしたい」?
「神社の娘って大変だなぁ」?
「東京っていいなぁ」?
【出典 : pic.prepics-cdn.com】
瀧くんは、バイトに恋愛に東京での高校生ライフをそこそこ楽しんでいる。
三葉は、実家の神社で巫女をしながら「田舎イヤだー」と叫ぶ。
平凡に見える2人の高校生活を“入れ替わり”という出来事が変えていく。
瀧くんは、三葉の元へ。
三葉は、瀧くんの元へ。
それぞれ1人で会いに行く。(瀧くんには、2人ついてきたけれど)
“行動”が彼らを変えていく。
現実世界も同じ。
「カッコイイ彼氏欲しいなぁ」
「なんか楽しいことないかなぁ」
思っていてもなにも変わらない。なにも始まらない。
いつものように小倉さんは「あまたつー」と言うし、電車に乗るおじさんはなんだか少し匂う。
寝て起きたら東京のイケメンに入れ替わることもないし、女子になっていて胸を触ることもない。
映画やドラマのように、劇的な瞬間はイキナリおこらない。
ならば、もう変えるしかない。
現実を変える方法は、“行動”だけ。
「なにかやりたいな。。。」とキミは思っているだろう。
僕もそうだった。
「高校のときになにかやりたいな。。。」
漠然とそう思っていて、気が付けば卒業を迎えていた。
キミは僕とは違う。
まだ時間がある。
どんなことだって出来る。
なんにだってなれる。
「そんなこと言ったって、別にやりたいこともないし。。。」とキミは言うかもしれない。
僕もそうだった。
大人は「やりたいことをやれ!」とか言うけど、その“やりたいこと”を見つけるのがどれだけ難しいのか、大人はわかっていないんじゃないかと思っていた。
だから、僕はキミに「やりたいことをやれ!」と言うつもりはない。
“やりたいことを見つける”のは、とても難しい。
キミは知らないかもしれないけれど、大人も自分の“やりたい”を見つけられなくて苦労している。
心配しなくていい。
簡単に“やりたいことを見つける”ことは出来ない。
僕はキミにこう言いたい。
“おもしろそうなことをやろう!”と。
なにかを“見つけよう”と思うから難しい。
心が踊ることに対して、ただ純粋に反応すればいい。
「楽しそう!」と思えば参加すればいい。
「行きたい!」と思えば、行ってみればいい。
難しく考える必要はない。
学校に勉強に恋愛に、きっとキミたちは日々を忙しくしているだろう。
でも、ただただ毎日をこなすだけにしないで欲しい。
瀧くんと三葉が彗星の落ちた日を決して忘れないように、キミたちにも忘れない高校時代の思い出をたくさん作って欲しい。
『全国高校生マイプロジェクト』というイベントをキミは知っているだろうか?
自分の「こんなことしたい!」をプロジェクトにして取り組んでいく企画。
「私はあの子とは違う」
「アイツはすごいな」
高校生のキミは、きっと周りの子とよく比べるだろう。
「自分なんて。。。」と思うかもしれない。
勉強や運動では、勝てないかもしれない。
けれど、他の部分ではキミにしか出来ない、キミだから出来ることがきっとあるハズだ。
キミがやりたいことをやりたい方法でやる。
誰に命令されることもない。
先生がとやかく言うこともない。
キミが思うことをキミが思うままにやればいい。
今年、はじめて関西でもおこなうことになった。
僕もキミたちを手伝うスタッフとして参加する。
主役は、キミたち高校生。
僕たちスタッフは、ただフォローする役でしかない。
「やりたいことがない」と思っているキミこそ来て欲しい。
ここのように、自分と向き合い、どんなことがしたいのか考える機会は多くない。
参加者は、大阪だけでなく、四国や中国地方からも高校生が来る。
一生仲良くなる仲間。
彼氏や彼女になる人に出会えるかもしれない。
10月、大阪でキミに会うのを楽しみにしている。
ps
会ったときには、ぜひ『君の名は。』の感想を語り合おう。
時間は、たっぷりあるのだから。