月1回30分でOK!? 家庭でできる子どもの自己肯定感を育てる秘訣とは!

こんにちわ、スタッフの得津です。
僕はあまりトライ部には顔を出さずに、D.Liveの別の仕事を担当することが多いのですが、
それでも月1、2回は絶対顔出すようにしてるんですよ。
そんな久しぶりに顔をだしたある日の時のことです。
ぼく:「この一週間どやったん?」
生徒:「えっ!わからーん」
ぼく:(ん!?この反応はたまたまか?もう一回聞いてみよう)
ぼく:「でも、なんかあったやんな?」
生徒:「えー、わからんしー」
ぼく:(!!!???)
おかしい。
前までこんなこと言わなかったのに、これが思春期なのか。反抗期なのか!?
なんだ。この、生徒が発する「わからん」という言葉がもつ力の強さは。
このままつっこんでいっても「わからん」が続くだけじゃないか。
いやだ、そんな堂々巡りはイヤだ。
このお年頃の子どもから話を聞くって難しいなぁ。
そんなやる方ない思いを抱えて電車に揺られていた夜もありました。
にしても、本当にやっぱり難しいんですよね。
話を聞くって。
別の場でも、子育てを終えたお母さんが言っていました。
「子どもは男の子なんやけど、やっぱり気持ちがわからんかった。男の子の気持ちって難しいわー」って。
話を聞いてあげることの大切さはわかるし、「学校どうなん?」って聞いてみたりもする。
でも、返ってくる答えはそっけない答えばかりとなったら、どうすればいいんだろう。
素朴な疑問を、梅花女子大学の福井先生に聞いてみました。
ーー思春期の子どもから話を聞くことの難しさを感じている保護者も多いようですが、先生はいかがですか。
福井先生:話を聞いて欲しいタイミングと、話したいタイミングって子どもなりにあると思うんですよね。私たちは共働きなので、あまり話を聞く機会もないから家族会議を始めて、子どもが言いたいこともそれまで我慢せえよってやってた気がします。
でも、明らかに何か抱えてるけど話してくれない時は、子どもを信じるしかないんだと思います。心配するのも親の仕事ですけど、話しかけて「うるさい!」って言われたらあとは信じるしかないのかな。
ーータイミングですか…家族会議もされているとのことですが、詳しく教えてもらえますか?
福井先生:家族会議は月一くらいのペースでやってますね。上の子が小6になりましたが、子どもが小さい時からやっているので、もう習慣化してしまってるんです。会議では、議事録みたいなものをつけているんですよ。今月の目標を書いて、その振り返りから始まるんですね。
子どもに目標が達成できたかどうか聞いて、子どもが「できた日もある」など答えます。次は、目標がどれくらい達成できたか点数つけさせるんです。「んー、90点くらい」とか言います。次は、私たち両親から見た点数を子供に言います。「40点!」とかね。そしたら、子どもは「えー、やったのに!」って言ってきます。そこでお互いに擦り合せるんです。「パパが見てた時、ゲームしてたよなぁ」「でも、この日やってたから」「じゃあ、それはいいけど、この時はどうだった?」という感じです。
子どもが話し終わったら、自分(親側)の目標について話す番です。早く寝るという目標を立てた時に、自分が点数を言った後、子どもが「でもパパ一緒に寝てくれへんかったから20点。」って言われたこともありました(笑)その時は、「えー、ひくすぎやろ。」とこちらも自分の言い分を話します。
最後に来月の目標を立てて終わりです。大切にしていることは、あいてが話す時は途中で遮るのはやめて納得するまで話をさせることを心がけています。本当は5分間相手の言うことを黙って聞くって決めてたんです。
でも、実際2、3分くらいなんですけど(笑)話し終わったら、「でもな…」と自分の意見を伝えます。時間も30分くらいですね。議事録も残しているので、自分の点数の経過もずっとわかるんですよ。
なるほどなぁ。やっぱり家族会議って、聞く機会を作るという点で非常に有効なんだぁ。
家族だからこそ、お互いの目標について取り組んでいる姿も見れるし、お互いにフィードバックをすることもできる。過程に注目させることで、結果にとらわれすぎない態度を養うことも期待出来る。
家族会議やってみたいなぁ。
なんて、満足した気持ちでその日は帰ってたんですが、ふつふつと湧いてくるんですよ。
疑問が。
(小さい頃からやってきたから、子どももすんなり取り組めるのでは?もし、子どもが中学生の時にいきなり始めようとしても「えっ、いや。」とバッサリ言われておしまいになっちゃうんじゃないかな?)
この辺り、どうしたらいいかまた教えてもらう必要がありそうですね。
記事を読んでいる皆さんも、疑問に思うことがあるんじゃないでしょうか。
聞けるのなら、福井先生から直接聞いてみたいですよね。
あるんです。聞ける機会が!
11月6日(日)の子どもの自信白書’16完成記念フォーラムに福井先生も登壇されます!
この機会にぜひお申し込みください。
子どもの自尊感情の育てかた
”ただ褒めるだけでいいのかと思い始めたあなたへ”
11月6日(日)13時ー16時半 京都市下京青少年活動センター